ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文へ (c)

ここから本文です。

【D&I】Sustainability Day テーマ:ダイバーシティ

ライター:奥村 尚子
Collaboration分野でのプリセールス活動に従事。
働き方改革関連ソリューションの開発、導入、利活用支援などに取り組んでいる。

目次

今年(2022年度)、ネットワンではSDGsの流れやコーポレートガバナンスへの対応強化もあり、サステナビリティ委員会が発足。本ブログのテーマでもある「ダイバーシティ&インクルージョン」(以下D&I)はその中の1つの分科会として位置付けられました。

弊社はサステナビリティに関して、以下の四つのマテリアリティ(重要課題)を定めています。

・「安心・安全な高度情報社会の実現」

・「脱炭素社会への貢献」

・「プロフェッショナル人財の活躍」

・「持続可能な成長を実現するガバナンス体制の維持強化」

このマテリアリティの中の「プロフェッショナル人財の活躍」には「多様な人財が相互に認め合い、個性を生かして活躍する」ための環境や制度の整備が重要です。

また、D&Iはその推進によって、生産性の向上やイノベーション創出の促進を図っていきたいという思いもあり、サステナビリティ経営に大きく関わる施策となっています。

D&Iの取り組みについて遡ると、2013年にダイバーシティのワーキンググループが設立されたのが始まりでした。

今までは年一回のイベント(ダイバーシティWeek)だったのが、今年からそれに加えてSustainability Dayというイベントの中で開催されることとなり、本ブログではSustainability Day第二回目のテーマ「社内のD&I への取り組み」について詳しくご紹介したいと思います。

オープニングトーク&トークセッション

まずはネットワンにおけるD&Iの推進意義について、執行役員の辻さんによるオープニングトークで第二回Sustainability Dayが始まりました。

同質の集合体からも、男女や年齢なども超越して無理なく能力を発揮し、生産性を高めていくための環境整備の加速とその必要性についての話があり、それら取り組みを本気でやっていくためにも、本年度中期経営計画の中で対外的にコミットされているサステナビリティ方針とマテリアリティ、D&Iの基本方針についての紹介がありました。

D&I推進のKPIとしては、以下のように2030年度に向けた達成指標の設定を行っています。

女性役職者比率 役職者全体に占める女性の割合:15%(現在6.5%)

男性育休および出産時特別休暇取得率 男性社員の育休及び特別休暇取得率90%(現在53%)

新卒採用女性の比率UP 新卒採用に占める女性の割合50%(現在35.5%)

このKPIについて、「単に数字さえ達成すればいいというものではなく、能力を発揮できるビジネスモデルの構築であったり、環境も変わって社員が変わったなと実感できるところまでがGOAL。このような機会での意識醸成と環境整備をセットで継続的に推し進めていきたい。」という思いを聞くことができました。

次のセッションは社外取締役で弁護士でもある伊藤真弥先生による「D&Iが重要視される背景や国内外の状況」についてのお話。

女性役職者を増やすための他社の取り組みでは、幹部候補の女性に対して育成塾というものがあり、マネジメントや経営スキルを学びながら自分らしいリーダーシップスタイルを見つけるというプログラムだそうです。

その育成塾で講師を務める女性によると「リーダーというのはぐいぐい引っ張っていくタイプばかりでなく、いろんなスタイルがあっていい、何よりも大切なのはあなたらしくあることだ」というメッセージを伝えることによって、心のバリアが外れてリーダーシップが開花する姿を何度も目の当たりにしてきたということです。

ぐいぐい引っ張っていくタイプが数少ない女性役職者のステレオタイプなイメージとしてあったのはこれまでの”男性的”な働き方を肯定し、上に立つ女性が男性化していたとも言えるかもしれません。

つまりこのような”男性的”な女性が役職者内で女性割合としてカウントされたとしてもジェンダー問題に寄与しているとは限らず、根本的解決には至らないのではないでしょうか。

今後女性活躍を一段と進めるには"男性的"にならずとも上に立つことができる環境を作っていくことが必要なのだと感じました。

家庭での役割分担の問題や、残業ありきの業務量が当たり前にある状況など色々と乗り越えなければならないことはあるにしても、この「目には見えない心のバリアを外す」というのは女性が活躍していく企業、社会に変わっていく上で非常に大きなことなのだろうと思います。

