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NEWS

11/25 NetOne Cloud Express:レビュー EVO:RAILセッション

ソフトウェアでコントロールできるデータセンターをたった1台のアプライアンスで実現「EVO:RAIL」

イベント

目まぐるしく変化するビジネスをきめ細かく支援するためには、ICTインフラにもより柔軟な仕組みが求められる。そこで利用されるテクノロジーの1つが仮想化技術だが、従来仮想インフラを構築するためには、必要なハードウェアが納入されてから設定完了までに1~2日から最大で1週間程度の時間を要し、多大な手間もかかっていた。こうしたユーザー企業の深刻な悩みを解決する方法として今注目を浴びているのが、わずか15分で仮想インフラを構築できるアプライアンス製品の活用だ。

これからのデータセンターが目指すべき姿は、SDDC(Software-Defined Data Center)

ネットワンシステムズ主催の「NetOne Cloud Express」で登壇した経営企画本部 商品企画部 クラウドソフトウェアチーム リーダーの佐藤 寛樹は、始めに仮想インフラを導入して"達成できなかった"ユーザー企業の目標について触れ、主な項目としてパフォーマンスの改善、統合による運用効率の向上、人的コストの削減などを挙げた。

「ここで注目していただきたいのは、統合による運用効率の向上と人的コストの削減で、これらの目標が達成できていないのは、従来の仮想化技術あるいは製品が、インフラ運用の効率をダイレクトに向上させられるレベルに達していなかったからです。また仮想化に対するエンドユーザーの期待が実際の効果以上に高かったことも、導入効果を実感できていない一因だと考えられます」

こうした実状を踏まえ、佐藤は「現在のICTインフラに求められる要件は3つある」と指摘、それは「迅速性、柔軟性、管理/効率性」だと強調する。

「まずはエンドユーザーから求められるスピード、つまりサービス開始までのスピードアップが必要です。IT部門の運用に関わる時間の短縮も重要です。またスピードを上げるためには、ビジネス側の要件に応じてシステムを柔軟に拡張していく必要があります。そしてこの2つを考慮しながら、運用管理の効率性を実現しなければなりません」

また運用管理にかかるコストの削減は、常にIT部門に付きまとう大きなプレッシャーとなっているが、佐藤氏は「迅速性、柔軟性、管理/効率性を実現し、コスト削減までを解決する方法の1つが、SDDC(Software-Defined Data Center)ではないか」と続ける。

「今ではほとんどのアプリケーションを仮想化基盤の上で稼働させることができます。またネットワークを仮想化することで、構成変更などもより柔軟に、迅速に行うことが可能です。さらにストレージ環境のコントロールもソフトウェアで行うことで、アプリケーション側の要求により速く応えられるようになり、実際の運用は進化した管理ツールによって自動化する。これがSDDCの目指すべき姿であり、ユーザー企業の抱える大きな課題を解決する方法だといえます」

SDDC実現のための3つのアプローチ方法

このSDDCを実現する方法は、3つあるという。

1つめが従来からある"Build Your Own"だ。ユーザー企業が自らハードウェアやソフトウェアを購入し、自分たちで組み合わせて1つのシステムを作り上げていく方法である。そして2つめが"Converged Infrastructure"で検証された統合型の構成を採るもの、そして3つめが"Hyper-Converged Infrastructure"で、より進化した統合型の構成を採るものだ。

「3つめのHyper-Converged Infrastructureは、いわばSDDCを1台のアプライアンス製品で実現するものです。容易な操作性と拡張性を提供し、TCOの大幅削減を達成することができます。ストレージ環境をソフトウェアでコントロールすることで、仮想インフラに不可欠だった共有ストレージをサーバ環境のハードウェアに統合することができるようになる。私は、これがHyper-Converged Infrastructureの一番大きなメリットだと考えています」

SDDCを実現するこの3つの方法は、どれがいいとか悪いとか、あるいは新しいとか古いということではなく、自社の要件に応じて選択することができる。たとえばユーザーニーズにきめ細かく対応したいという場合は、より柔軟性の高いBuild Your Ownの構成を、一方、速く、簡単に環境を構築したい場合にはHyper-Converged Infrastructureを選択すればいい。

「ただし目指すべき方向は、すべてソフトウェアでコントロールできるデータセンター、即ちSDDCだということです」

ネットワンシステムズの「EVO:RAIL」が、SDDCを実現する

佐藤のいうSDDCを構築する方法のうち、3つめのHyper-Converged Infrastructureを実現する具体的な製品が、ネットワンシステムズが提供するアプライアンス製品「NetOne Integrated System Appliance for VMware EVO:RAIL」(以下、EVO:RAIL)だ。

