教育現場では、知識の習得から「課題解決力の育成」へと学びの質が問われる時代に突入しています。関西外国語大学とネットワンシステムズが連携して実施したPBL型授業は、課題解決力を育むだけでなく、共創型ビジネスの創出につながる人材育成を実現する実践的な教育モデルです。
目次
はじめに
教育現場では、知識の習得から「課題解決力の育成」へと学びの質が問われる時代に突入しています。関西外国語大学とネットワンシステムズが連携して実施したPBL型授業は、課題解決力を育むだけでなく、共創型ビジネスの創出につながる人材育成を実現する実践的な教育モデルです。
ネットワンシステムズはICTインフラ提供企業にとどまらず、社会課題の解決に貢献する「共創」パートナーとしての役割を担っているという企業姿勢があります。そのため、教育現場においても、単なる技術提供にとどまらず、課題発見から解決策の立案、ビジネスモデル構築までを学生とともに実践する場を創出することが、社会的使命と考えております。
本授業では、学生が地域課題を自ら発見し、IoT技術を活用した解決策を立案。協働パートナー選定及び仮想のビジネスモデルを構築することで、課題解決力・論理的思考力・創造力・プレゼン力の育成のみならず企業と教育機関が共に未来を創る「共創型人材育成」を実現します。
授業の概要と構成
対象学部:英語国際学部・外国語学部
対象学生:3年生12名(4名×3グループ)
授業期間:春期(課題抽出)〜秋期(IoT活用による解決策検討)
授業テーマ:「世界をつなぐ、未来を創る—IoT×ネットワークでスマート社会プロジェクト」
春期にはPEST分析(政治・経済・社会・技術)を用いて地域社会における問題を抽出し、As-Is/To-Be手法により現状と理想のギャップを明確化。学生自身が課題を設定し、グループで議論を重ねました。
秋期にはIoT技術を活用した課題解決策の立案を行い、ビジネスモデルキャンパス(BMC)にてビジネスモデルの構築・協働したいパートナー企業を仮想で選定し、解決策実現までの流れを学びます。これにより、課題解決策力に加え、プレゼンテーション力と論理的思考力、及び創造力を育成します。

教育機関にとっての導入価値
1. 実践的キャリア教育の実現
学生が実社会の課題に向き合い、企業と協働して解決策を立案することで、実践的な教育機会を得ることが出来、キャリア形成に直結する力が養われます。学生が企業人と交流することで、自らのキャリアパスを具体的にイメージできるようになります。
2. 社会人基礎力の習得
PBLの中でプレゼンや議論、プロジェクト推進を経験することで、面接で評価されやすい「コミュニケーション力」「主体性」「協働力」を磨くことができます。
3. 業界・職種選択の視野拡大
現場SEやコンサルなど多様な経験を持つ企業人との交流を通じて、自分が目指すキャリアパスをより具体化できます。また、興味のなかった業界に魅力を感じるきっかけとなります。
4. 地域課題へのアプローチ
授業テーマは地域社会の課題に根差しており、自治体や教育委員会との連携にも展開可能です。教育機関が地域のハブとなる役割を果たすことができます。
効果を出す運営体制
- 企業側や教員からのフィードバック体制
- 現地とWebexを活用したハイブリッド形式で実施され、遠隔地からの参加も可能
- プレゼン手法を授業で指導
教員・学生の声から見える効果
「学生たちはPEST分析やAs-Is/To-Beなどの手法を用いながら多様な社会課題に向き合い、その解決を目指すという他ではできない貴重な体験をしています」
-神田 修悦 教授(関西外国語大学)
「発想力が向上し、社会への関心が高まった」「ニュースを日常的に見る習慣がついた」「就活やIT知識の理解が深まった」「授業が楽しく、継続して取り組む充実感があった」
-受講学生(関西外国語大学)
さいごに
ネットワンシステムズがICTインフラ企業としてこの教育支援に取り組む理由は、社会課題の解決に向けた技術と人材の融合を実現するためです。教育とICTの融合による新たな価値創出は、企業の枠を超えた共創の場となり、未来の社会を支える人材と仕組みを育てる重要なステップとなっています。
関連リンク
- 関西外国語大学ニュースリリース:
神田修悦教授のPBL(課題解決型授業)「世界をつなぐ、未来を創る~IOT×ネットワークでスマート社会プロジェクト」で学生が中間発表しました
https://www.kansaigaidai.ac.jp/news/topics/id-5997/
※本記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属する組織の見解を代表するものではありません。