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PowerStore Xシリーズ ー サーバ機能を内蔵した新時代のストレージ

目次

はじめに

ネットワンシステムズの川和です!

前回に引き続き、Dell PowerStoreについて紹介します。

今回は、PowerStore Xシリーズについて、Tシリーズとの比較も交えながら説明します。

概要

そもそもDell EMC PowerStoreとは?

デル・テクノロジーズ社のミッドレンジ~ハイエンド向けのストレージ製品です。

オールフラッシュのNVMe対応のストレージで、高いパフォーマンスを発揮します!

今デル・テクノロジーズ社とネットワンがイチオシするホットなストレージ製品で、定期的なアップデートなどが目白押しです!

TシリーズとかXシリーズって何?

Dell PowerStoreにはTシリーズとXシリーズの2種類が存在し、それぞれに特徴があります。

利用する環境に合わせたモデルを選定していただくことが重要です。

  • Tシリーズ:高いパフォーマンスと拡張性を兼ね備えた、インテリジェントなストレージ。これまでのストレージと同じような使い方ができる。
  • Xシリーズ:内部にESXiがインストールされており、ストレージとしての利用に加えて、PowerStore上でアプリケーションを直接実行できる。サーバのようにVMを内部に構築できるのが特徴。

Xシリーズって?

PowerStore Xシリーズは、前述のとおりVMware ESXiとストレージ環境が統合されており、低遅延・高パフォーマンスが特徴です。

利用用途の1つとして、図1のようなエッジ-コア環境での利用が想定されます。

従来のストレージでは、コア側のストレージ・サーバと連携することで、データのReplicationVMのコア側への移行などが可能でした。

PowerStore Xシリーズでは、これに加えて大容量のストレージと仮想環境を組み合わせることで、エッジ側で収集したデータを、ストレージ環境に保存しつつアプリケーションで処理をすることが可能になります。

画像8.png

図1. 利用用途イメージ図

実際に使ってみた

PowerStore Xを実際に使用してみた感想と検証結果の一部をご紹介します!

ストレージ部分を触ってみた

何はともあれ、まずはストレージとしての性能が気になって仕方ない!

というせっかちな方のために、PowerStore Xで、ストレージとしての性能検証を実施したので結果をご共有します。

検証内容

PowerStore X上にVMを作成

② 各仮想マシン内のIometerからマウントした仮想ディスクへIO実施

IOワークロードを変化させ、IOPS値やCPU使用率を確認

検証のイメージを図2、検証の際使用した仮想マシンのスペックを表1に示します。

図2. 検証イメージ図

表1. 仮想マシンスペック及びマウントボリュームサイズ

PowerStoreXではNodeA, BそれぞれにESXiがインストールされており、どちらのホスト上にVMを構築するかによって、負荷のかかるNodeが変化する

PowerStoreXでは、初期設定時にESXivCenterに登録する必要があるが、その際に、搭載されている容量から自動でDataStoreが作成される。今回の検証では、そのDataStoreVMにマウントして負荷を実施している

今回、検証にはPowerStore3000Xモデルを使用しました。

使用したDell PowerStoreの構成情報はこちら(表2)

表2. PowerStore3000Xの構成情報

表2.PNG

検証結果

検証結果をグラフ化したものが下の図3になります。

今回は、Random IOにおける性能値(IOPS)をご紹介します。

図3. 検証結果

今回の検証結果では、ブロックサイズ4KRead100%のときに、最大で120,000近いIOPSが計測されました。

前回、PowerStore3000Tを用いて検証した結果を以下のブログで紹介しています。

PowerStore-Dell Technologies社イチオシのストレージについてちょっとご紹介

PowerStore 3000Tと比較すると、IOPS自体は3000Tの方が優位ではあるものの、サーバ機能が内蔵されていることも考慮すれば、この結果はなかなか良いパフォーマンスと言えるのではないでしょうか。

サーバ部分を触ってみた

ストレージの性能だけでは満足できない欲張りな方のために、今度はサーバ部分を触ってみよう!

PowerStore XシリーズではNodeA, BそれぞれにESXiがインストールされていて、初期設定時に既存のvCenterにそれらを登録する必要があります。

注意点としては、初期設定の前にあらかじめ外部のvCenter Serverを用意しておく必要がある点と、PowerStore XシリーズにインストールされているESXi6.7ということくらいでした。

必要に応じてESXiのバージョンアップなどが必要になる可能性がありますが、一般的なサーバ増設時の事前準備と同等の準備で利用できます。

登録されたESXiは、自動で新規データセンター・新規クラスタを構築し、PowerStoreに搭載されている容量からDataStoreをこれまた自動で作成してくれます。

肝心の使ってみた感想としては・・・・・普通のESXiですね。

VMwareの仮想環境に慣れている人なら特に違和感なく使えると思います。

終わりに

PowerStore Xシリーズの簡単な概要と触ってみた感想をご紹介しました。

総評としては、面白いし、未来を感じる製品だな、と思いました。

利用用途として述べた、エッジ-コア環境以外にも色んな利用ができそうなので、そのあたりは今後も検討したいところですね。

最後になりますが、Dell PowerStoreの導入を検討する際は、自称日本で一番PowerStoreに詳しい男がいる弊社にご連絡ください!!

参考

※本記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属する組織の見解を代表するものではありません。

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