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  1. サステナビリティ
  2. ESGの取り組み

スポーツを通した社会貢献活動のSROI分析結果報告会を開催~大分トリニータ、ネットワン、大学生が新しい価値創出を目指しディスカッション~

ネットワンシステムズは大分トリニータと取り組む社会貢献活動において、産学連携による共同プロジェクト「スポーツを通した社会貢献活動の社会的投資収益率(SROI)実証実験」の分析結果報告会を開催しました。
報告会にはネットワンシステムズの社員のほか、大分トリニータのクラブスタッフ、社会効果の調査分析に協力いただいた帝京大学塚本研究室の学生らが参加し、分析結果をもとに新たな価値の創出を目的に今後についてディスカッションが行われました。

産学連携共同プロジェクトの概要

目的・背景

ネットワンシステムズは、2020年より大分トリニータの「ソーシャルアクションパートナー」として様々な社会貢献活動を協働で実施しています。
しかしながら、活動を通じて地域社会におけるスポーツやサッカーの役割や期待の大きさは実感しながらも、その結果としての具体的な効果測定(社会的価値の可視化)までは測れておりませんでした。
そんななか、「スポーツを通した社会貢献活動における社会的価値の可視化」の研究を進める帝京大学塚本研究室が、J リーグクラブを通した社会貢献活動の意義(費⽤対効果)を⾒出すことを⽬的に本プロジェクトが立ち上がり、プロジェクトに賛同した大分トリニータやネットワンシステムズらが実証実験に参加しました。

実証実験の内容

9月30日(土)レゾナックドーム大分にて社会的投資収益率(SROI)の実証実験を兼ねたSDGs協同イベントが開催されました。
実証実験は、帝京大学は学生の成長、大分トリニータは企業価値向上、ネットワンシステムズは社員の意識改革、それぞれの目的に対し調査分析が行われ、帝京大学塚本研究室、筑波大学松尾研究室にて調査結果がまとめられました。

SROI分析結果報告会

報告会は価値協創の場であるnetone valleyにてディスカッション形式で行われました。

開催概要

  • 開催日時:1月18日(木)10:00~12:00
  • 会場:ネットワンシステムズ イノベーションセンター(通称:netone valley)
  • 参加者:ネットワンシステムズ社員、大分フットボールクラブ社員、帝京大学塚本拓也先生、筑波大学松尾博一先生、帝京大学塚本研究室の学生11名
  • アジェンダ:
    1. 本プロジェクトの社会的インパクトの定量化の効果測定の結果と考察
    2. 本プロジェクトの調査結果から考えられる来年度に向けた改善策
    3. パネルディスカッション

まずは分析結果レポートをもとに帝京大学塚本先生、筑波大学松尾先生より今回のプロジェクトの概要、調査目的、社会的価値の測定とその意義、社会的投資収益率(SROI)の評価方法等のご説明のあと、協同イベントから得られた調査分析結果をご報告いただきました。

帝京大学塚本拓也先生

筑波大学松尾博一先生

社会的投資収益率(SROI)とは、社会貢献活動が実施された結果として発生した社会効果について、貨幣価値に換算し定量的に評価するものであり、近年、欧米で社会的企業や団体が行う営利的活動の投資可能性を測る手法として注目されています。
今回のプロジェクトでは協同イベントにおける①広告換算(報道分析)②SNS分析(間接受益者の反応)③主体への定性調査 ④ブース参加者への定量調査、などを通して、社会効果の調査分析が行われ、それぞれのステークホルダー(イベント参加者、大分トリニータ、プロジェクトに関わった学生、ネットワンシステムズなど)に対してもたらされた社会的価値が数値化されました。

つづいて、調査結果報告をうけ、各ステークホルダーから本プロジェクトの総括と来年度に向けた提案が行われました。

ネットワンシステムズの発表

大分トリニータの発表

ネットワンシステムズからは、弊社の社会貢献活動のコンセプトおよび大分トリニータと取り組む社会貢献活動のご紹介、今回の結果を受けて来年度の改善案などが発表されました。
ネットワンは大分トリニータはじめ各協賛先パートナーとの協創による社会貢献活動を社員の人財育成に繋げ企業価値向上をはかっていきたいと考えています。
その為、今回の実証実験でも「参加社員のエンゲージメントや満足度向上」をアウトカムとして想定し調査を行いました。結果として、SROI比は想定よりも低い結果となりましたが、来年度に向けてターゲットを見定めアウトカムを最大化するための施策検討や改善策を見出すヒントを得られました。

帝京大学塚本研究室の学生たちからは、大分トリニータとネットワンが取り組む社会貢献活動を社員の人財育成に活かす為には…という観点で、具体的な施策の提案がありました。弊社の課題に寄り添い、また学生さんならではの着眼点とアイディアで若手層の社員をターゲットにモチベーションアップや帰属意識の向上につながるアクションをまとめていただきました。

帝京大学塚本研究室学生の発表

最後に本プロジェクトから見えてきた結果をうけ、来年度に向けた改善策を全員参加型でパネルディスカッションを行いました。様々な異なる立場の人たちが集まり、議論することで、イノベーションが創発され、新たなアイディア、気づきや学びに繋がる非常に有意義な時間となりました。

パネルディスカッションの様子

報告会に参加した感想

ネットワン参加者の声

  • クラブ・企業・大学が一緒に共同研究を行う非常に意義のある取り組みでした。ネットワンにはデータを取り扱うのが得意な人財も多いのでもっと多くの人を巻き込み様々な意見アイディアを募るとより一層良い取り組みになると感じました。
  • 先生方がおっしゃっていたように「定量化してみてもないと議論ができない」というように、これを機にデータを起点として何ができそうかを考えていきたいと思います。

トリニータ参加者の声

  • 活動に対しての価値として、見える形で数値化できることによって、共に取り組んでいる企業・団体に向けても「活動意義+活動価値」の両視点を明確にお伝えできることにより、活動に対する信頼度が上がることと、活動の最大効果に向けて更に改善策を提案できるようになると思います。
  • ステークホルダーを増やす事(関わる人を増やす)ことは、様々な意見交換が行え、新しいアイディアや思想が生まれる可能性が高いなと感じました。また、それぞれから上がった課題感をしっかり協議し、改善することを続ける必要があると思います。

学生さんの声

  • 自分たちのプロジェクトの集大成として社会人の方と企画や提案の共有ができたことはとても貴重な経験になりました。今後、自分たちが社会人になるうえで大切なことを学ぶことができました。
  • 1年間という長い時間をかけて構想を練ってきたプロジェクトが成功に終わり、自分たちの成果として残せたことに喜びを感じています。社会人を前にプレゼンテーションをさせていただき意見を述べる機会はまずないのですごく学びになりました。
  • 学生という立場でありながら、これまで提案から実行まで携わらせていただいた上に、報告結果を用いた改善策までご提案させていただける環境を設置いただき本当にありがとうございました。

おわりに

今回のプロジェクトを通じて、大分トリニータとネットワンが取り組む社会貢献活動の社会的価値が定量化され、これまで見えていなかったものが可視化されました。
ネットワンシステムズはこの結果を新たな出発点とし、今後取り組む社会貢献活動の意義をより明確化し、価値を最大化することにチャレンジし続けます。また、多様な交流から生まれるイノベーションを大切に活動の輪を広げていきます。

おまけ

報告会のあと、学生さんたち向けにオフィス見学ツアーを実施しました。
イノベーションの創発を目的に設計された様々なワークプレイスをご紹介しながら、働くイメージを膨らませていただき、今後、社会への一歩を踏み出す彼らにエールを送りました。