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2025年度 人工知能学会 全国大会にて「人と人とのコミュニケーションを活性化させるためのロボットを用いた先端的システムについて」 慶應義塾大学 との共同研究の成果を発表
お知らせ
慶應義塾大学 大学院理工学研究科、理工学部とネットワンシステムズ株式会社は、2025年度人工知能学会全国大会(第39回)にて、共同で実施した「人と人とのコミュニケーションを活性化させるためのロボットを用いた先端的システムについて」の研究結果を発表しました。
研究目的・成果
「人と共生するAI」が世の中で求められている現在、人とロボットのインタラクションの研究は重要な研究対象となっています。特に集団間でコミュニケーションの分断が生じるような環境において、ロボットの適切な介入により集団間のコミュニケーションを円滑化することはAIとの共生の先鞭となる事例といえます。そこで本研究では、集団内での個人の発言量・発言内容の情報を基に、自律走行型ロボットが参加者に適切な集団間移動提案を行うことで分断された集団間のコミュニケーション円滑化を目指しました。また、LLMを介して生成される移動提案の声掛けの仕方による比較も行いました。
結果、適切な移動提案を行うロボットの存在によって、人の移動が行われるだけでなく、各参加者が会話から取り残されることなく意見交換が行われ、ポジティブな感情を感じさせる事が分かりました。
発表について
日時:2025年5月27日 16:20 〜 16:40
カテゴリー:オーガナイズドセッション AIと人のインタラクションによる価値創造とエンパワーメント
タイトル:発話量と発話内容分析に基づく分断された集団間のコミュニケーション円滑化システムの提案

<発表の様子>
登壇者
ネットワンシステムズ株式会社
ビジネス開発本部 イノベーション推進部 ビジネス開発チーム 伊藤 千輝
今後の展望
本研究をさらに発展させ、より細やかな心理状態の推定や文脈の把握、参加者一人ひとりの性格や役割に応じたパーソナライズされたロボットによる介入を実現することで、コミュニケーションの活性化を目指します。また、これまでネットワンが蓄積してきた働き方に関する知見と本研究の成果を融合させ、社会やお客様に対してさらなる付加価値を提供してまいります。
慶應義塾大学 栗原研究室について
https://www.ae.keio.ac.jp/introduction/lab-professor/kurihara/
ネットワンシステムズ株式会社について
ネットワンシステムズ株式会社は、優れた技術力と価値を見極める能力を持ち合わせる ICT の目利き集団として、その利活用を通じ、社会価値と経済価値を創出するサービスを提供することで持続可能な社会への貢献に取り組む企業です。常に世界の最先端技術動向を見極め、その組み合わせを検証して具現化するとともに、自社内で実践することで利活用ノウハウも併せてお届けしています。
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