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食品包装工場が新事業開始にあたりフードディフェンスを強化(関東パック株式会社様)

導入事例
ソリューション
サービス
セキュリティ
監視/分析

お客様名 関東パック株式会社様
導入事例 セキュリティ
印刷用データ PDFファイルで表示(863KB)

監視カメラ・入退室管理統合型のフィジカルセキュリティシステムを導入

関東パック株式会社は、大手食品メーカーの製品(主に菓子類)を自社工場で包装する業務を主軸に、検品、保管、配送までのサービスをトータルで提供する企業だ。

安心かつ価値のある製品を消費者へ届ける、という経営理念のもと、同社は安心・安全品質の向上を最優先課題として、ネットワークカメラシステムを導入するなど、フードディフェンスに積極的に取り組んできた。
その同社は2019年10月、群馬県太田市に新工場を開設。従来の包装業務に加え、新たにチョコレートの製造業務を開始した。新事業を始めるにあたって同社は、これまで以上に厳密かつ効率的なフードディフェンスを実現するべく、カメラ・映像・入退室の管理を統合したフィジカルセキュリティシステムを導入。それを自ら選定し、運用にも中心的に携わる同社総務部の斎藤学氏に、新システム導入の経緯や成果などについてうかがった。

監視カメラと入退室管理のシステムを連携できず、かさむ運用・保守コスト「統合したいならすべて買い直して」の言葉に入れ替えを一時断念するも……

もともと同社は、2007年に自社工場に入退室管理システムを導入するなど、他社に先がけて食品の衛生管理・品質管理のシステム化を進めてきた。

同業界で2013年に発生し、社会に衝撃を与えた農薬混入事件の直後には、ネットワークビデオレコーダーと連携した監視カメラシステムを導入。食品包装の過程における意図的な異物混入などを防止する、同社のフードディフェンスの施策は、取引先や同業他社が日常的に視察に訪れるほど、業界内では先進的な取り組みとして注目されてきた。
しかしながら、斎藤氏はそれらを運用・管理する中で、さまざまな不満を抱いていた。まず、監視カメラシステムと入退室管理システムが、それぞれ専用機器で独立しており、連携できなかったことだ。当然、なにかを調査したいときには、映像と入退室情報を個別に確認する必要があり、多くの時間と手間を要していた。
また、機器障害の多さも、斎藤氏の悩みの種だった。フードディフェンスでは、障害発生時にも録画が完全に継続されるよう、二重録画が必須だ。そのため同社でも、3台のハードディスクを常時稼働させていたが、2台同時に障害が発生し、“あとがない”状態にしばしば陥った。さらに、扱う食品の賞味期限と同じ180日間、カメラ
約50台分の映像を保存しなければならないが、旧来型のシステムでは大容量のハードディスクを必要とし、初期投資と保守費用がかさんでいた。

「監視カメラシステムと入退室管理システムがひとつになっていればいいのに。
使えるものはなるべく残して、システムだけを取り替えられればいいのに。そういう思いがずっとありました。それでいろいろと検討したのですが、どのメーカーに相談しても、『それならすべて買い直してください』といわれてしまい、結局いつも断念していたのです」

そうした試行錯誤の中、ある展示会でたまたま斎藤氏の目に留まったのが、ネットワンシステムズ提供のGenetec Security Centerを中心とするフィジカルセキュリティシステムだった。

ハードからソフト、ネットワーク、サーバまでを一括して構築「従来のシステムとは根本的に考え方の違うものにやっと出会えた」

Genetec Security Centerは、カメラ管理・映像管理・入退室管理を統合するセキュリティソフトウェアで、これと接続すれば、監視カメラ・入退室機器をひとつの画面上で一元的に管理できる。さらにネットワンシステムズは、ソフトウェアだけでなく、監視カメラや生体認証装置といったハードウェア、IPネットワーク、サーバなど、フィジカルセキュリティシステムの構築に必要なものをすべて提供している。それらの施工から運用、保守までを一括して対応できる点も、斎藤氏の希望に沿うものだった。

