
目次
今回の記事ではSoftware FEX機能をご紹介いたします。
FEX移行の際にご参考になれば幸いです。
・FEXの概要
Cisco Nexus 2000シリーズにはFabric Extender、通称FEXと呼ばれる機能が搭載されています。
これはNexus 5000/7000シリーズスイッチをスーパーバイザーとし、Nexus 2000シリーズスイッチをリモートラインカードのように扱うことが可能な機能です。
FEXは大量のサーバーを集約・接続する必要があるDCでアクセススイッチとして使用されてきました。
また、FEXそのものは上位スイッチのNexus 5000/7000シリーズスイッチから管理可能なため運用・管理性の向上といった点からも利用されていました。
・Software FEXの概要
上記でご紹介したNexus 2000シリーズですが、実は既に全ての型番においてメーカーからEoS/Lのアナウンスが出されています。
そのため、Nexus 2000シリーズを今後もFEXとして継続利用することは不可能となっています。
そこで新たに登場したのがSoftware FEXと呼ばれる機能になります。
本来Nexus 2000シリーズ以外のNexusスイッチは標準でswitch modeで動作しています。
ただしNexus 9300 FX3シリーズのみSoftware FEX modeをサポートしており、
従来のNexus 2000シリーズでのFEXと同じように動作させることが可能となっています。
・構成図
今回は下記の構成で、Software FEXとして動作させた2台のFX-3配下に存在する192.168.0.1⇔192.168.0.3で疎通確認を実施します。

・Config
スイッチをSoftware FEXとして動作させる場合のconfigは下記の通りとなります。
configそのものに難しい点はありませんが、注意点としてboot fex設定後にそのまま再起動する点があります。
※再起動後FEX設定が別途必要になりますが、一般的な設定のため今回の記事では省略しております。
FEX設定まで完了後、showコマンドで確認すると下記のように親スイッチからFEXとして認識していることが確認できます。

・疎通確認
Software FEXとして動作させている2台のFX-3の配下に、疎通確認用のIXIAを接続して疎通確認を実施します。
結果としては画像の通り、問題なく疎通確認ができていることがわかります。

・まとめ
今回の記事ではSoftware FEX機能についてご紹介いたしました。
今回ご紹介した内容はあくまで基本的な動作確認のため、仮にFEXからSoftware FEXに移行する際には様々な考慮が必要になります。
私自身もまだまだ未検証の部分が多いため、引き続き検証を継続していきたいと考えています。
※本記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属する組織の見解を代表するものではありません。