
- ライター:奈良 和樹
- 約12年、通信事業者向けの営業として、サービス設備、社内設備、法人営業部門などの現場を経験。その後、新領域や業界横断で活動すべく、営業推進部門へ。
モットーは「中心は顧客課題」。特定のテクノロジーに縛られず、幅広く扱いながら最適な組み合わせを模索して提案活動を行っている。
目次
都道府県CIOフォーラム 第17回 春季会合に出典しました
2020年2月3日(月)4日(火)の2日間、日経BP社主催の「都道府県CIOフォーラム 第17回 春季会合」が目黒雅叙園にて行われました。
昨年は台風を始め多くの災害が報道され、ICT-BCPへの注目が高まっています。
新型コロナウイルスやインフルエンザの影響で、パンデミック対策としての関心も高まっていますね。
このような背景を踏まえて、自治体様が事業継続をする上で必要となるICTインフラについて、「コラボレーション」「ネットワーク」「プラットフォーム」の3つの観点から講演とブース展示を行ってきました。
ブース展示内容
2/3(月)のセットアップが終わったばかりのブース写真
3つのテーマ内容は下記のとおりです。
①コラボレーション
平常時でも緊急時でも同一のツールが利用でき、場所やデバイスに制約が無く、どこからでもアクセスできるツールとはどのようなものか?
②ネットワーク
大規模災害時に無料で開放される公衆無線LAN、00000Japan(ファイブゼロ・ジャパン)利用に際して、いかに誰でも簡単に解放することができるか、利用におけるセキュリティや利用者にとって利便性の高いものとはどのようなものか?
③プラットフォーム
大規模災害時に落ちないために、地理的に離れていても支障なく動作し、長期的に利用できる装置とは?
講演内容
47都道府県のCIOが集まる会場の中で、15分ですが3つのテーマで講演を行ってきました。
①コラボレーション
Cisco Webex Teams、Microsoft Teams、Slack、Zoomなど、市場では多くのツールが出回っていて、昨年では自治体向けLGWAN-ASP型のチャットツールLoGoチャットも話題になりました。
自社でも働き方改革を進めてきた経験から、1つの機能優劣や価格比較を行うよりも、まずは下記3点をおさえるべきではないかと考えています。
1.クラウドサービスを利用することで、災害時にも使える
→サーバがあるデータセンタを含んだ大規模災害を想定し、継続的に使うためには地理的に離れた複数のデータセンタで稼働するクラウドサービスが理想です
2.平常時から利用することで、緊急時にもスムーズに使える
→日ごろから使い慣れていれば緊急時にマニュアルを見なくてもそのまま使えますね
3.全てが連携していて、シームレスに使える
→ツールがばらばらだと結局は人間がつなぐことになります
(コラボレーションしたいのは人間の方なのに!)
社内でも利用しているCisco Webexシリーズは、これらを満たしている製品です。
出典:ネットワンシステムズ 講演資料
簡単に使え、品質が良く、マルチデバイス対応、セキュリティに優れています。
外部よりPCやスマートフォンから会議に参加したり、写真や動画を撮影してその場で共有したり、大人数の会議室で大画面を前にディスカッションもできますが、覚える操作は1種類です。
出典:ネットワンシステムズ 講演資料
ネットワンシステムズの全オフィスには複数のテレビ会議端末、電子ボードが置いてあり、場所に関係なく会議ができるので、予約困難になるほど利用率が高くなっています。
更に使い倒そうと、アイドル時間をデジタルサイネージにしています。(社内トライアル中)
台数が少なくないので、クラウドからコンテンツを一括配信する仕組みを採用しています。1台1台USBで入れ替えるような手間はありません。
出典:ネットワンシステムズ 講演資料
また、社内で関心が高いのはWebex Callingというサービスで、いよいよビデオ会議の世界に電話もつながってきました。
出典:ネットワンシステムズ 講演資料
単純なPBXの置換ではなく、クラウドサービスの特性を活かした利活用がポイントになります。
-社内の端末とテレワーク端末でハントグループを組み、呼自動分散させることで在宅勤務をより便利にする
-リードタイムが少ない点を活かし、一時的な拠点の速やかな立ち上げと撤収を可能にする
など、面白いユースケースが考えられそうです。
「魅力的な機能があっても三層分離しているから、閉域接続できないと使えない」とお悩みの方には、弊社で提供しているクラウドHUBサービス+Webex Edge Connectがおすすめです。
出典:ネットワンシステムズ 講演資料
技術詳細は別コラムで解説していますので、こちらもご覧ください!
Cisco Webexサービスへの閉域接続を「クラウドHUB」で実現
https://www.netone.co.jp/knowledge-center/blog-column/knowledge_takumi_227/index.html
前編のまとめ
今回はイベントの概要とプレゼンテーションの最初のテーマ「コラボレーション」について書きました。
コラボレーションツールの導入においては、
・クラウドサービスを利用することで、災害時にも使える
・平常時から利用することで、緊急時に誰でもスムーズに使える
・全てが連携していて、シームレスに使える
の3点が重要となります。
新機能も順次出てきますので、活用方法のご相談・アドバイスが必要でしたら弊社にお問い合わせください。
後編にて、2つ目・3つ目のテーマについてご紹介しますのでお楽しみに!
※本記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属する組織の見解を代表するものではありません。