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新しい働き方を創造する!Developer's アイデアソン開催レポート

ライター:塩屋 晶子
2012年ネットワンシステムズに入社。Ciscoを中心としたコラボレーション(ビデオ)製品を中心に、新製品の技術検証、案件支援やお客様へのデモンストレーションなど啓発活動に従事している。
最近では、新技術を組みあわせた新しいソリューション開発や検証も行っている。

目次

はじめに

今年度ネットワンシステムズでは、価値創出を実現できるDX人財を生み出すソフトウェア開発コミュニティとしてDeveloper’s コミュニティを立ち上げました。本コミュニティでは、業務の高度化、顧客サービスの高度化に必要な支援を提供し、社内におけるソフトウェア文化の醸成・加速を目指しています。コミュニティの中では「学習・体験・企画開発・共有」の4軸を中心に様々な活動を行っています。

今回は、コミュニティ活動の一環として、社内でのアイデアソン体験イベントをシスコシステムズ合同会社様と共催する形で実施したので、皆さんに紹介していきたいと思います。

Developer’s アイデアソンとは

アイデアソンとは

一般的にアイデアソンとは、アイデアとマラソンを組み合わせた造語で、特定のテーマついてグループ単位で新しいアイデアを出し合うイベントです。

概要

今回実施したアイデアソンの目的は、課題からアイデアを創出しデザインに変える一連の流れを体験して、ITを活用した理想の働き方のアイデアを広く募ることです。ただ、アイデアを生み出して終わりではなく、今回アイデアソンで生まれた新しいアイデアは今後ハッカソンにて実装・社内導入を目指していきます。

テーマ

今回は下記2つのテーマを準備しました。

  • ネットワンの業務の自動化
    各プロセスにおいて煩雑になっている業務、シームレスに連携できていない業務、手作業が多く発生する業務等、課題感は何かその仮説を立てていきます。

  • netone valley[1]における新しい働き方
    netone valley は社内外の人々が集まるイノベーションを創出する新しいワークプレイスです。各フロアには共創を生み出すためのエリアや、働くだけではない遊びを楽しむスペースもあります。netone valley にてどのようなシナリオがあると社員が新しい働き方で過ごせるかその仮説を立てていきます。

     どちらのテーマにおいても、ネットワンの特徴を活かしつつ、ネットワンでは出来ないという固定概念を外し、自由な発想で課題・解決策のアイデアをまとめていくことを期待しています。自社内だけでの実現にとらわれず、必要に応じて外部のエコシステムパートナーと組むプランも見据え、理想となるアイデアを膨らませることで選択肢の幅が広がります。

[1] イノベーション創出を加速する施設「イノベーションセンター netone valley(仮称)」を 2023 5 月に開設します。

プログラム

 当日は一日を通して、アイデアソンを実施しました。グルーピングについては、あらかじめ参加者へヒアリングした「経験値」や「所属部門」のバランスを考慮し4名で1グループにて編成しました。

当日のプログラム内容(一日の流れ)は下記の通りです。

1. プログラム内容

グループワーク①:Brainstorm Session

アイデアの発散では、あらかじめ事前課題として自分が参加するグループのテーマにおけるネタや課題感を準備して臨んでもらいました。当日は考えてきたアイデアや、Cisco DevNet APIの活用方法のセッションから得た着想などをグループ内でアイデアの共有や意見出しを実施しました。

グループワーク②:Brush up Session

 グループ内で出てきたアイデアの収束・ブラッシュアップを行います。ここでは、アイデアを一つに選定し、アイデアの機能、構成、実現性の検討と具体的な内容へ落とし込みしていきます。

各グループのアイデア概要

4グループでは、「NOS業務の自動化」と「netone valleyでの新しい働き方」で2グループずつアイデアを生み出しました。

2. アイデア概要

審査

ネットワンシステムズより3名、シスコシステムズ合同会社様より2名の審査員による審査で「最優秀賞」「CIO賞」と参加者・発表視聴者投票による「オーディエンス賞」を設定しました。

  • 最優秀賞

「ネットワンバレーをミニマップで攻略」
テーマ融合性・適合性、コミュニケーション、ゲーミフィケーション性や、顧客・パートナーとのつながりを大事にしていた点が高く評価されました。

  • CIO
    「バーチャルペットによるマッチングサービス」
    コロナ禍における社員同士の繋がり方は課題。働き方と業務改善の視点があるが、どちらにも刺さる提案であったのがよかったと評価されました。
  • オーディエンス賞
    Growcx[2]をベースとした顧客ログ収集サービス」
    具体的で実現性があると評価されました。

[2] Growcxとは、運用サービスとして弊社が蓄積した知見を基に開発した運用高度化基盤です。本サービスは、運用現場におけるセキュリティやコスト、煩雑な運用業務などの課題を解決するために、収集した情報を構成管理DBとして適切に格納し、導入ベンダーに捉われない効率的なサービスマネジメントとして運用に提供する仕組みとなります。

参加者の声

 全体としては、100%の満足度で、94%が今後のハッカソンにも関わり続けたいと前向きな結果となりました。

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3. アンケート結果

ポジティブコメント

  • アイデア交換・発散・課題解決・新しい知識の習得、他部署との交流ができた
  • ハッカソンにむけては関わり続けたい、
  • 楽しく参加が出来た、課題解決スキルを身につけるイベントは複数回開催希望

ネガティブコメント

  • アイデアを実現したいがスキルセットが不安
  • チーム間の意見交換の時間が欲しかった

開催を通しての所感

 今回、初めてのアイデアソンの開催であり試行錯誤でしたが、運営を通して感じた3点をお伝えさせて頂きます。

  • 心理的安全性:
    様々な年代・経験値・部署の人が集まっても、安心してアイデアソンを進められるように全体でグランドルールを定義しました。声の大きい人や先輩社員の意見だけが強くならないように、安心してグループでの意見交換が出来る環境を整えることは大切でした。

  • 時間と成果のバランス:
    今回は一日という短い期間での開催であり、あらかじめアイデアのネタの準備をすることで、当日はスムーズに意見交換やアイデアを組み合わせた提案へと進めることができました。一方で準備しすぎると相互のアイデアのぶつけあいが生まれなくなるのでバランスは考慮する必要がありました。

  • 進め方のイメージ:
    各グループの個性が出せるように、アイデア絞り方や検証のフレームワークの参考資料の利用は自由に設定しました(決められたテンプレートを埋めてもらうのではなく)。
    参加者の中にはデザインシンキングやアイデアソンの未経験者もいたため、フレームワークの事前学習を設けること、アウトプットのサンプルを設けることでより具体的なイメージをもち、成果物の作成へと円滑に進められるかと考えられます。

おわりに

今回は社内におけるアイデアソン企画で行った内容に関するご紹介でした。

今後は、実際のワークプレイスへの導入を見据えたハッカソンの企画検討や、継続的なアイデアソンの企画を通して、新しい発想から生まれるアイデアを大切にした取り組みとして、活動の枠を広げていきたいと考えています。

今回運営においてご協力を頂きましたシスコシステムズ合同会社ご関係者皆様、誠に有難うございました。この場を借りて御礼申し上げます。

この度ご紹介した内容は提供するサービスではございませんが、実施したアイデアソンのご紹介は可能で御座います。ご興味がある場合は、弊社営業担当までご連絡を頂けますと幸いです。最後まで、ご覧いただきまして有難うございました。

※本記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属する組織の見解を代表するものではありません。

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