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第2回Meraki D-1グランプリに参加してみた~概要編~

ライター:塩屋 晶子
2012年ネットワンシステムズに入社。Ciscoを中心としたコラボレーション(ビデオ)製品を中心に、新製品の技術検証、案件支援やお客様へのデモンストレーションなど啓発活動に従事している。
最近では、新技術を組みあわせた新しいソリューション開発や検証も行っている。

目次

はじめに

2023 年 8 月 4 日(金)に開催されたシスコシステムズ主催の「第2回Meraki Developer-1(D-1)グランプリ」にて、ネットワンシステムズとネットワンパートナーズの合同チーム「ネットワンvalley部」が審査員特別賞を受賞しました。今回は、本コンテストへのエントリーから作品の実装と発表に向けてどのように進めてきたか、ご紹介させていただく内容となっています。

Meraki D-1グランプリ

Meraki D-1グランプリ概要

Meraki Developer-1、略してD-1グランプリでは、DX化を推進するなかでMeraki製品のプログラマビリティや他のアプリケーションとの連携による新しい価値を創造し、社会やビジネスに貢献できる作品を作成・発表するシスコシステムズ合同会社が主催するコンテストです。

イベントの流れ

本イベントでは、応募してから参加チーム同士が交流する中間報告会やファイナルステージを終えた後の懇親も含め、イベントで参加者同士が繋がり合い情報交換や意見交換を行うことが出来る場づくりがありました。

  • D-1フレンズ・ミートアップイベント
    Merakiの新製品や機能の紹介、API活用事例の紹介、ライトニングトークや参加チーム同士の交流として困り事・悩み相談などを行うことが出来る場でした。
  • 一次審査
    作品概要紹介の資料と5分間の動画のコンテンツを提出し、応募作品の中からファイナルステージに残る5作品が選出されました。
  • ファイナルステージ
    ファイナルステージでは、各チーム開発したソリューションについて、デモンストレーション動画を織り交ぜたプレゼンテーションを行いました。

イノベーションセンター(呼称:netone valley)について

チーム名の由来となっている「valley」とは、「新しい価値を創造し豊かな未来を切り開くチャレンジの場」をコンセプトに建てられた弊社の新しい事業拠点であるイノベーションセンター(netone valley)がもとになっています。お客様やパートナーの方々と共創し、新しい価値を創造していくことを目指しています。

本施設内にある、プロジェクトルームでは、アイデアを形にすることが出来るエリアです。2週間から最長で1年間利用することができます。本プロジェクトルームを活用し、アイデアの企画・開発・実装を約1.5か月かけて1次審査に向けた成果物を作成しました。プロジェクトルームは、オープンな環境になっているので、どんな取り組みを行っているのか社内の認知度を高めるだけではなく、お越しいただいた社外の方々にご紹介することで本イベントへの参画についてご紹介することが出来ました。ご紹介させていただく中で、様々なご意見やコメント、励ましを頂けたのもプロジェクトメンバーのモチベーションに繋がりました。

図1. プロジェクトルームを使った検討の様子

アイデア出し

テーマ選定

本イベントでは、下記の5つのテーマから1つ以上を選定することになっています。

  • グリーン、GX、サステナビリティ
  • アフターコロナ、これからの働き方
  • 高齢化社会
  • 少子化・子育て
  • リスキリング(Re-Skilling)

アイデア出しの中では、テーマごとにブレーンストーミングにて課題やアイデア出しや実装案の検討を実施しました。中でも保育事故件数が過去最多となり、園バス置き去りのニュースは社会的に大きな問題であると認識し、これらの問題をICTで解決できないか、という思いで「少子化・子育て」に焦点を当てて課題解決の検討を進めていきました。今回は、友人の保育士にもインタビューを行い、実際の現場の様子をヒアリングすることで、リアルな保育園の実情に即したアプローチを図りました。

開発したソリューション一覧

保育士の一日をサポートする、園児の登園から退園までのトータルソリューションを開発しました。

1. 園バス置き去りスマート検知
MVカメラとMTセンサー(スマートボタン)を活用した園児のバス置き去り防止ソリューション

2. スマートお昼寝
MVカメラとMTセンサー(ドア開閉センサー・温湿度センサー・スマートボタン)と3rd partyのスマートライトやアロマディフューザーを活用した園児のお昼寝環境の最適化を目指したソリューション

3. スマートHelp
先生同士の連携を強化するために、有事の際はMTセンサー(スマートボタン)を活用したほかの先生へのサポートを促すソリューション

4. 気持ちをスマート可視化
MTセンサー(スマートボタン)と3rd partyの顔認証システムを活用して園児の気持ちを可視化・分析して園の運営に生かすソリューション

図2. 開発したユースケース

終わりに

今回は、イベントの参加からファイナルステージまでの歩みと開発したソリューションの概要についてご紹介させて頂きました。続編では、開発したソリューションの詳細や開発の裏側、今後にむけた展望をご紹介させて頂きます。社会課題に対して、多様な視点からICTを活用したソリューション、プロトタイプを開発しています。共創を含め、ご興味がある場合は、弊社営業担当までご連絡を頂けますと幸いです。最後まで、ご覧いただきまして有難うございました。

概要編につづく詳細前編・後編はこちら!

「第2回Meraki D-1グランプリに参加してみた~詳細前編~」

「第2回Meraki D-1グランプリに参加してみた~詳細後編~」

参考情報

※本記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属する組織の見解を代表するものではありません。

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