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  1. サステナビリティ
  2. ESGの取り組み

大分から世界へ_。今、自分たちにできること

ABOUT ~この記事を書いた人~

SHIOTSUKI NATSUMI

大分市出身。2009年よりネットワンシステムズ(株)専任フォトライターとして“大分トリニータの今”を社内向けにレポート。
その他、大分県内を中心にスポーツや企業紹介、観光関連、グルメなど様々なジャンルのフリーライターとして活動は多岐に渡る。

私たちネットワングループは、大分トリニータのチームビジョンでもある「育てる」をコンセプトとした、育成型クラブの代表的な存在を目指すクラブ理念に賛同し、2020年よりアカデミーのユニフォームスポンサーとして参画しました。地域にとって、その土地からスター選手が生まれることは特別な想いがあり、それが地域活性化や県民の希望、誇りとなるモチベーションに繋がると感じています。
サッカーを通して自立した選手や子どもたちの育成、明るく豊かな心を育み、夢を叶える環境作りを大分トリニータと一緒に取り組んで参ります。

【NetOne×Trinita ヒストリー vol.2】大分から世界へ_。今、自分たちにできること

大分トリニータが悲願のJ1昇格を果たした2002年。その年のキャプテンを勤めていたのが浮氣哲郎さんでした。

「大分に在籍したのは2年間でしたが、今も沢山の方に覚えて頂いていて、本当に感謝ですね。」

その後多くのクラブでプレーし、現役を引退後もJクラブでのコーチ、監督、育成業を経験し2019年に大分へ。今は“ヘッドオブコーチング”という役職で、アカデミー全体を統括。アカデミーダイレクターと共に選手だけでなく、指導者のマネージメントもしています。

ミスから生まれる気付きと自主性

西川周作(現・浦和)や清武弘嗣(現・C大阪)など代表選手たちを輩出しているトリニータアカデミー。テーマとして掲げているのは、“見る人に感動を与えられる躍動感のあるサッカー”。更に「諦めない・一体感・ハードワーク・アグレッシブ」というフットボールの軸は、ジュニアユースからトップチームまで統一されている大切な理念。浮氣さんは、この考えを言葉で覚えさせるのではなく、日頃からの行動一つひとつが、このクラブの理念に合っているのかを選手自身が考え、気付かせ導くことが一番大切だと言います。

「アカデミーとして一番の目標は選手をトップに上げる事。でも全員が上がれる容易な世界ではないので、まずは人間性をしっかり育んでいく事が大切です。選手たちには特に、誠実な態度とミスをした時が一番重要だと伝えています。」

日頃から、“成長するために積極的なミスをすること”、そこから生まれるミスなら、たくさんミスをしなさいと伝えているという浮氣さん。一般的にはミスを指摘する指導者が多い中、その真意を問うと、

「人間なのでミスをするのは当たり前。でもそれを選手たち自身がどういう姿勢で捉えて、次のアクションに変えられるかという所を求めたいんです。」

また同時に指導者にも、ミスから何を学ばせるのか、その自主性を働きかけてほしいと伝えていると言います。

チームのために、仲間のために

加えて、まだ成長期であるアカデミーには、大分の文字をなぞった規律も。

O... one for all,all for one
I ... initiative:イニシアチブ(主導権、率先する)
T... tough:タフ(強い体力と不屈の精神力、逞しさ)
A... aggressive:アグレッシブ(攻撃的、積極的)

「ここでの「one for all,all for one」は、いわゆる1人はみんなの為に、みんなは1人の為にではなく、”1人の努力は、チームとして目標として掲げている所へ返ってくる。だからそんな選手になろう”と、”努力する意味はちゃんとあるんだよ”と伝えていますね。でも自分の伝え方で子どもたちの受け止め方も、後のアクションも違ってくるので私自身も勉強と反省の毎日ですよ(笑)。」

クラブとしての主軸はしっかりと置き、あくまで自主性を重んじるという大分の育成法。何事も自らで考え、仲間を思い動く事が未来のスターを生む理由なのかもしれません。

心身ともに逞しいアカデミーを目指して

「個人的には、大分トリニータってビッククラブではないと認識しています。本当にたくさんの方のサポートと、みんなの努力で成り立っていると思うんですね。だからアカデミーに関してもスペシャリストばかりを揃えるのではなくて、1人が二役三役できる逞しい選手を育て、逞しい組織になるというスタイルがこのクラブに合っていると思うし、自分自身はそういう所を目指していきたいですね。」

