ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文へ (c)

ここから本文です。

NetSecOps on Elastic Infrastructure - ネットワンの取り組み

ライター:井上 勝晴
2002年にネットワンシステムズ入社後、応用技術部にてVoIP/Mobile/Telemetry等の通信キャリア様向けの技術を担当
2019年4月より、現職であるNet One Systems USA,Inc.に勤務
米国シリコンバレーに駐在し、Innovation調査と新興企業の発掘業務に従事
妻と娘(6歳)も一緒に渡米しており、家族でのベイエリア生活を奮闘しながらも楽しんでいる。家族で米国の国立公園に行くのが最大の楽しみ。

目次

はじめに

 前回のブログに引き続きまして、ONUG(ONUGについての解説はこちらの過去ブログへ)での議論を下記のポイントでまとめ、4つの連載記事でご紹介していきます。本ブログではONUGが提唱するElastic Infrastructureの実態の解説と、その他の注目ワーキング・グループの活動を紹介いたします。

ネットワンのアプローチ

 弊社ネットワンシステムズはONUGにメンバーとして参画しており、ONUG 2021 Fallでは、NetworkとSecurityをオペレーションの側面から統合する「NetSecOps」を、Elastic Infrastructureに適用するデモを展示しました。(日本からの登壇は弊社が唯一でした。)
 我々のITシステムは日々複雑化・多様化しており、そしてコロナを契機にセキュリティリスク大きく変容しました。企業のITインフラはこの大きなリスク変化に適応する必要に迫られています。しかし、NetworkとSecurityのオペレーションがサイロ状態であると、各々のオペレーションはパッチワーク的なアプローチとなってしまい、日々変容するリスクへの対処が困難となります。前回のブログでもご紹介したCloud Sprawlといった新しい課題に対応する上でもこれは同様です。
 ネットワンが考えるNetSecOpsはネットワークとセキュリティのシームレスな統合を意味しており、サイロを解消することで2つのオペレーションが融合し、変容するリスクへの柔軟でプロアクティブな対処を可能としています。
 このような包括的なアプローチは、シングルベンダーソリューションでは実現は不可能ですので、スタートアップを含む複数のベンダーソリューションを用いて実現しました。今回のデモでは、あらゆる環境へのコンテナデプロイメントをコードベースで実現するF5/Volterra社のソリューションをベースに、Network品質をモニタリングするCisco/ThousandEyesとSDP(Software Defined Perimeter)を提供するCloudflareを各ポイントに配置し、生成されるNetwork品質データとSecurityログ作成したOpsで統合することで、Securityインシデントを元にNetworkポリシーを自動変更するデモを展示しました。また今回のデモでは、Augtera Networks社のAIOpsを用いることで、Network・Securityへの振る舞い検知(異常検知)を実現しています。
 このONUG活動以外にも、弊社では日々先端技術の研究を取り行っています。以下はその内のほんの一例ではありますが、ご参考にしていただければと思います。
  • Lab as a Service の提供
    お客様のデジタルトランスフォーメーション(DX)加速に貢献する事を目的としたICT基盤やマルチクラウドの「システムの検証・運用」および「新しい技術の体感・確認」を提供する常設型の検証施設
  • Robtics技術の活用見極め
    RFIDとロボットを利用した資産管理の自動化のPOCをベースに、新たなソリューション化に向けた可能性の探求を実施
  • netone ローカル5Gラボの開設
    ローカル5G無線局免許を取得し、ライセンスバンドを使用した各種評価、検証を実施して、お客様と共に活用に向けたソリューションを共同開発

まとめ

 企業はこれ迄以上に、IoTや5Gのような新たなテクノロジーを活用し、またマルチクラウド・ネットワーキングSASE、エッジコンピューティングのような新たなコンセプトを適切に活用する事が求められるでしょう。今回の記事でハイライトした NetSecOps は、企業が「適切」にそれらを行うための有効なアプローチの1つと言えます。
 その実現をサポートするネットワンシステムズを、今後とも宜しくお願いいたします。

※本記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属する組織の見解を代表するものではありません。

RECOMMEND