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ローカル5G~モバイルネットワークが提供する、柔軟で、強力なプライベートネットワーク~

ローカル5G モバイルネットワークが提供する、
柔軟で、強力な
プライベートネットワーク
近年、5G時代の到来により通信ニーズの多様化が進み、
社会やビジネスにおいても様々な変化や革新がもたらされています。
そんな中、この5G通信環境を企業や自治体が自営網で構築できる
「ローカル5G」への期待が高まっています。
ローカル5Gを導入することにより、多くの企業がデジタル革新を
加速・促進することが可能となります。
ネットワンシステムズでは、検証から設計、
管理から運用まですべてのプロセスにおいて、
お客さまの「ローカル5G」を活用した
プライベートネットワークの革新を強力にサポートします。
ローカル5Gとは?

ローカル5Gとは、第5世代(5th Generation)携帯電話サービスで利用されている各種技術を使い、通信事業者ではない団体(自治体や企業など)が設備を持ち、自身が保有する土地でのサービス提供や自営の通信設備として占有利用できる制度です。
3GPP(携帯電話関連の技術仕様の検討、作成を行う国際標準化団体)によって標準化された技術「EMBB(超高速通信)」、「URLLC(高信頼低遅延)」 、「MMTC(多数同時接続)」といった特長をプライベートネットワークに反映する事が可能となります。
ローカル5Gの仕組み
ローカル5Gでは、自社が所有、または利用している土地、建物にて、免許取得する事により、決められた周波数帯の電波を占有利用する事ができます。これにより、非免許(アン・ライセンスド)周波数と異なり、許可された者のみが電波利用できるので、セキュアでかつ目的に応じた周波数利用が可能になります。
日本国内では、「Sub6」と呼ばれる6GHz以下の周波数帯として4.6GHz~4.9GHz帯、そして、「ミリ波」と呼ばれる28GHz帯の2つの周波数帯が、ローカル5Gのシステムで利用可能です。28GHz帯では、5Gのメリットとして特に訴求されている、「超高速通信・高信頼低遅延・多数同時接続」の恩恵をより強く受けることができます。
ローカル5Gのシステム
ローカル5Gで使用する5Gシステムは、4Gと同時に使う“NSA方式”と、5Gのみで使用する“SA方式”があります。企業向けのローカル5Gでは、5Gの特長を全て生かすことが可能な“SA方式”が注目されています。
SA方式の5Gシステムは、無線アクセスを提供する5GNR(5G New Radio)と、移動制御・認証・パケット転送等を担う5GC(5G Core)に分けられます。5Gでは、機能単位にシステム・ユニットを分割する事で、大容量や低遅延を提供可能となっています。

ネットワンシステムズが考える
ローカル5Gの利用例

近年、製造業における生産能力や品質の向上、需要変動に対する柔軟性・即応性を実現するための自働化・自律化へ向けたスマートファクトリー(DX)の取り組みが拡大しています。
5G通信システムの利活用は、スマートファクトリー化で課題となる工場のワイヤレス化、オートメーション化を実現し、改革を加速させることが可能です。
工場ネットワークの無線化による生産設備等のフレキシビリティ向上
無線化により生産ラインの柔軟な変更が可能となり、多品種少量生産の製造ラインの最適化が容易となります。また、必要に応じて無線通信を保護し、ミッションクリティカルなデータを守る事が可能です。
生産プロセスにおける3Dシミュレーション(AR/VR/XR)の活用
最近ではデジタルツイン(リアルな製造現場の情報をデータ化し、仮想空間上に再現する技術)の活用が製造業の生産性向上に寄与すると注目が集まっています。
生産設備の導入や入れ替えの際には作業性の検証や、作業者の安全性や姿勢負荷等に関する検証を予め実施していますが、デジタルツインを活用し、現実の工場に生産設備の3Dモデルを仮想的に配置することで迅速かつ精度の高い検証環境の再現が可能となります。
この様な高度なシミュレーションには、多くの帯域が必要となりますが、5Gであればこれらの要求にも十分対応が可能です。
大量センサや映像データの利活用促進
5Gは、大容量、多数同時接続をサポートします。工場内の数多くのセンサーやインタフェースの通信品質を維持したまま問題無く接続する事が可能です。
また高画質画像等による設備の監視や予兆保全が可能になります。
自律型移動機器(自動搬送車、ロボット、ドローン等)の活用
5Gは様々なモビリティデバイスにも対応しており、通信を途切れさせる事なくデバイスの制御やデータの収集を持続することが可能です。
例えば工場内で期待されているAGV(自動搬送車)の導入についても多数のAGVを遅延なく安定的に制御可能となります。また多品種変量生産ラインへの部品共有を自動化・自律化することが可能です。
ローカル5Gの活用