その特徴について、経営企画本部 第2応用技術部 プラットフォームチーム エキスパートの川満 雄樹は、次のように説明する。

「『EVO:RAIL』はVMwareとの強固なリレーションシップから生まれたもので、SDDCを素早く、簡単に実現する新たなソリューションです。その大きな特徴は、何といってもわずか15分間で仮想インフラを構築できること。アプライアンス筐体は19インチラック 2Uの大きさで、この中にサーバ機能/ネットワーク/ストレージを備えた同一のコンピューティングノードが4台収納されており、各ノードに搭載されているvSphere VMware ESXi Serverによって、アプライアンス全体で最大100台の仮想マシンを稼働させることができます。まさに高集約型のアプライアンス製品です」

また「EVO:RAIL」は、2Uの筐体の中で全ての機能が冗長化されていることで、ユーザーが利用中のシステムを停止することなくメンテナンスを行うことができる。

「ESXi Serverのバージョンアップなど、ノードの再起動を伴うメンテナンス時も、各ノード上で動いている仮想マシンを、ライブマイグレーション技術であるVMware vMotionを使って隣のノードへ移していくというやり方を採ることで、エンドユーザーに提供するサービスを止めることなく、ICTインフラをメンテナンスすることが可能となります」

さらに大規模な環境が必要な場合には、現段階では最大4台までアプライアンスを追加が可能であり、稼働中の仮想マシンを指定する事無く自動的にインフラを拡張することができる。

加えて佐藤は、管理者用インタフェースのユーザビリティにも触れ「これが今回の一番の肝かもしれません」と語る。

「『EVO:RAIL』用に新たに開発されたインタフェースで、シンプルかつ簡単に運用できるように余分な機能は最大限そぎ落とし、日常の運用業務に本当に必要なものだけを残しました。インタフェースでも迅速性、柔軟性、管理/効率性を実現したということです」

起動してから15分でセットアップが完了

従来の仮想インフラの導入シーンでは、まず詳細設計をして、サーバ/ストレージ/ネットワーク機器といった各種ハードウェアを購入し、その設置と配線を行った後、ハイパーバイザや管理ツールのインストール、ストレージの設定などの作業が発生していた。

「これでようやく仮想マシンを作るための下地が整うことになりますが、今まではこのセットアップに最低でも1~2日、大きなプロジェクトなら1週間という期間がかかっていました。またプロジェクトを進めていくためには、現場の担当者に非常に高度なスキルと経験が求められます。まさにそこがわれわれSIerの出番でした」

これに対して「EVO:RAIL」を利用した仮想インフラの導入シーンは、事前にセットアップ時に入力が必要となるパラメータを確認しておき、製品本体が納入されたら設置と配線を行い、起動後に先のパラメータを使って初期設定を行う。

「起動してから15分で、VMwareのベストプラクティスに基づく仮想インフラのセットアップが完了します。この先は必要に応じて仮想マシンを作り、運用していただくことができる。」

「EVO:RAIL」は、さまざまな場面に適用できる

ただし、「EVO:RAIL」はそれ自体では単なるインフラに過ぎず、あくまでさまざまなアプリケーションを動かすための土台でしかない。「EVO:RAIL」を有効活用してビジネスに貢献していくためには、インフラの監視と運用サポート、データのバックアップ、セキュリティの確保、アプリケーションの稼働などが必要で、そのためにはマルチベンダー製品の調達や多くのノウハウが求められることになる。

「『EVO:RAIL』の導入にSIerは不要です。でも『EVO:RAIL』の活用にSIerは必要不可欠です。そこに我々ネットワンシステムズの存在意義があると考えています」

この「EVO:RAIL」を導入することで、ユーザー企業は多くのメリットを獲得することができる。

たとえば中規模クラスの仮想化基盤に「EVO:RAIL」を適用することで、非常に素早く、簡単に仮想インフラを構築することができる。現在では4アプライアンスまでの拡張が可能だが、ネットワンシステムズは今後さらに拡大していくロードマップを描いているという。また開発部門にはシンプルな開発環境を、エンドユーザーには仮想デスクトップ環境をよりスピーディに提供することも可能になり、さらにはネットワーク機能の仮想化場面にも有効だ。

「まずは現在のデータセンター内のプライベートクラウド環境で『EVO:RAIL』を運用していただきたい。それがSDDCに繋がり、将来的なハイブリッドクラウド環境にも繋がっていきます。そのための方法をぜひ我々も一緒に考えさせていただきたいと思います」

11/25 NetOne Cloud Express レビュー記事

ビジネス改革を加速させるクラウドエボリューション
代表取締役 社長執行役員 吉野 孝行
https://www.netone.co.jp/news/event-report/235.html

「機敏性と柔軟性の高いクラウド基盤の構築方法」
~超垂直統合型アプライアンスEVO:RAILの魅力~

経営企画本部 執行役員 Chief Marketing Officer 篠浦 文彦
https://www.netone.co.jp/news/event-report/241.html