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通信帯域の逼迫、従来型の境界防御の限界......
SD-WANとインターネットゲートウェイで
ゼロトラスト時代に向けた安全・便利なネットワークを実現(旭化成株式会社様)

導入事例
ソリューション
サービス
クラウド
セキュリティ

お客様名 旭化成株式会社様
導入事例 ゼロトラストネットワーク
印刷用データ PDFファイルで表示(837KB)

通信帯域の逼迫、従来型の境界防御の限界……
SD-WANとインターネットゲートウェイで
ゼロトラスト時代に向けた安全・便利なネットワークを実現

旭化成株式会社(東京都千代田区)は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を新事業創出や生産性向上の基盤となる、持続的な成長に欠かせない施策と位置づけ、中期経営計画の中でDX推進による事業高度化を重点目標に掲げている。

その一環として同社は、さまざまな問題を抱える既存のWANシステムの刷新を決断し、2021年より、VMware SD-WAN by VeloCloudとPalo Alto Networks Prismaの本格展開を開始した。そのプロジェクトにおいて中心的な役割を担った同社IT統括部の3名の方に、導入の経緯や効果について話をうかがった。

通信帯域の逼迫、従来型の境界防御の限界……
コロナ禍によるトラフィック増で“打つ手なし”に

旭化成株式会社は、3か年の中期経営計画“Cs+ for Tomorrow 2021”を策定した2019年度から、DX推進による事業高度化を重点目標に掲げて積極的に取り組んできた。そうした中、同社IT統括部は、既存のWANシステムを取り巻く環境の変化を主な要因とする、さまざまな課題に直面していた。同部セキュリティセンター長の犬塚貴志氏はいう。

「インターネット回線や拠点回線の通信帯域の逼迫が大きな問題でした。Microsoft 365などのクラウドサービスをはじめ、インターネットの利用が急増したことによって、ネットワークに起因すると思われる不具合や遅延などがたびたび発生していました。さらにコロナ禍によるテレワーク拡大で、ネットワークはパンク寸前でした」(犬塚氏)

 

続けて、同センターセキュリティ技術チームの矢島敏博氏はいう。

「データセンターを中心として各拠点を結ぶスター型のネットワーク構成や、その内部のみを厳重に守る境界防御のセキュリティ対策にも限界が見えてきていました。たとえば、拠点同士で通信したり、外出時にVPN接続したりする場合にも、一度データセンターを経由しなければならないため、どうしてもレスポンスが悪くなる。通信のパスが最適でないことが足かせとなって、インターネットを活用した働き方改革や社内外とのコラボレーションが難しい状況になっていました」(矢島氏)

 

同チームのリーダー、松本直也氏は、そうした問題に直面しながらも、それぞれの原因を特定できず、根本的な解決策を打ち出せない状況に歯がゆさを覚えていたという。

「既存のWANとその関連機器では、性能・品質面の可視化が十分でないため、不具合や遅延などの報告があっても原因を調査するのが難しい。結局、社内から改善要求があったら、増速のため専用線を太くするぐらいしか対応策がない。要するに、ほとんど打つ手のない状態だったわけです」(松本氏)

目指すはゼロトラスト時代の安全・便利なネットワーク
要望に対する明確な提案と運用方針が選定の決め手

そうした状況を打破するため、同社はネットワークおよびセキュリティシステムの刷新を決断。ネットワンシステムズを選んだ理由について、犬塚氏はこう語る。

「こちらの要望は大きくふたつありました。ひとつは、すべてのインターネット通信をローカルブレイクアウトさせ、データセンターを経由しなくてもインターネットさえあれば業務が可能で、かつ品質が“見える化”されたネットワークを構築すること。もうひとつは、セキュリティにおいて『ゼロトラスト』の考え方を徹底し、いつでも、どこからでも安全・便利にネットワークを利 用できることです。SD-WANとしてVMware SD-WAN by VeloCloudを、インターネットゲートウェイとしてPalo Alto Networks Prismaを導入するというネットワンシステムズの提案は、それらふたつの要望への回答が極めて鮮明に、的確に打ち出されていた。また、単に製品を導入するだけでなく、その先の運用方針まではっきりと示されていた。これなら同じ方向を向いて改革を進められると感じました」(犬塚氏)

