ニュースリリース ネットワンシステムズ、米国SeaMicro社と世界初の販売代理店契約を締結し、消費電力・設置スペースを約75%削減する、データセンター向けの革新的なサーバを発売

~高さわずか10RU(約45cm)の製品内に、インテル(R) Atom(TM)プロセッサーを512個、1TBのメモリ、ストレージ、スイッチ機能、負荷分散機能、サーバ管理機能を集約して搭載~

 ネットワンシステムズ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:吉野 孝行、以下ネットワンシステムズ)は、データセンターの大きな課題となっている消費電力・機器設置スペースを劇的に削減するサーバを開発するSeaMicro Inc.(シーマイクロ、本社:米国カリフォルニア州、CEO:Andrew Feldman、以下SeaMicro)と、世界初となる販売代理店契約を締結しました。

 本販売代理店契約に伴い、高さがわずか10RU(約45cm)の製品の中に、インテル(R) Atom(TM)プロセッサーを512個、1TBのメモリ、ストレージ、スイッチ機能、負荷分散機能、サーバ管理機能を集約して搭載し、これまでのラックマウント型サーバで同程度のCPU能力をもつ環境を構築した場合に比べて、消費電力および設置スペースを約75%削減し、劇的なTCO(総所有コスト)削減効果をもたらす革新的なサーバ「SM10000」を、本年7月30日から販売開始いたします。

 この劇的なTCO削減効果は、以下のSeaMicro社の独自技術が提供する機能によって実現されています。

  1. (1) データセンター内のラックに搭載される機器をわずか10RU(約45cm高)に全て集約
  2. (2) マザーボード(電子回路基板)の部品を90%削減
  3. (3) 512個のマザーボードを超高速スループット(1.2テラビット/秒)で相互接続
  4. (4) 特定のCPUに作業負荷を動的に割り当て(サポート予定機能)
  5. (5) 既存のデータセンターの環境に手を加えることなく容易に導入可能

 「SM10000」の主な販売対象として、データセンター事業者・インターネットポータル系事業者・通信事業者・大規模企業・官公庁等を中心としたデータセンターを所有する企業・組織を想定しており、今後3年間で30億円の売上げを目標としています。

 ネットワンシステムズは、「SM10000」を世界で初めて取扱製品のポートフォリオに加え、データセンター・ソリューションを差別化する中軸製品と位置づけ、お客様のビジネスに最適なデータセンター・アーキテクチャを実現してまいります。

製品名 発売時期 最小構成価格
SM10000 7月30日 2,335万円~(税込)

「SM10000」の開発背景

 「SM10000」は、データセンターにおける消費電力量の増加を踏まえ、以下の点に着目して開発された製品です。
 ・データセンター内の演算処理負荷内容の変化と、既存サーバ搭載CPUとのミスマッチ
 ・CPUのみならず、サーバを構成する部品全体に渡る消費電力削減

 近年、消費者向け・法人向け、携帯端末・PCを問わず、インターネットを経由した様々なサービスが急増しています。これらのインターネットを経由したサービスにおける演算処理負荷の特徴は、膨大な量で、非常に小さく、独立した処理であることです。また現在、このような負荷が、データセンター内でユーザセッションを処理するフロントエンドと呼ばれる領域で、顕著に増加しています。
 これに対して、従来型のサーバに搭載されている高機能のマルチコアCPUは、少数の、負荷の大きい演算処理を行うことに最適化されています。この点でミスマッチが発生しており、消費電力や処理速度において非効率な面が出てきています。
 さらに、サーバ全体の電力消費量において、CPUが占める割合は約1/3です。つまり、CPU以外の部品が消費している電力が残り2/3を占めており、ここに取り組むことによって、サーバ全体で大幅な消費電力削減を図ることができます。

 これらの課題を解決するために、超省電力・省スペースを実現し、膨大な量の低CPU負荷処理に最適化されたスケールアウト型サーバ「SM10000」が開発されました。

「SM10000」の特長

(1) データセンター内のラックに搭載される機器を10RU(約45cm高)に全て集約

高さがわずか10RUの製品の中に、インテル社の省電力プロセッサー「インテル(R) Atom(TM)プロセッサー」を512個、1TBのメモリ、ストレージ、スイッチ機能、負荷分散機能、サーバ管理機能を集約して搭載しています。

