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スマートグラスを活用した製造業DXの実現!

ライター:高橋 拓志
データ活用関連のIT企業にてフィールドセールス・インサイドセールスを経験後、2020年にネットワンシステムズへ中途入社。
現在はスマートファクトリー市場向けのマーケティング活動や顧客提案支援などフィールドマーケティング業務に従事しております。

目次

はじめに

はじめまして。NET ONE BLOG初執筆になります、高橋と申します!
主にスマートファクトリー市場におけるフィールドマーケティング業務を担当しており、その一環としてブログによる情報発信をしていきたいと考えています。少しでも有用な情報になれば幸いです。



さて、今回のテーマは「製造業におけるスマートグラスの活用」です。
DXの検討において、新しいテクノロジーを積極的に活用することは勿論ですが、昨今は働く場所や出社(移動)の制限、人材不足や技術継承の悩みなど、さまざまな課題に対応していくことも求められてきます。

また「自社でどのように活用できるのかがイメージできない」「システム面で何が必要なのか、どのようなインフラが適切なのか分からない」など、現場の悩みも数多くお伺いします。

本ブログでは、検討の背景や製造業ユースケースも交えながら、スマートグラスについてご紹介していきます。

製造業の現状と課題について

まずは製造業の現状と課題について触れていきます。

これまでの日本のモノづくりは、長年の経験と勘に基づく熟練技術者のノウハウ、いわゆる「匠の技術」によって支えられてきたといっても過言ではありません。しかし日本は今後、15~64歳のいわゆる生産年齢人口が減少し続ける見通しであり、2065年には現在の約40%減少するというデータも発表されているほどです。


(出典:内閣府「高齢社会白書 令和2年版」)


このような ある程度予測しうる問題もある中、さらに2020年には新型コロナウイルスによる未曽有のパンデミックが起こりました。これは誰しもが全く予測出来なかったことです。

大勢で集まって会話をする、会社へ出社して仕事をする、国内拠点や海外へ移動をする、といった今までは当たり前であったことが出来なくなった結果、良くも悪くも企業の変革を後押しする形となりました。


そして急激な構造変化の波は、例外ではなく製造業にも押し寄せています。

不足する人材をどう補っていくか、匠の技術をどのように継承していくのか、この状況下で生産性を落とさないようにどう働き方を変えるべきか、さまざまな課題解決に向けたITによる変革=DXが求められています。

DXを実現するスマートグラスとユースケース

上のようなよくある課題に関して、近年注目されているのがスマートグラスを活用した遠隔支援ソリューションです。
スマートグラス自体は単なるデバイスですが、AR・MRなどの先端技術や、自社のデータを活用したデジタルコンテンツと組み合わせて利用することで、その活用の幅はぐっと広がります。


製造業における主な活用事例としては下記のようなケースがございます。

 

  •  マニュアル、指示書、手順書、チェックシート、図面などの紙媒体で行っていた従来業務のデジタル化
  •  ベテラン作業者のノウハウをデータ化、他メンバーへ横展開することで一定の技術水準を確保
  •  AR、MR技術の活用による、よりリアル業務に近いトレーニングの実現による早期人材育成
  •  作業ログや映像・画像データを活用した、作業報告書の自動作成や作業工程の調査
  •  本社/地方拠点/海外工場などの離れた拠点間における、映像や音声を通したリモートでの作業支援や業務指示


<製造業におけるユースケース>

上記にもあるように、まずはスマートグラスへの資料やマニュアルの投影などの簡易的なAR技術の活用に始まり、そして将来的にはCAD(3D CAD)などの図面データやベテラン(ハイパフォーマー)の作業工程データなど、より高度なデジタルコンテンツによるMR技術の業務活用が実現できます。


2030年のスマートグラス市場は約13兆円もの規模にもなると予測されており、今後もさまざまなユースケースが実現していくことと思われます。
 ※スマートグラス自体の市場動向はこちらのブログ「スマートグラスを用いたVR, MR, ARとデータ活用 」をご覧ください。

 

スマートグラスをうまく活用するために

前章のようなユースケースはあれど、実際にスマートグラスを検討するお客様からは下記のような声をお聞きします。

 「スマートグラスをうまく活用するための最適なインフラがわからない」
 「拠点間接続する際のネットワークをどう構築したらよいか教えてほしい」
 「企業内のデータを活用できるコンテンツにしたいがノウハウがない」


先の通り、スマートグラスは単なるツールですので、導入の検討段階になってみると周辺の部分で懸念事項が増えてきてしまうことが多々あり、導入効果が見えるようになるハードルも高いのが現状かと思います。

そこでネットワンでは、長きにわたりネットワークインフラの構築を行ってきた実績や、AIによるデータ分析・活用のノウハウを持つデータ活用の専門部隊のナレッジをもとに、お客様のユースケースに最適なスマートグラスソリューションをご提案させていただきます。


<ネットワンが提供する活用ソリューション概要図>


ネットワンでのデモンストレーション

とはいえ「検討はスモールスタートで簡易的な検証(PoC)から…」「まずは実際のデモを見てみたい…」といったご要望も多くいただきます。


弊社では、スマートグラス活用に必要なインフラとユースケースに応じた最適なソリューションをご提案できるよう、アーキテクチャーの技術的な検証を行っております。
また「ネットワンブリーフィングセンター(※)」にて、お客様の課題をベースに、最適な製品の選定・必要なインフラ環境についてディスカッションを通した、シナリオベースのデモンストレーションを体感いただけるようなスペースも準備しております。

  ※お客様のDXに必要な要素を可視化し、システム全体のアーキテクチャーデザインや対話型の価値共創を目的とした弊社施設


本件について少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ担当営業にお問合せいただければと思います。


スマートグラス導入検討で必ず押さえるべき「3つのポイント」は動画でご紹介!

さらに、実際にスマートグラスの導入を検討する際には、押さえておくべき「3つのポイント」がございます。

こちらについて、ネットワークの匠企業、かつ、いちスマートグラスメーカーではないネットワンならではの視点で、下記動画(30分程度)でご紹介しております。

こちらもぜひ合わせてご覧いただければと思います。

【オンデマンド配信】製造現場のDX!スマートグラスをうまく活用するために必要な考え方とは?

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※本記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属する組織の見解を代表するものではありません。

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