医療現場のさらなる業務効率化や質の向上をはじめ、遠隔医療への活用や、新たな医療器材やサービスの導入・提供等、5Gテクノロジーは優れた通信インフラストラクチャとしてヘルスケア市場での活用に期待が高まっています。
PHSの停波(2023年3月末)に対する院内内線
電磁波が弱く人体や医療機器への影響が少ないことから多くの病院でPHSが利用されていますが、 サービスの終了と共に次世代化への要求が強くなっています。
病院内に「ローカル5G 」を導入する事で、5G対応(※ローカル5Gの周波数帯をサポートしているもの)のスマートフォン、最新のIP-PBXやクラウドPBXを組みわせ、安定(シームレス・ハンドオーバー機能装備)、かつ高い品質の音声ネットワークを構築する事が可能です。
高度医療機器の無線化
近年医療機器が扱うデータ量も急速に高精細かつ大容量化が進んでいます。これまでWiFi等の固定型の無線通信では接続が困難だった高度な医療機器も「ローカル5G 」を導入する事で、新たに接続が可能となり安定した品質を維持しながら問題なく利用することが可能となります。
また、WiFiなどのアン・ライセンスドバンドを利用するシステムでは、同じ周波数帯を利用する他のデバイスによって電波干渉が発生し通信の品質を維持できなくなる場合がありますが、重要な医療機器やデータを扱う上では、この様な状態は多くの不安があります。
「ローカル5G 」は免許制であり、他者が同じ場所で同じ周波数帯を利用する事はできません。また5Gはデバイス同士が干渉を起こしにくいように、同期を取りながら通信を行いますので、医療機器等が発信する重要なデータを保護する事ができます。
MR(Mixed Reality )による高度医療技術の学習、シミュレーション
近年、医療現場においてもMR(Mixed Reality )を活用し、医療行為の学習や事前のシミュレーションを行う動きが加速しています。
MRを有効に利用するには、ネットワークの高速性と低遅延性の2つが同時に求められますが、5Gテクノロジーはこれらの要求を満たす事が可能です。さらに無線化する事で、利用者の自由度を大きく高める事が可能にもなります。

「ローカル5G」はライセンスバンド、免許が必要な周波数帯を使用するので、誰もが手軽に評価、検証を行う事ができません。ネットワンシステムズでは、「ローカル5G」免許を取得し、ライセンスバンドを使用した各種評価、検証を実施しています。

サービス
5G on LaaS(Lab as a Service)
DXに向けて設計した新ICT基盤の機能や運用性を仮想環境で共同実証する、マルチクラウド検証施設「Lab as a Service」に、5Gの運用手法を確認できる環境をご用意しております。 ライセンスバンドの電波特性の把握やユースケースの検討・開発に向けた技術的な確認、体験等に利用が可能です。
また、5Gの機器に平行して、データ収集基盤や、AI基盤、マルチアクセスとしてWiFi6等、5Gと連携する先端技術を含む複数のテクノロジーと組み合わせた検証環境も用意しています。
5G on LaaSでは、5Gシステム用に受信電力の計測やスペクトラムの計測に必要な各種計測機器も用意しており、問題点や状態の把握が可能となっています。
Lab as a Service:ローカル5Gラボ開局

ローカル5Gの特性を生かして
先端技術と組み合わせた価値を創出

LaaSの利用
LaaSは将来的にお客様に開放し、以下の様な評価や検証等にご利用いただけます。
- ライセンスバンドの電波特性の評価、学習
- 5Gシステムの理解
- 持ち込み機器、アプリケーションの相互接続検証
また、これらの検証には、必要に応じてネットワンシステムズの技術者による各種支援も提供可能です。
情報発信
総務省開発実証への参画
5G、ローカル5Gの普及に向けた総務省による「令和2年度 地域課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」プロジェクトが行われております。ネットワンシステムズは、コンソーシアムのメンバーとして本プロジェクトに参加し、5G、ローカル5Gの普及促進に貢献しています。
https://www.netone.co.jp/news/release/20210119_01.html
総務省 ローカル5G開発実証成果報告書
https://go5g.go.jp/carrier/l5g/
匠コラム
ローカル5GPoC環境を構築してみた-Part1-
---新任エンジニアの勉強記録---
https://www.netone.co.jp/knowledge-center/blog-column/20201008-1/
ローカル5Gで使う28GHz帯は、4.7GHz帯より見通し確保に注意が必要
~第1フレネルゾーンの大きさを計算して見通し確保の目安を知る~
https://www.netone.co.jp/knowledge-center/blog-column/matsudo20200807/
物陰へ伝わる電波、ローカル5Gで使う28GHz帯は、4.7GHz帯より伝わりにくい
~ナイフエッジ回折損失を計算して見通し確保の大切さを知る~
https://www.netone.co.jp/knowledge-center/blog-column/20210120-1/
ネットワンブログ
ローカル5GもWiFiと同じ、皆で周波数共用だよ ~とある技術者から友人A君への手紙~
https://www.netone.co.jp/knowledge-center/netone-blog/20200710-1/
ローカル5GとWiFiの使い分け、その考え方案 ~とある技術者から友人A君への手紙~
https://www.netone.co.jp/knowledge-center/netone-blog/20201218-1/
外部活動
5G・ローカル5Gの普及を支援する為、ネットワンシステムズでは以下の団体に加盟し、普及活動を支援しています。
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