(2) マザーボード(電子回路基板)の部品を90%削減

SeaMicro社が開発した、CPUのI/Oを仮想化する新技術(特許取得済)によって、マザーボード上のCPU以外の部品を90%削減し、マザーボードの大きさをクレジットカードサイズへと小型化しています。これによって、消費電力とスペースを劇的に削減しています。

(3) 512個のマザーボードを超高速スループットで相互接続

「SM10000」に搭載されている512個のマザーボードは、高速かつ低遅延なデータ転送を実現するSeaMicro社独自設計の接続方式によって相互接続されています。
さらにこの接続方式は、1.2テラビット/秒という超高速スループットで、データの独立性と冗長性にも考慮した設計になっています。

(4) 特定のCPUに作業負荷を動的に割り当て(サポート予定機能)

CPU管理機能と負荷分散機能を組み合わせたSeaMicro社のDCAT(Dynamic Compute Allocation Technology(TM))技術によって、動的に作業負荷を特定のCPUへ割り当てることが可能となります。CPUの電力消費量あたりの処理速度は、CPUの利用率に応じて変動します。ここで、DCAT技術を用いることでCPUの利用率をコントロールし、電力消費量あたりの処理速度を最適に保つことができます。
さらに、このDCAT技術によって、「SM10000」上で稼働するアプリケーションに対するコンピューティングリソースを、事前に指定した閾値に合わせて動的に割り当て、変更することができます。

(5) 現在のデータセンターの環境に手を加えることなく容易に導入可能

「SM10000」は、従来、サーバとは別に機器が必要だった、スイッチ/サーバ管理/負荷分散の機能を高度に統合しているため、運用・管理を容易に行うことができます。また、x86アーキテクチャに対応しているため、既存のOS/アプリケーション/管理ツールに手を加えることなくデータセンターへ導入することが可能です。

「インテル社の省電力アーキテクチャと組み合わせたSeaMicro社の技術革新によって、著しい消費電力・機器設置スペースの削減と、web層での作業負荷に対する高度なスケールアウトが実現しています」と、インテル社のデータセンター・クラウドコンピューティング担当ゼネラル・マネージャ、ジェイソン・ワックスマン(Jason Waxman)は述べています。「インテル社は、SeaMicro社によるインテル社技術の独創的な利用法を支援します。そして将来的には、今回のSeaMicro社の新技術は、次世代インテルAtom(TM)とXeon(R)プロセッサーを含む、幅広いインテル社製品に適用されうると考えています。」

ネットワンシステムズのデータセンター・ソリューションにおける「SM10000」の位置づけ

 データセンターにおける情報処理モデルは、大量のユーザアクセスを受け付けるwebサーバ、ビジネスロジック機能を提供するアプリケーションサーバ、そしてストレージにあるデータをコントロールするデータベースサーバに分かれています。
 ネットワンシステムズは、データセンターの最適なサーバ・アーキテクチャとして、低負荷で膨大な処理が必要なwebサーバや、一部のアプリケーションサーバで構成されるフロントエンドからミドルにはスケールアウト型サーバを用い、高負荷の処理が必要な一部のアプリケーションサーバやデータベースサーバで構成されるミドルからバックエンドには高機能なスケールアップ型サーバを用いる、という組み合わせが最適だと考えています。

 国内のデータセンターでは、毎年10%以上も消費電力が増加し、サーバ・ストレージ・ネットワーク機器などが占める延床面積も毎年10%ずつ増加することが予想されており(※)、データセンターを所有する企業にとって、TCOを削減し、利益を拡大するために消費電力と機器設置スペースを削減することは喫緊の課題となっています。
※2009年8月7日発表、ミック経済研究所「データセンターの消費電力とグリーンIT化の実態調査2009年度版」。

