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大手ネット証券会社が新ネットワークアーキテクチャのグランドデザインから構築までネットワンシステムズに依頼した理由(auカブコム証券株式会社 様)

導入事例
設計構築
ネットワーク
データセンター
サーバー

お客様名 auカブコム証券株式会社 様
導入事例 グランドデザイン設計
印刷用データ PDFファイルで表示(929KB)

大手ネット証券会社が新ネットワークアーキテクチャのグランドデザインから構築までネットワンシステムズに依頼した理由

創業20周年を迎えた2019年12月、カブドットコム証券から現社名へ変更したauカブコム証券株式会社。
ネット証券としての同社の特長のひとつは、大手の中で唯一、システムを完全に内製化することによって、特色あるサービスの迅速な展開を可能とし、顧客のニーズに応えつつ高い経営効率を実現しているところにある。

同社は「ネット証券のもっとも重要なインフラ資源はシステムである」という信念のもと、次の20年に向けてシステム基盤の刷新に踏み切った。創業時から利用してきた自社メインデータセンターおよびBCPデータセンターを外部の商用データセンターへ移転。これにともない、増設や改修を繰り返していたネットワークを抜本的に見直し、ゼロから再構築した。

グランドデザインから構築までネットワンシステムズが担当

同社が今回のシステム刷新の目的として掲げたのは、「安心・安全」「柔軟・迅速」「ローコスト」の3点。それらを同時に実現するには、ネットワークアーキテクチャのグランドデザインから練り直す必要がある。もちろん、もともと高い技術力を有する同社なら、それを自社だけで行うこともできただろう。それでも今回はあえて、グランドデザインのコンサルティングから、設計ポリシーにもとづく製品選定、プロジェクトの立案、実際の構築までネットワンシステムズに任せる方針を決めた。その理由について、システム技術部の高橋知美氏はこう説明する。

「弊社は創業当初から、すべてのシステムを内製してきました。しかし、継ぎ足しの開発を繰り返すことによって、ネットワークが次第に複雑化していったため、ネットワンシステムズに支援をお願いするようになっていました。その長いおつき合いを通じて、ネットワンシステムズの技術力やコンサルティング力を高く評価していましたし、弊社のデ ータセンターやネットワークの複雑な構造、社内統制、金融機関特有の制約などについてもよく理解していただいていました。それで、ネットワンシステムズなら、新しいシステムをゼロから一緒に考えていただけるだろうと考えたのです」(高橋氏)

「安心・安全」「柔軟・迅速」「ローコスト」のため、「サイト」「面」「エリア」の概念を導入

ネット証券というビジネスの性質上、同社は、顧客のニーズに応えるサービスを迅速に開発・展開しやすいクラウドのシステムと、機密情報の保護において信頼性の高いオンプレミスのシステムとを併用している。それを前提として、前述のシステム刷新の3つの要件を満たしつつ、今後のデジタルトランスフォーメーションに対応可能なネットワーク基盤を構築するため、ネットワンシステムズは、以下のような設計ポリシーを提案した。

まず、顧客サービスの可用性を向上させ、かつ情報セキュリティを強化するため、「サイト」「面」という概念を導入。各サイト(メインデータセンター・BCPデータセンター・クラウド)を横断して各面(本番・社内・開発・運用)を整理・定義し、それぞれのネットワークを分離するアーキテクチャとした。それによって、障害などの問題が発生したときの影響範囲が明確になり、「安心・安全」を担保できる、という狙いからだ。

さらに、各面の中に「エリア」という概念を取り入れた。「サーバ収容エリア」「回線収容エリア」を整理・定義し、ネットワーク設計を標準化して運用負荷を軽減すると同時に、共通で利用する機器を集約してコストパフォーマンスを最大化する。そのように、一貫したネットワークとセキュリティポリシーを再構築することによって、「柔軟・迅速」「ローコスト」を実現しようというわけだ。

想像と期待を上回る速度で進むプロジェクト

実際のネットワークの構築は、システム刷新の検討開始から約1年後の2020年1月に完了。システム技術部の大熊和樹氏によれば、プロジェクト進行のスピードや柔軟性は、想像と期待を上回るものだったという。

「プロジェクトを進めていく中で、当初想定していなかった事態に直面したときにも、非常に柔軟に対応していただきました。たとえば、データセンターを丸ごと一気に移転するのはやはり影響が大きすぎるということで、L2延伸で徐々に移していく方針を提案してくださったり、あるいはサーバのベンダーからの要望で、あるネットワークを先に準備しなくてはならないことが判明したとき、急遽スケジュールを調整して構築の順番を入れ替えてくださったりしたことは、すごく助かったエピソードとして印象に残っています」(大熊氏)

また、システム技術部の山崎貴裕氏は、プロジェクト管理面のメリットを次のように評価する。
「ネットワンシステムズのプロジェクトマネージャーとエンジニアのチームワークあっての成功だったと思います。エンジニアは定例会以外にも個別の設計検討や課題解決のため頻繁に足を運んでくれ、密に連携を取ることが出来ました。プロジェクトマネージャーは、現場のタスク状況やプロジェクトのリスクを丁寧に管理してくれました。当社からみてもネットワンシステムズ内でも対応事項やタスクを細かに共有できていると感じられるシーンが非常に多かったです。本プロジェクトに関わる全員が情報を共有・理解し歯車がうまく噛み合ったおかげで、想像と期待を上回る速度でプロジェクトをすすめることができました。」(山崎氏)

機器台数と設置スペースを50%、消費電力を40%削減、管理コストも半減

システム刷新の成果は、これまでに数字として表れたものだけでもきわめて大きい。まず、オンプレミスのデータセンターについては、末端のサーバまで10Gbpsで接続、ファブリックも最大60Tbpsまで転送可能な高い性能を実現。また、機器関連の効果として、台数と設置スペースを50%、消費電力を40%削減できた。

もちろん、それにともなってネットワークと機器の管理コストも半減している。さらに、セキュリティに関しても大幅に強化された、と大熊氏は喜ぶ。

「『サイト』『面』『エリア』をしっかりと定義した設計になったことで、ネットワークが全体最適化されてルーティングも最小限になりました。これによって障害等の影響範囲がわかりやすくなり、なにか問題が起きても、従来と違い弊社側で状況を完全に掌握した上で、迅速に対処できるようになりました」(大熊氏)

プロジェクトの狙い通り、「安心・安全」「柔軟・迅速」「ローコスト」を短期間で実現した同社。現在はBCPデータセンターのデータベースを構築中だ。それが完成し次第、高橋氏には新たに取り組みたいことが山ほどあるという。

「たとえばネットワークをモニタリングして、本当に必要とされる拡張や最適化を進めるなど、今までやりたくてもできなかったことに力を入れたい。そのように、“次の20年”を見据えて考える余裕が生まれたこと自体が、今回のシステム刷新の大きな成果だと思っています」(高橋氏)

概要図

auカブコム証券株式会社 様について

auカブコム証券は「顧客投資成績重視の経営」を経営理念に掲げています。お客さまが儲かることこそが当社の成長・拡大につながると確信し、そのための経営態勢の構築やサービスの拡充などに努めています。

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