 

コロナ禍でも予定通りにプロジェクトを遂行
通信品質の見える化で的確なトラブル対応が可能に

2020年2月、導入プロジェクトを開始した同社。コロナ禍に見舞われながらも、ほぼ当初の計画通りに設計・検証作業を進めることができた、と松本氏はいう。

「なかなかこちらの想定通りにシステムが動かないこともありました。そういう中でネットワンシステムズの担当の方は、本当にがんばってくださったと思います。弊社のプロジェクトルームにこもって、解決までの具体的な筋道を立て、泥臭く一つひとつ課題をクリアしていくのに協力してくださいました」(松本氏)

 

2021年2月、同社は約3,000名の社員を擁する日比谷本社のSD-WAN化を完了。最終的にはグループ全体で300拠点以上 、約30,000名の社員が新ネットワークシステムを利用することになる。そのメリットは現時点ですでに数多く生まれている、と松本氏は喜ぶ。

「遅延やジッター、パケットロスなどがリアルタイムに“見える化”され、なにか問題が発生したとき、その原因をすばやく、具体的に特定し、的確に対応できるようになったのは大きな効果です。また、トラフィック全体を検証したところ、実はその大半はインターネット側を流れていることがわかりました。品質のいい専用線でないと企業のネットワークは成り立たないと思い込んでいたのですが、インターネットでも十分に構築できる見通しが立ったわけです。そういう判 断ができるようになったのは、まさにVMware SD-WAN by VeloCloudを導入したおかげです」(松本氏)

 

同様に、矢島氏も運用担当者として多大なメリットを実感しているという。

「専用線の太さを変えて対応するしかなかった従来型のネットワークと比べ、拠点の規模に合わせてインターネットの本数や専用線の帯域などを柔軟に適応できるのが新システムの優れた点で、飛躍的に便利になったと感じています」(矢島氏)

SD-WAN化で「つながって当然」の通信品質を実現
プロアクティブな提案で進む改善、見えてきた展望

「コロナ禍でオンラインミーティングによるトラフィックが急増したとき、『ネットワークの品質が悪い』といわれるケースがたびたびありましたが、新システムの本格展開後、そういう声はまったく上がってきていません。今回のSD-WAN化によって、コロナ禍によるトラフィックの増加をうまく吸収し、通信に求められる『つながって当然』の品質を実現できました」(松本氏)

 

同社は、2021年度中に全拠点での新システムの展開を完了させる予定だ。そうなれば、たとえば社長講話の動画配信など、社内から要望がありながら、帯域の問題等によりこれまで見合わせなければならなかったことを実現できるようになる。矢島氏はいう。

「このように運用したい、という弊社の要望を、ネットワンシステムズの担当の方は非常によく理解していて、プロアクティブに的確な提案をしてくださる。定例ディスカッションの回を重ねるごとに運用の改善が進んでいます」(矢島氏)

 

2021年4月、IT統括部は新設のデジタル共創本部に移管され、同社のDXをさらに強力に推し進めていくことになる。犬塚氏はこう締めくくった。

「SD-WANというのは、まさに今進歩している、これからの技術。今後、ネットワンシステムズにはいろいろな要望を伝えていき、よりよいプロダクトに改善していっていただきたい。そういう期待を持てるベンダーだと感じています」(犬塚氏)

旭化成株式会社 様について

ケミカルをコアテクノロジーとする繊維、化学品、エレクトロニクス関連素材を手掛け、当社の技術力が活かせるフィールドにおいて、グローバルに成長を続けチャンスを追求しています。

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