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第1回 ワークスタイルの変革とポストPC時代に備える業務基盤
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経営企画本部 第2応用技術部
EUCチーム
横山 哲雄
経営企画本部 第2応用技術部
プラットフォームチーム
日野 周平
ワークスタイル変革は、なぜ必要とされているのか?その動機は何なのか?
遠くない時期に訪れる労働力減少、震災を経験する事で変わった働く場所に対する意識、そしてグローバル化による競争の激化と、現在そしてこれからの企業を取り巻く環境は大きく変わろうとしています。テレワークに代表される時間や場所にとらわれない様々な働き方が求められる中で、如何に業務を効率化し売上を高めるのか、社内制度の改革は勿論のこと、業務効率を上げるために社員同士の更なる連携が求められています。残念ながら日本は世界的に見ても生産性が決して高いとは言えず、グローバルでの競争に勝ち残るためには、これまでの働き方を見直し生産性を高めていく必要があるのではないでしょうか。
社会情勢の変化に伴い様々な働き方(ワークスタイル)が求められている
近年、テクノロジーの進化により、業務効率を高める手法が幾つか登場してきました。一つは、モバイルデバイス/クラウドを活用した営業効率化です。スマートフォン、タブレットを活用し、外出先からでも安全かつ確実に社内システムにアクセスし、社員自らが営業効率、生産性を向上させることを考える企業が増えています。これにより例えばお客様からの問い合わせに対し、その場で回答をするという事が可能になるため、業務効率も顧客満足度も高めることに繋がります。
またビジネス形態の多様化から、従来の個人のみで行う作業から、知見を持つスペシャリストを交えて、複数人で実施するグループワークが増加しており、迅速にかつ効率的に結果を残すために従業員同士のシナジーが必要な観点から、バーチャルチームと呼ばれる部門を跨いだ働き方も増えてきています。
弊社ではワークスタイルの変革について、直接お客様にヒアリングを実施しました。その結果、多くの企業で興味関心を持っており、その効果として営業活動の効率化、生産性の向上に期待しているという回答を得ることが出来ました。このコラムではその一部を出来る限り解りやすくご紹介していきたいと思います。
さらに、次世代ICT基盤の利活用シーンを体感できるデモ施設「ソリューションブリーフィングセンター(SBC)」では、実際の課題に応じた解決策をより詳細にご紹介させていただいております。
ポストPC時代の到来によるワークスタイルの変化、及び 課題
モバイル/クラウドの進化によりエンドユーザーのコンピューティング環境は大きく変わろうとしています。ワークスタイル変革を実現するためのツールやソフトウェアも多くリリースされてきています。
カテゴリ | 製品 |
---|---|
テレビ会議システム/Web会議システム | Cisco Tandberg |
Cisco Movi | |
Polycom | |
プレゼンスツール | Cisco Jabber |
Microsoft Lync | |
MDM(Mobile Device Management) | Citrix XenMobile |
MAM(Mobile Application Management) | VMware Horizon Workspace |
Mobile Iron | |
アクセス制御 | Cisco ISE |
セキュアブラウザ | レコモット Moconavi |
e-Janネットワークス CACHATTO | |
ファイル共有サービス | Citrix Share File |
Varonis DataAnyware | |
Box Enterprise | |
VMware Air Watch | |
VDI | VMware Horizon View |
Citrix XenDesktop |
弊社では上記に記載したツール群を導入し、業務効率化を実現しています。外出先からモバイルデバイスやスマートフォンを活用し社内システムを利用しています。VDIやセキュアブラウザでアクセスすれば、データを参照してもデバイスにデータを残さないようにすることができる為、セキュアな環境を構築することができます。インターネットの環境があれば、どこからでも仕事を行うことが可能なため、弊社では在宅勤務や外出先でも業務が可能になっています。

新たな手法を導入すると新たな課題が発生します。一つ目は、デバイスの管理になります。可搬性に富んだモバイル端末を業務に利用するケースが増えているため、紛失時の機密情報の漏洩や不正利用を防ぐことを検討する必要があります。二つ目は、業務システムにアクセスができるアプリケーションの管理になります。さまざまなデバイスやOSで稼働するアプリケーションを効率よく配布し正規のユーザーに正しく使わせる仕組みが必要です。不正なデバイスや悪意のあるアプリケーションなどから企業の財産である情報を守る仕組み作りが急務となっています。
業務基盤に及ぶコンシューマライゼーション
ユーザーの利便性、業務効率を向上させるためにコンシューマー向けのアプリケーション(DropboxやEvernote等)やコンシューマー向けクラウドサービスを業務利用するケースが増えてきています。例えばデータをDropboxにアップロードして関係者で共有すると言った活用方法が浸透し始めています。会社が認めていないにも関わらず、こうしたアプリケーションやクラウドサービスを密かに業務利用している社員がいるかもしれません。そういった状態をシャドウITと言い、社員がインストールしているアプリケーションの管理まで手が回らない、管理する仕組みがない場合、企業のセキュリティが脅かされることになってしまいます。IT管理者はシャドウITの問題により管理がより複雑化してきている中で対応を迫られていると言えます。社員のニーズに応えセキュリティを担保するためにも、デバイスやアプリケーション管理、企業向けファイルシェアリングの仕組みを検討し始める企業も増えてきています。
デバイス管理やシャドウITの問題を解決しつつ、ワークスタイル変革を実現していくためのソリューション・製品は多岐にわたります。課題に対してどう対処し、どのようにしてワークスタイル変革を実現していくのか?その解決策を本コラムでご紹介します。次回はワークスタイル変革を実現するツールの一つである、新たなコミュニケーションツール(例:テレプレゼンス会議システム、プレゼンスツール等)の必要性と導入事例について紹介致します。
※ コラムの中で紹介した一部の製品は当社で取扱がないものも含まれております。
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