「2019年11月竣工予定だった新工場では、新たにチョコレートの製造業務を始めることが決まっていたので、既存の工場より一段セキュリティレベルが

高く、かつ運用しやすいシステムを導入したいと考えていました。そういう要望をネットワンシステムズに伝えたところ、『ソフトウェアからハードウェア、ネットワークまで、すべて一括して請け負えます』と。しかも将来、既存の工場に同様のシステムを導入する際、カメラなどのハードウェアを替える必要はなく、そのまま使える、と。従来のシステムとは根本的に考え方の違うものにやっと出会えた、と感動しました」

監視カメラと入退室管理のシステム統合で圧倒的に効率化されたチェック作業。最新のフィジカルセキュリティ導入は取引先の信頼を得る上でもメリットに

新工場の竣工は2019年10月。当初予定から1か月早まるという異例の展開だったが、フィジカルセキュリティシステムもそれにあわせて無事稼働を開始した。

新工場には、全方位カメラや屋外向けカメラなど、監視カメラを計70台設置し、製造・包装作業ラインや原料・包材・完成品の保管場所、出入口、工場外部などを監視。HD画質のカメラ映像は、画像圧縮技術によってデータ量を半分以下にし、最大365日分保存できる。一方、製造エリアの入退室管理については、信頼性を向上させるた
め、虹彩による生体認証装置を導入し、ICカードリーダーおよびドアコントローラーと連携。前述の通り、入退室情報とカメラ情報は、Genetec Security Centerとの接続により一元的に管理できる。

「これまでは、映像と入退室情報を別々のシステムで見て、両データの時間経過がずれたら少し巻き戻す、問題の場面が映っていなくても延々と見つづけるなど、作業がきわめて非効率的で、それだけで1日終わってしまうこともよくありました。今は、ひとつの管理画面上で、見たい人やモノだけを画像解析で自動的に追いかけて簡単
にチェックできます。また、統合的な最新のフィジカルセキュリティシステムの導入により、お客様に対してフードディフェンスに関する弊社の姿勢を見せ、信頼を得やすくなったことは、今後、営業面でも確実に活きてくると考えています」

「欲しかったものが実現され、さらに未来を見せてくれた」セキュリティだけでなく生産性向上においても威力を発揮

システム導入からまだ4か月。現時点で運用・保守コストなど、定量的な効果を算出するのは難しいとしながらも、斎藤氏はいう。

「私が長年欲しかったものがすべて実現された、ということ自体がなによりの効果です。さらにいうと、当初考えもしなかったことができるようになったことも大きい。もともと私は、新事業の開始にあたり、当然ながらセキュリティ向上のためにこのシステムを入れたわけです。しかし今は、それとはまったく異なる、生産性向上の部分でも活用し始めています。カメラの映像を見て、このラインの人員はひとり減らしても回りそうだからこちらに配置しようとか、生産の効率と品質を上げる上で使えることが非常に多い、と気づいたのです」

近い将来、埼玉県熊谷市の第1工場および群馬県沼田市の第2工場にも同じシステムを導入したい、と話す斎藤氏。同業界には、2013年の農薬混入事件を受けて急遽導入したセキュリティシステムの老朽化・陳腐化に悩んでいる企業が多い、と指摘する。

「以前の弊社と同様、あまり知識のない状態でシステムを導入し、替えたいならすべてを買い直してくれ、といわれて困っている同業他社は多いはず。そういう企業にとって、使えるものを残しつつ根幹の部分から変えられるこのシステムは、ベストな選択だと思います。このシステムは私に、『こんなことまできるんだ』という未来を見せてくれました。それを10段階に分けるなら、弊社はまだ1ぐらいの段階かもしれない。期待はどんどん膨らんでいますし、今の従業員や新しく入ってくる人たちにも、いろいろな場面で活用できるようになって欲しいですね」

関東パック株式会社 様について

チョコレート・キャンディー・グミ・スナック・クッキーなどの食品包装を主に、包装作業、検品、保管業務、配送業務までトータルでのサービスを提供させていただいております。

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