通信事業者大手との競争を優位に進めるために不可欠だった迅速なIPv6対応。愛媛CATVはネットワンシステムズをパートナーに最新鋭システムを仮想化プラットフォームで構築。

ネットワークに強みを誇るパートナーによるソリューション提案を評価

企業名 株式会社愛媛CATV 様
所在地:愛媛県松山市大手町1丁目11-4
事業内容:ケーブルテレビ放送事業・電気通信事業
導入事例 IPv6、サーバ仮想化ソリューション
課題 サービス提供地域で優位な競争力を維持していくには、インターネット次世代通信方式であるIPv6への迅速な対応は不可欠で、それと同時に増え続けるサーバの管理にも課題を感じていた。
選択理由 IPv6対応CATVインターネットシステムをCisco UCSを中核とする仮想化プラットフォームで構築。ネットワークに強みを誇るネットワンシステムズが提案する仮想化ソリューションであることが最大の選択理由だった。
効果 CATV業界としては、いち早くPD方式を用いたIPv6接続試験サービスをスタート。また、仮想化によりサーバ管理の工数削減を実現。

顧客視点に立った設備投資が評判を呼ぶ地域に根差した四国最大級のケーブルテレビ局

 株式会社愛媛CATVは、松山市と近隣市町ならびに愛南町をサービスエリアとする四国最大級のケーブルテレビ運営企業です。総延長約6,070kmに及ぶ伝送路を敷設、自主制作の地域情報番組や多チャンネル放送、高速インターネット、IP固定電話サービスを約12万6000世帯に届けています。先進の技術を顧客視点で提供することがモットーで、2011年7月の地上デジタルテレビ放送移行では顧客のテレビの買い替え負担を軽減すべく、あえて放送データのデジタル/アナログ変換を実施。既存の資産に甘んじることなく、常に積極的な設備投資を行い、地域の活性化に寄与するケーブルテレビ局として、愛され親しまれています。

IPv6対応、サーバ仮想化を同時に実現

株式会社愛媛CATV
常務取締役
白石 成人 氏

 愛媛CATVは、インターネットサービスプロバイダとして可能な限り早いタイミングでIPv6サービスの実装へ踏み出そうと、技術検証を進めてきました。サービス提供地域内で通信事業者大手を相手に戦っていく上で、“実装しないことには話にならないほど必須の設備投資”だったと、常務取締役 白石成人氏は語ります。2010年秋にはIPv4枯渇タスクフォースのテストベッドを使用し、従来のIPv4に加えてIPv6を利用したCATVインターネットシステムの実証実験を実施し、サービス提供を行う準備を進めました。ここで得られた課題を整理し、継続した検討を重ね、2012年秋には顧客宅に設置するPD方式※に対応したIPv6対応ケーブルモデムを含めた評価を実施、サービス開始に向けて前進してきました。

 一方、同社ではサーバの増加と共に増え続ける運用管理工数の見直しも検討していました。
 そうしたところへ経営陣から要望されたのが、BCP対策としてのシステムの遠隔地バックアップでした。万が一システムが被災しても、契約顧客にサービスを途切れなく届けることは同社として重要な課題。そこで、メディア局メディア技術部課長 柴田祐輔氏は、運用管理の効率化、またBCP強化の第一歩としてIPv6対応CATVインターネットシステムにサーバ仮想化テクノロジーを導入することを決断しました。

 ※DHCPv6プロトコルで定義されているDHCPv6-PrefixDelegationの略。宅内LAN等に分配するプレフィックスを家庭用ルータに自動的に割り当てる方式

ネットワンシステムズが提案する仮想化プラットフォームを選択

株式会社愛媛CATV
メディア局 メディア技術部 課長
柴田 祐輔 氏

 綿密なシステム選定の結果、愛媛CATVはネットワンシステムズが提案する、Cisco UCSを中核とした仮想化プラットフォームを選択しました。ここにIPv6対応のCATVインターネットシステムを支えるDOCSIS統合管理システムX-Probe、及びその他サーバ群を搭載しています。
 柴田氏はネットワンシステムズ採用の理由を次のように語ります。「ネットワークに強いインテグレータとベンダーが連携して提供するソリューションだからです。CATVビジネスにとってネットワークは生命線。われわれエンジニアからみて、プラットフォームがネットワークを十分に理解して設計されているという安心感がありました。細かいところが腑に落ちたんですよ。筐体ではなくモジュールを交換・追加しながらシステムを拡張できる点は、運用の現場を良く分かっていると思いましたね。また、運用監視装置(X-Probe)のIPv6対応が早かったことも高く評価した点です。その他、弊社のCATVインターネットシステムの構築に実績があり、システムおよびネットワーク環境を熟知していたこと、大規
模案件を含めてシステム構築経験が豊富であること、IPv6実証実験を積極的にサポートしてくれたことも大きかったですね」
少数精鋭主義で設計・開発・運用を行っている同社にとって、ネットワンシステムズは顔が見えて小回りの効く強力なパートナーであり、技術のみならずコストパフォーマンスが優れていたことも選定を後押ししたと言います。

IPv6 PD方式接続試験サービスをCATV業界最速スピードでスタート

 2013年1月、愛媛CATVはCATV業界としては日本最速のタイミングでPD方式に対応したI P v 6 接続試験サービスを
スタートさせました。顧客からは予想を超える応募があり、現在順調にモニター試験が進んでいます。予定では2013年春から夏にかけて商用化段階へ進む予定です。
 また、サーバ仮想化については物理サーバの移行が進んでおり、最終的には全体の9割程度のサーバが仮想化されます。
これによってサーバスペースは従来の1/3程度に、電源容量も1/2程度になり、大きなコスト削減効果が見込まれています。1台のコンソールから各サーバの稼動状況が一元的に把握できるようになり、サーバ管理工数も軽減されました。“他の業務に多くの時間を割けるようになった”と柴田氏は語ります。
「顧客の利便性や楽しさ、安全・安心を実現するための設備投資に終わりはありません。コストバランスを取りながらこれからも積極的に投資していきたいと考えています」と白石氏。
 今後は、愛媛、大阪、東京の3ヶ所に保有しているデータセンタ間で分散ストレージシステムを導入し、システムの遠隔地バックアップの実現へ向けてさらに歩を進めていきます。また、次なる仮想化の対象として、VDIの導入も検討中。
まさに先進テクノロジーを取り入れる構想は次から次へと広がっています。

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