ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文へ (c)

ここから本文です。

Intersight Workload Optimizer × UCS-X で実現するGX ~持続可能なITインフラ構築~

目次

はじめに

近年、企業のデータセンター運用において、エネルギー効率や環境への影響が重要なテーマとなっています。

この記事では、CiscoのIntersight Workload Optimizer(以下、IWO)と次世代DC製品であるUCS-Xを活用し、グリーントランスフォーメーション(GX)への新しいアプローチを探求します。

IWOの基本的な概要や特徴については、こちらの記事を参照してください。

UCS-Xの概要と特徴

UCS-Xは、2021年より販売を開始した次世代のモジュラー型サーバで、従来のブレード型サーバであるUCS-Bの後継として位置づけられており、さらなる柔軟性と拡張性を備えています。

UCS-Xの導入により、運用コストの削減やリソースの柔軟な調整が可能です。

また、Intersightからの管理・運用が前提となっていることも、このサーバの大きな特徴です。

800

UCS-Xの主な強み

  • モジュラー設計
    必要に応じてリソースを追加・削減することが可能で、エネルギーの無駄を削減します。
    また、部品の交換やアップグレードが容易で、電子廃棄物の発生を抑えることができます。
  • ミッドプレーンレス設計
    シャーシ内のエアフローに無駄がなく、効率的な冷却が実現されます。これにより、エネルギー消費を抑えることが可能です。
  • ゾーンベースクーリング
    必要に応じてファンの動作を最適化し、エネルギー消費を抑えます。これにより、低負荷・高負荷の運用どちらにおいても適切な状態を維持できます。
  • 液体冷却(将来的に対応)
    空冷よりも効率的な冷却を実現でき、より負荷が高いワークロードを実行可能になります。
    特に高密度のデータセンターでの運用において効果が期待されます。

IWOを活用した電力削減へのアプローチ

では、ここから本題となる電力削減を実現する方法をご紹介します。

まず、以下の様な環境があったとします。

この環境では、各サーバのリソースが逼迫していないにも関わらず、仮想マシンがそれぞれのホストに分散して配置されてしまっています。

IWOはこの無駄なリソースの利用を検出し、片寄せの提案を行います。
提案の内容には仮想マシンの移動不要なホストのサスペンドを行う推奨アクションが含まれます。

(計算期間やリソース環境によって提案内容は変化します。)

こちらを見てみると「10.44.201.141に配置されている仮想マシンを10.44.201.143へ移動させる」という推奨アクションが表示されています。

このアクションが表示されているのは、黒枠内に書かれているように10.44.201.141ホストを停止させるためです。

つまり、これらの推奨アクションを適切に実行することで、サーバリソースの効率化が可能となり、電力消費の削減に繋がるというわけです。

また、無駄なリソースが削減できないかを下図の様にすぐに計算してくれる機能(Plan)もIWOには用意されています。

Intersight4_2.png

実際に、IWOから不要と判断されたホストをサスペンド状態にすることで、以下の様に電力削減ができます。

まとめ

CiscoのIWOとUCS-Xを組み合わせることで、データセンターの運用をよりエコフレンドリーにすることが可能です。これらの技術を活用し、持続可能なITインフラの構築を目指してみてはいかがでしょうか。

また、IWOには45日間のフリートライアルが提供されております。
アカウント作成後にご自身の環境で簡単に試すことができるため、ぜひ一度さわってみていただければと思います。

※本記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属する組織の見解を代表するものではありません。

RECOMMEND