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AI研究の第一人者が評価する適性診断ツール「カラタレ」

ライター:中村 真理乃
2019年10月にリリースされた色彩心理学×AIを活用したSaaS型適性検査ツール「カラタレ」をはじめ、ネットワングループの新規事業開発、事業推進に従事しています。

目次

前回のブログでは、人的資本の可視化に取り組む意義とネットワンが手掛ける独自商材の「カラタレ」についてご紹介しました。

人的資本開示に向けた人と組織の見える化 -カラタレのご紹介

人材や組織の隠れた能力・価値観を客観的に明示化する手段として適性検査ツールの導入が進む昨今、ツールの選定においては検査結果の信頼性が高く、受験者の負担を軽減できるものが選ばれる傾向にあります。

カラタレはAIによって受験者の色彩の好みを分析し、色彩心理学の研究結果と照らし合わせることで、受験者に負担をかけることなくバイアスを排除した適性診断が実施できます。

本ブログでは、カラタレのコア技術である「AI(人工知能)」にフォーカスします。

「人と共生するAI」の実現に向けて研究を行っている慶應義塾大学理工学部の栗原聡教授にカラタレを使っていただき、カラタレの技術的に優れている点について伺いました。

プロフィール

慶應義塾大学 栗原 聡

慶應義塾大学大学院理工学研究科修了.博士(工学).

慶應義塾大学共生知能創発社会研究センター・センター長、JST(科学技術振興機構)さきがけ「社会変革基盤」領域統括、Editor of International Journal of Data Science and Analytics、大阪大学産業科学研究所・招聘教授、電気通信大学人工知能先端研究センター特任教授など。 慶應義塾大学大学院理工学研究科修了。NTT基礎研究所、大阪大学産業科学研究所、電気通信大学大学院情報理工学研究科などを経て、2018年より現職.電気通信大学人工知能先端研究センター・初代センター長、人工知能学会理事・編集委員長を歴任し、2022年より副会長・倫理委員会委員長。マルチエージェントシステム、複雑ネットワーク科学、群知能などの研究に従事。著書「AI兵器と未来社会キラーロボットの正体」(朝日新書、2019)、翻訳「群知能とデータマイニング」(東京電機大学出版局、2012)、編集「人工知能学事典」(共立出版、2017)など多数。

栗原研究室|慶應義塾大学理工学部管理工学科 (keio.ac.jp)

色彩心理学とAIによる検査手法に着目

― カラタレを知ったきっかけと興味をお持ちいただいた背景について教えて下さい。

栗原教授:ネットワンと実施している共同研究の担当者から紹介を受け、カラタレを知りました。色彩心理学ベースのAIを用いた検査手法に興味があり、研究室メンバーを対象に2か月間のトライアルを実施しました。

― 今回のトライアルで利用した機能を教えてください。

栗原教授:今回は栗原研究室の学生30名にカラタレを受験してもらい、個人レポートを抽出しました。その後、相性度レポート機能を使って学生間の相性度を計測しました。

カラタレはシンプルな手法でありながら、バイアスを排除した潜在意識診断が可能

― カラタレを使ってみて、感じた所感をお聞かせください。

栗原教授:この手の適性診断では、個人のバイアスを排除しつつ、「どれだけきれいに個人の特徴を抽出できるか」がポイントだと思いますが、カラタレの診断精度は高いと感じました。

「好きなカラーパターンを選んでもらう」というシンプルな診断方法で、このような潜在意識の抽出を実現できるツールは見たことがなかったので、そこがカラタレの凄いところだと思います。

アンケートなどの問診形式の適性診断では、受験者が診断結果を勘ぐって回答してしまうことがありますが、カラタレだと診断結果の見当がつかないところが良いですね。

― カラタレの受験結果やレポート内容に対する納得感はいかがでしたか?

栗原教授:個人レポートの結果に関しては、私自身にとっても学生にとっても腑に落ちる内容でした。特に、相性度レポートの結果は体感としてかなり合っていると感じました。

普段のコミュニケーションがうまくいっているか、会話をしているかどうかという観点で評価しましたが、実態と合っていると思います。

メタバース空間での活用にも期待

― 最後に、カラタレに対する期待や今後の展望についてお聞かせください。

栗原教授:データの見せ方や活用方法がポイントになると思いますが、カラタレは内面的な情報を得るためのセンサーだと思うので、人材を知るための客観的なデータとして今後の研究にも活用できるのではないかと考えています。そのひとつがメタバースです。メタバース空間では現実世界以上にその人の内面的な情報が欠落してしまいます。そこでカラタレで取得できる情報をアバターに組み込むことで、自分の分身としての存在に近づけたりするといったことが検討できます

もちろん、現実世界においてもコミュニケーション活性化やイノベーティブなコミュニティを形成するという目的で今すぐ活用できそうです。大学のような閉鎖的な空間でこそ効果を発揮できるのではないかと思っているので、まずは一人でも多くの人にカラタレを使ってみてほしいですね。

栗原教授にお使いいただいたカラタレの機能のご紹介

カラタレの個人レポートで提供される検査項目

職業適性・・・心理学者のジョン・F・ホランドによって開発された職業選択理論(RIASEC)に基づき、職業的興味特性(全6種)を計測します。

知能特性・・・ハワードガードナーが提唱した MI 理論/ガードナー理論に基づき、「8つの知能」のバランスを計測します。

性格特性・・・個人の潜在的な性格特性を計測し、全167種の特性の中から最大で上位5項目を表示します。

職場で発揮する強み・・・O*NET(米国労働省雇用訓練局が開設した職業情報の総合サイト)のデータに基づき、仕事における強みを計測し、全16 個の強みの中から最大で上位3項目を表示します。

レポートサンプルイメージ

カラタレの相性度レポートとは?

個人同士が一緒に仕事をおこなう場合に、「相互に補完し合いながら相乗効果を生み出し、アウトプットを向上させられる度合い」を相性度として定義し、その値をスコア化します。個人同士の潜在的な相性は、青色のグラデーションが濃い順で好ましい結果となります。さらに、お互いの特性をレポートから理解することで良好な関係を構築することができます。

レポートサンプルイメージ

最後に

カラタレの受験や相性度レポートなどは、無料トライアルでお試しいただくことができます。ご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせください。

※カラタレに関する資料請求や無料トライアルのご相談は、記事下部にある お問い合わせはこちら のボタンからお願いいたします。

※本記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属する組織の見解を代表するものではありません。

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