
- ライター:植谷 昌博
- 2017年にネットワンシステムズ株式会社に入社し、CiscoのWireless製品担当として技術調査、検証評価、提案および導入支援に従事。
現在は、セキュリティ分野の担当領域拡大のため、F5製品を対応中。
目次
検証例
構成のイメージと動作フローは下記となります。

動作確認
今回の動作確認では、YouTubeおよびAmazonのWEBサイトをテストとして使用しています。
※あらかじめ、i-FILTERのカテゴリフィルタおよびURLフィルタにて上記のサイトをブロックしています。
- 1. デバイスのブラウザより、YouTubeへアクセスすると下記のようにブロック画面となり、i-FILTERによってブロックされたことがわかります。
2. 証明書を確認すると、BIG-IPにて発行したものとなっています(BIG-IPで再暗号化しているため)。
3. 次に、Amazonへアクセスすると下記のようにブロック画面となり、i-FILTERによってブロックされたことがわかります。
4. i-FILTERのログを確認すると、それぞれブロックしていることが確認できます。
5. BIG-IQにて、BIG-IPを管理しているためモニタリングのOverviewより、SSL可視化設定やURL接続先、Server/Client SSL Cipherの状況を一覧として確認できます。
6. Analyticsを選択することにより、SSL可視化状況や各状況のより詳細な状況を確認できます。
まとめ
BIG-IQを使用することにより、SSL可視化した情報を管理することが可能です。
また今回は実施できておりませんが、URLカテゴリ別のSSL可視化状況を管理するといったことも可能です。
BIG-IQには下記のようなメリットもあります。
・ライセンス管理、SSL証明書管理、BIG-IPのコンフィグレーション管理といった統合管理が可能
・BIG-IPデバイス一括管理が可能なので、複数のBIG-IP環境があった場合でも管理し、BIG-IQより変更が可能
昨今、各ベンダーが多くのSSL可視化ソリューションを紹介していると思いますが、
管理も含めたSSL可視化ソリューションとして、候補の一つとなれば幸いです。
※本記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属する組織の見解を代表するものではありません。