続いては辻さん、伊藤先生に取締役の木内さんが加わり、会社としての取り組みと社員の取り組みについて、社内外取締役3名によるトークセッション。

そもそもは1986年に施行された男女雇用機会均等法が一つのターニングポイント。
その当時から少子高齢化が見通せていたし、女性の就業人口も30代女性の社会参画が進んでいないのがグラフで見ると顕著で、女性の社会参画を促進していかなくてはならないというテーマから始まったと思う。そういった意味で同質性を排除し多様にしていくということは、経済の成熟とリンクしていて、お客様のニーズや社会課題も多様化、高度化、複雑化しているため、これまでの同質な価値観や働き方で対応できる時代ではもはやなく、ビジネスとしてもありえない。

このような時代背景についての話が木内さんからあり、当時から問題としてはわかっていたのにこれまで対処してこれなかったというのは、企業社会が変わるというのはどれだけ大変なのか、ということに改めてみなさん深く頷かれていました。

また、ネットワンD&I基本方針の中で「様々な”個”の力を引き出し」とありますが、客観的に「”個”の力が発揮できている状態」とはどんなイメージか?という話の中で、伊藤先生からは”個”の力が発揮できる前提として、「私はこういう人だ」というのをみんなに知ってもらうというのが大事ではないか、その人に合わせたその会社での成長の仕方を1人1人カスタマイズして考えてあげられるシステムがあると良いのでは、というお話がありました。

木内さんからは、性別、年齢、国籍、また働き方や、価値観などを含めて多様性だというところで難しいことは、個人の事情をどこまで上司に伝えられるのか、聞けるのかという点ではないかとの指摘があり、

実務的にはプライバシーの問題などがあって中々簡単ではないものの、自身も10数年病気で苦労した時期があり、会社が理解して配置換えなど配慮してくれたことがあった、そういった環境によってその人なりの能力発揮ができてくるのでは、ということでした。

プライバシーに配慮しながら、相手を尊重しながら、お互いを知っていくこと、個人と会社双方の歩み寄りが重要かもしれません。

D&I クイズ大会

ここからはD&Iに関するクイズ大会。今回のオンラインイベントはCisco Webex Meetingsで開催されましたが、WebexのSlidoという機能をご存じでしょうか?

Slidoはライブ投票や Q&A など双方向のコミュニケーションを可能とするもので、オンラインでの会議やイベントにおいて積極的な参加を促すことができるため、最近社内のイベントではよく利用されるようになってきています。

クイズ大会では以下の画像のようにWebex Meetingsの資料共有機能を使って問題が表示され、右側のSlido画面から自分の回答を選んで送信します。

こちらは男性社員向けの育児両立支援に関する問題での私の回答になりますが、出産特別休暇があるのは知っていても何日付与されるのかとか、細かいことは知らなかったなと気づかされました。

なんとなく男性はそんなに休んでなさそう、というイメージがあり、5日と回答しましたが、正解は10日で2回を限度に分割して取得することができるなど柔軟に対応できるようになっていることがわかりました。

最後に

今回のSustainability Dayでは、D&Iがなぜ国内外で重要視されるのか、ネットワンがなぜ取り組むのか、クイズ形式で楽しみながら、数字も含めた現状について理解を深め、私達一人一人が今後D&Iにどう取り組んでいくかを考える良い機会となりました。

人々の意識を変えるという取り組みは弊社も働き方改革を経験した中で非常に時間のかかる難しいものであったと理解しています。

また、大きな社会課題を達成するための取り組みが目先の課題に対しては必ずしもプラスにならない、そういったジレンマも少なからずあるのではないかと感じます。

今このD&Iについては多くの企業で取り組みを進めているかと思いますが、企業のパフォーマンスを高めながらどのように浸透させていくことができるか、継続してネットワンの取り組みを発信していけたらと思います。

弊社の取り組みについて内容にご興味を持って頂けましたら、ぜひお気軽に弊社の営業までお声がけください。

関連ソリューション つながる会議室

※本記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属する組織の見解を代表するものではありません。

RECOMMEND