
2023年5月のオープン以来、日々多くのお客様にご来場いただいているネットワンの『Innovation Showcase』。今年はメニュー数を5種から18種へと拡張し、デモンストレーションも多様に揃えてご案内しています。
今年度は「企業が目指すべきデータドリブンエンタープライズ」を軸に、あらゆる業界の課題解決に寄与するソリューションを取り扱っています。
さらに、それらソリューションを活用したデジタルイノベーションの新たな取り組みとして、お客様やパートナー様との共創を推進するためのプログラム『netone Co-Creation』も始動しました。
本ブログでは新しくなったInnovation Showcaseの世界観とメニュー体系、共創プログラムとの連動性についてご紹介いたします。
- ライター:中村 真理乃
- 2016年よりネットワングループのプロダクトマーケティング、新規事業推進を経て現職。
Innovation Showcaseの企画・運営をする傍ら、様々な顧客・パートナー・ベンダーと協働しデジタルイノベーションの実現を目指す共創プログラム『netone Co-Creation』の企画・運営を担当。
目次
リニューアルされたメニュー体系
今年は先端技術テーマを刷新し、新たに5つの技術テーマを厳選しています。
これら5テーマに紐づく各種メニュー(全18種)の中から、お好きなものをご選択いただき、デモの体験や専門家とのディスカッションにご参加いただけます。


ネットワンが目指す「データドリブンエンタープライズ」
ここで、今年度のInnovation Showcaseの中核テーマとなっている「データドリブンエンタープライズ」について少しだけご紹介させてください。
データドリブンエンタープライズとは、企業が意思決定やビジネスプロセスの最適化において、データを中心に据えるアプローチを指します。
この概念が生まれた背景には、社会の急速なデジタル化と、それに伴う膨大なデータの生成が関係しています。
なぜこの概念が現代社会において注目されるか、2つの観点から説明します。
- 社会課題の顕在化と組織の責任の増大
少子高齢化や経済格差、気候変動といった社会課題の顕在化により、企業には単なる利益追求以上の役割が高まりつつあります。さらに、透明性や倫理的な行動が社会から強く求められるようになりました。企業はあらゆる業務やビジネスプロセスのデジタル化によって生成される膨大なデータを活用することで、効率的にこれらの課題に対処することができるだけでなく、データに基づく意思決定により、リスク管理やコンプライアンスの強化、説明責任の向上が実現します。
- 予測不可能な環境変化への適応
パンデミックやグローバルリスクの顕在化など、予測不可能な環境変化が頻発する中で、過去の経験だけで対処できない課題が増えています。データドリブンなアプローチは、リアルタイムで変化に対応し、未来を予測する力を企業に与えることができるため、膨大なデータを分析することで、企業は迅速な適応と競争力の維持が可能になります。
これらの要因が重なり、デジタル化とデータ生成の進展によって、データドリブンエンタープライズという概念がさまざまな場面へ浸透しつつある昨今、当社はお客様の業務や社会環境の(ICTインフラだけではない)ビジネス革新に寄与するテクノロジーを発掘し、そのテクノロジーの中から価値を取り出すことで新たなイノベーションを共に考え、創出することを目指しています。
本施設では、その最先端のテクノロジーを間近に体験してもらえるよう、さまざまなデモメニューをご用意しています。
2024年版Innovation Showcaseメニューのラインナップ紹介
2024年10月現在、ご紹介中の先端技術テーマと各テーマのメニュー構成は下記の通りとなっています。
いずれのメニューも、
・そのテクノロジーが活用される業界や社会環境における課題はなにか?
・そのテクノロジーおよび周辺領域のトレンド
・テクノロジーの特徴
・テクノロジーのユースケース
といった要素でセッションを構成しております。
ご興味・関心のあるメニューがございましたら、どのような内容かご紹介させていただきますので、ぜひ当社営業までご相談いただけますと幸いです。





共創パートナーの皆様と実現するデジタルイノベーション「netone Co-Creation」
前述の説明と重なりますが、社会や市場環境の変化が激しい時代においては、一社のみのケイパビリティで社会課題解決に挑み続けることは困難になりつつあります。
これまでネットワンが伝統として培ってきたネットワークの技術やICTの目利き力を独自の強みとして据え、「新しい価値を創造し、豊かな未来を切り拓くチャレンジの場」として開設したnetone valleyを起点に、さまざまな知見を持った共創パートナーの皆さまと繋がることで多様なコラボレーションを生み出し、より良い未来を共に創っていきたい。そのような想いから、新たな共創のプログラム『netone Co-Creation』を立ち上げました。
『netone Co-Creation』ではデジタルイノベーションの実現を支援する多様なメニューとともに、Innovation Showcaseをはじめとする先端技術体験の場や、フィジビリティスタディのための検証環境やプロジェクトルームなども取り揃えています。

これまでの共創取組事例
2023年5月のオープン以降、netone valleyを拠点に誕生した共創プロジェクトやプロトタイピングの一部をご紹介いたします。
- Temiロボットと顔認証技術で実現する次世代スマートオフィスの構築方法
- 共創が紡ぎ出す未来の工場『次世代無線共創プロジェクト』明治電機工業株式会社、オムロン株式会社、ネットワンシステムズ株式会社、3社合同インタビュー 前編 / 後編
netone Co-Creationについての詳細はこちらの記事も併せてご覧ください。
おわりに
今回は、リニューアルしたInnovation Showcaseのコンセプトと新たに始動した共創プログラム『netone Co-Creation』についてご紹介しました。
ご検討中の課題やご興味などに応じて、おすすめのデモメニュー等の情報もご提供できますので、ぜひ当社営業までご相談いただけますと幸いです。
※本記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属する組織の見解を代表するものではありません。