 ここで今回、スケールアウト型サーバに最適な製品として、SeaMicro社の「SM10000」を世界で初めてポートフォリオに加えることで、データセンター・ソリューションにおける大きな差別化を図ります。既にネットワンシステムズは、データセンターの構築に必要な、各種のスケールアップ型サーバ/高機能ストレージ/仮想化ソフトウェア/データセンター向けネットワーク機器などをマルチベンダー体制で取りそろえるとともに、各製品における技術者も数多く保有しています。これらの製品を組み合わせることによって、データセンターを保有するお客様のビジネスに最適なアーキテクチャを構成し、データセンターの構築を力強く支援してまいります。

本販売代理店契約に対するコメント

 今回の販売代理店契約に際し、SeaMicro Inc. 最高経営責任者のアンドリュー・フェルドマン(Andrew Feldman)様から次のコメントを頂いています。
「この度、大規模なデータセンター市場が存在する日本において、ネットワンシステムズと世界で初めての販売代理店契約を締結できたことを非常に嬉しく思っております。ネットワンシステムズはネットワーク市場の先駆者であると同時に、ネットワーク・サーバ・ストレージなどを組み合わせた柔軟なプラットフォーム構築技術にも非常に長けています。この点で弊社とネットワンシステムズの方向性は一致しており、ネットワーク・サーバ・ストレージを融合させた弊社製品を、最大限にお客様にご活用いただける市場展開が実現できると確信しています。」

 また、ネットワンシステムズ株式会社 代表取締役社長 吉野孝行は次のように述べています。
「ネットワンシステムズは現在、データセンター構築事業に非常に強く注力しています。データセンターを所有する企業にとって、クラウド環境の利活用は大きな市場機会である一方、消費電力・設置スペース・人件費といった運用コストが利益を圧迫する大きな課題になっています。今回のSeaMicro社製品は、これらの課題を解決する革新的なアーキテクチャを有しており、大きなインパクトを市場に与えるでしょう。」

「SM10000」の製品写真

製品前面

製品側面

製品背面

Compute Card

SeaMicro Inc. について

SeaMicroは、従来型のサーバに比べ、消費電力と機器設置スペースを75%削減することによって、データセンターの構造を大きく転換させる企業です。SeaMicroは、CPU設計/仮想化/スーパーコンピューティング/ネットワークという、複数の技術領域における飛躍的な革新によって、オンラインゲーム/検索/索引の演算などの、Web層で用いられるスケールアウト用のサーバに最適な、新しいアーキテクチャを生み出しています。
SeaMicroは、大規模なデータセンターやクラスタコンピュータの構築における業界経験が豊富なCisco Systems/Juniper Networks/Sun Microsystems/Intel/Advanced Micro Devices[AMD]などの主要な技術を持つ会社の出身者によって設立されています。また、Khosla Ventures、Draper Fisher Jurveston、Crosslink Capitalを含む、シリコンバレーの主要な投資家から2,500万ドルの支援を受け、米国エネルギー省からは930万ドルの支援を得ています。これは情報通信技術分野におけるサーバ開発企業への支援の中で最大の金額です。
より詳細な情報は、http://www.seamicro.comをご覧下さい。

ネットワンシステムズ株式会社について

ネットワンシステムズ株式会社(https://www.netone.co.jp/)は、常に国内外の最先端技術動向を見極め、ネットワーク領域とプラットフォーム領域において、自ら検証した製品に高品質な技術サービスを付加することによって、お客様のビジネス成功を目的として、生産性を高め、簡便に利活用できるIT基盤ならびにコミュニケーションシステムを提供している企業です。
技術研究やシステムの稼働検証を行うテクニカルセンター、製品の入出荷検査を行う品質管理センター、遠隔でシステムの監視・運用を行うエキスパートオペレーションセンター(XOC)、保守部材の品質検査を行うサービス品質センター、技術者教育サービスを提供するネットワークアカデミーなど、グループ全体で充実した事業基盤を保有し、高信頼性・高付加価値ソリューションを提供しています。(設立:1988年2月、売上高:1,243億70百万円〔2010年3月期連結〕))

  • ※ NetOneSystems、ネットワークアカデミー、ロゴはネットワンシステムズ株式会社の登録商標です。その他の社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
本件に関する報道関係各位からのお問い合わせ先
ネットワンシステムズ株式会社  広報室 Tel:03-5462-0772 E-mail:media@netone.co.jp
E-mail:mailto:media@netone.co.jp
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