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Cisco DCの新たな選択肢 ~Cisco Nexus Hyperfabricのご紹介~

目次

はじめに

今回はCisco社から新しくリリースされたCisco Nexus Hyperfabric(以下Hyperfabric)についてご紹介いたします。

Cisco社のデータセンターネットワーク向けソリューションといえば長らくCisco Nexusシリーズスイッチを中心としたものでしたが、ここに新しいソリューションとして Hyperfabricが追加されました。

このHyperfabricは従来のCisc Nexusシリーズではカバーできなかった部分を提供するソリューションとなっています。

Cisco Nexus Hyperfabric概要

このHyperfabricですが一言で表すとクラウド管理型Fabric as a Serviceソリューションとなります。

Hyperfabricの特徴として以下のような点が挙げられます。

  • Cisco Merakiのようにクラウドから簡単に管理
  • シンプルなファブリックの多拠点展開
  • ITジェネラリストでも扱える操作性

対照的に従来のCisco Nexusシリーズの特徴としては以下のような点が挙げられます。

  • オンプレを前提とした管理
  • 細かなカスタマイズによるファブリック展開
  • ITスペシャリストによる運用を想定した操作性

特徴を比較してみるとHyperfabricは従来のCisco Nexusシリーズを置き換えるものではないことがご理解いただけるかと思います。

コンポーネント

次にHyperfabricのコンポーネントについてです。

Hyperfabricは以下のコンポーネントで構成されます。

  • クラウドコントローラー
    ファブリックの管理を行うコントローラー。
    ライフサイクルにおけるあらゆるオペレーションはこのコントローラーから実施。
    名前の通りコントローラー機能をクラウド上で提供。
  • Cisco 6000シリーズスイッチ
    ファブリックを構成するスイッチ。
    Cisco社の新しいシリコンであるCisco Silicon Oneを搭載。
    クラウドコントローラーで構成されるVXLAN/EVPNベースのハイパフォーマンスファブリックを提供。

図1:Cisco Nexus Hyperfabricコンポーネント
引用:Cisco Nexus Hyperfabric Data Sheet

Cisco Nexus Hyperfabric機能紹介

ここからHyperfabricの機能についていくつかご紹介したいと思います。

ご紹介した以外の機能や実際の画面が気になる方はCiscoアカウントさえあれば下記のHyperfabricページにアクセスして操作ができます。

※物理スイッチやサブスクリプションがなくても問題ありません。

https://hyperfabric.cisco.com

Blueprint

Blueprintはクラウドコントローラー上でファブリック設計を行う機能です。

概要でご紹介した通り、あらゆる設計はこのクラウドコントローラー上のBlueprintで実施することになります。

またBlueprintによる設計はクラウドコントローラー単体で完結しているため、スイッチがなくても実施できます。

ファブリックを事前に設計しておきスイッチが到着したら設定を流し込むといったことも可能なので、スイッチ到着後の設定作業を短縮することができます。

またBlueprintの特徴として配線設計も設計要素に含まれています。

配線設計についてはユーザーが手動で配線することもできますし、必要なケーブル数を入力して自動配線させることもできます。

図2:Blueprint画面

Assertion

Assertionはクラウドコントローラーでの監視とトラブルシューティングを行う機能です。

従来と違うのはBlueprint上の設計から外れた状態である場合にのみ通知を行う点です。

下図ではポートがアップしている状態が意図した状態ですが、意図せずダウンしているためAssertionとして通知されています。

逆に意図した状態がダウンであれば同じ状況でもAssertionとして通知はされません。

他にも先程の配線設計とは異なる配線をしているとそれもAssertionとして通知、といったようにあくまで設計から外れた状態かに基づいて通知を行うため、従来のようなアラート疲れを最小限に抑えられます。

図3:Assertion画面

Helping Hands

Helping Handsは現地での作業手順や状態などの確認が可能なモバイルデバイス向けインターフェース機能です。

現地作業者はクラウドコントローラーから共有されたQRコードやURLにアクセスすることで、タスク毎に現地で実施する作業手順や状態を確認することができます。

また現地作業者がリアルタイムに作業の状態確認をするだけでなく、現地に行けない管理者もクラウドコントローラー上で作業の進捗を確認することができるため、現地作業者が作業ミスしていても管理者が気付けばその場で修正指示をすることが可能です。

図4:モバイルデバイスアクセス画面

図5:Cabling画面

まとめ

今回はCisco社から新しくリリースされたCisco Nexus Hyperfabricについてご紹介いたしました。

Hyperfabricがリリースされたことで従来のCisco Nexusシリーズではカバーできなかった部分を提供し、お客様は要件に応じて最適なソリューションを選択することが可能となりました。

また今後はNexus Oneと呼ばれるCisco NX-OS/ACI/Nexus Hyperfabricといったファブリックの種別によらず一貫したポリシーによる接続性を提供するアーキテクチャによって、Hyperfabricを含めたVXLAN Multi-Siteが構成可能となる予定です。

これを機にCisco Nexus Hyperfabricにご興味を持っていただければ幸いです。

※本記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属する組織の見解を代表するものではありません。
組織・製品等の名称は執筆時点のものです。

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