自分1人のことではなく、常に周りを思い助け合う気持ちからアカデミーはスタートすると浮氣さんは言います。大切なのは結果だけではなく、そこへ向かうプロセス。スペシャルじゃなくても、チームのためにひたむきに汗を流せる選手こそがトリニータの星となるのだと感じました。今から、未来の原石に出会うその時が楽しみでなりません。

浮氣哲郎(うき・てつろう)

大分フットボールクラブ株式会社アカデミー事業部・ヘッドオブコーチング
1971生まれ 千葉県出身
大学卒業後、東京ガス(JFL)を経てジェフ千葉でプロデビュー。大宮、山形、大分などJクラブを多数経験し、現役引退後はJクラブ、JFL、海外でのコーチや監督、育成を経て2019年〜大分トリニータへ

<スペシャルインタビュー> 弓場 将輝選手

トリニータアカデミー出身で、現在トップチームで活躍する高畑圭汰選手以来、2年ぶりにトップ昇格を果たした弓場将輝選手。
昨年はU-18日本代表にも選出された弓場選手にとって、アカデミーとはどういう場所だったのか。またそこでの経験など語って頂きました。メッシに憧れ始めたサッカー人生、18歳のストーリーとは_。

Q
サッカーを始めたきっかけを教えて下さい
A
小さい頃から運動神経は良かったと思います。最初野球の体験に行ったのですが、何か違うなと。ちょうどその時にテレビでバルセロナのメッシ選手のプレーを見て、サッカーを始めたらとても楽しくて「これだ」と思いました。
Q
トリニータアカデミーに所属した経緯は?
A
トリニータの選手になるというのは一つの夢でしたが、中学の頃U-15の梅田監督に声を掛けてもらったのがきっかけです。練習参加した時にとても雰囲気も良く、良いクラブだなと感じました。トレーニングはとてもきつかったですが、今は頑張ってきて良かったと思います。
Q
サッカーやスポーツを通じて、一番の喜びは?また苦労、努力している事は?
A
サッカーは一人でやるスポーツではないし、試合に勝ったときなどみんなで勝利の喜びを分かち合えることです。これからもっともっと技術、スキルを向上させないといけないと思うので日々努力しています。
Q
これまで一番努力してきた事は?
A
献身性です。ユースの3年間は特にその部分を意識しながらやってきたので、誰よりも激しく戦える選手になれたと思います。
Q
好きな言葉と、その理由は?
A
「勝負の神様は細部に宿る」
ユースの時の山崎監督に言われた言葉です。本当に勝負事はちょっとした細かい部分の差が結果につながっていると思うので、今も常にそのことを意識してトレーニングや試合に臨んでいます。
Q
今サッカー・スポーツをしている子どもたちに伝えたい事、メッセージをお願いします。
A
一番は“素直になること”だと思います。日頃から、指導者などに言われたことを素直に聞ける子は、人間としても絶対成長できると思います。あとサッカーを本気で楽しむことが1番だと思います!
Q
これからどのような選手になりたいですか?
A
得点の取れるボランチになりたいです。チームが勝ててない状況でも、ゴールを決めてチームの危機を救える選手を目指しています。人としても、アカデミー選手の代表となる立ち振る舞いを心がけていきたいです。

言葉の端々からアカデミーからの理念でもあるアグレッシブな姿勢、献身性がしっかり根付いている弓場選手。そんな彼にとって生まれ育った大分は特別な場所であり、大分愛なら誰にも負けない自信があると言います。数年に一度しか誕生しない、ユースからの昇格選手は私たち大分県民の光であり誇りです。
大分からまた新たなヒーローの誕生、これからの弓場選手に期待大です!

弓場将輝(ゆみば・まさき) MF No.43

大分県大分市出身。2002/5/13生まれ。173cm/66kg
【経歴】戸次SSS→大分トリニータU-15→大分トリニータU-18