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様々な人が集い「遊ぶ」「語らう」 突出した成果は自由な空間から生まれる
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ネットワンシステムズのイノベーションセンターであるnetone valleyが日経ニューオフィス賞(日本経済新聞社、ニューオフィス推進協会による共催)のクリエイティブ・オフィス賞を受賞しました。自由な空間がもたらす創造的な働き方を可能にするための工夫、偶発的な出会いによる化学反応を起こす実証実験の場であることなどが評価されました。では、netone valleyは、実際にネットワンシステムズのビジネスや働き方をどのように変えているのでしょうか。
従業員の3人に話を聞きました。

ネットワンシステムズ株式会社
管理本部 総務部 ファシリティチーム
阿部 崇之

ネットワンシステムズ株式会
管理本部 DX推進部 第6チーム
山口 淳

ネットワンシステムズ株式会社
ビジネス開発本部 イノベーション推進部 技術開発チーム
塩屋 晶子
イノベーションのような成果に貢献できるオフィスとは
---日経ニューオフィス賞 クリエイティブ・オフィス賞の受賞おめでとうございます。
阿部:
ありがとうございます。netone valleyプロジェクトの一員として、とても誇らしいです。「広々としていて居心地がいい」「お客さまやパートナーさまを招きやすい」など、開設以来、多くの従業員から様々な声をかけてもらい、そのたびに喜んだり、胸をなで下ろしたりしていましたが、今回は第三者からの評価ということもあり、また別の喜びを感じています。お客さまや共にプロジェクトに携わってくれた外部のパートナーさまからもたくさん電話やメールをいただきました。この場を借りて、あらためてお礼を申し上げます。
---受賞オフィスを発表した日本経済新聞電子版の記事を読むと「広大なシームレス空間を人々が行き交う」「様々な化学反応を起こす実証実験の場」「視覚、聴覚、臭覚で体感する空間」といった netone valleyの特長が評価されたようです。
阿部:
これらは、まさに私たちが意図して設計したnetone valleyの特長。それが受賞を後押ししてくれたのなら、これほどうれしいことはありません。
---なぜ、このような特長をnetone valleyにもたらそうと考えたのでしょうか。
阿部:
一般的にはオフィスは仕事をし、ビジネスの成果を上げる場所です。では、イノベーションのような突出した成果に貢献できるオフィスとは、どのようなオフィスか──。netone valleyプロジェクトは、その議論から始まりました。


議論の結果、たどり着いたのが「ライフ」と「コラボレーション」。仕事だけでなく、より豊かな生活や人生の舞台であること。そして、様々な人と人が出会い、互いに刺激し合い、高い成果を目指すことができる場所であることです。それを意識して、ワーキングエリアだけでなく、社員食堂やカフェなどの福利厚生エリア、そして、PoC(概念実証)などを行う検証エリアや協業と価値創造の場となるイノベーションエリアを作り、フレキシブルに過ごせるようオフィス家具などは移動できるようなものを多く選定しています。どこで、どのように過ごすかは自由。極端に言えば、ご飯を食べるためだけに来る。7階のゴルフシミュレーターで仲間と遊んで帰る。フットサル大会を開催する。それだけの日があってもいい。リラックスした環境下でこそ、張り詰めていたときよりも柔らかい発想ができるかもしれないし、一緒に遊んだ仲間との会話や人脈は、いずれ必ず仕事の役に立つはずです。
塩屋:


実際、コミュニケーションの機会は格段に増えました。以前のオフィスは、部門ごとにフロアが違ったりして、ともすると顔を合わせる機会もないという従業員もいました。一方、netone valleyは、部門や仕事の内容に関係なく自由に人が行き来しています。誰からも見える場所にプロジェクトルームや実証実験の場、お客さま向けのデモができるSHOWCASEがあったり、7階の社員食堂&カフェスペースはイベントホールも兼ねていたり、お客さま、パートナーさま、従業員を問わず会話の「きっかけ」もたくさんある。5.5メートルの天井高のおかげもあって、大きな声で話をしてもまったく気になりません。誰かに話しかけるハードルはぐっと下がり、いろいろなところでみんなが立ち話をしています。距離感が適切で後輩たちの面倒を見やすくなったという声も聞いたりします。
阿部:
昨年末、イベントホールで、あるチームが納会を行っていました。そこに別のチームがプロジェクトの打ち上げにやってきた。いつのまにか2つの会のメンバーが混ざり合い、合流して1つの会になりました。若手たちにとっては、人脈を広げる貴重な機会になったようです。在宅勤務などのリモートワークは、効率などの面では大きなメリットがありましたが、ともすると人間関係を希薄にしてしまった。netone valleyは、それを補完する役割も果たしています。
自由や快適さを支える安全性 お客さまやパートナーさまにも自慢できる
---充実したICT環境もnetone valley のオフィスとしての新しい価値を支えていますね。
山口:
誰もが、自由かつ快適に過ごせるオフィスを実現するためのICT環境を整えています。例えば、無線LANはトラブルの原因究明が容易に行えるなど、高度な運用管理を可能にする Cisco Catalyst Center(旧称Cisco DNA Center)を活用して、高い信頼性を実現しています。また、インターネット接続もCisco ThousandEyesでユーザーが感じているスピードを監視し、レジリエンスを高めています。
もちろん、自由は安全による裏付けが必要。従業員が使うネットワークとゲストが使うネットワークは完全に分離したり、適切なアクセス制御を実施したりして、安全性を担保しています。
安心かつ胸を張ってゲストを迎えられる──。従業員の多くも、そう思ってくれているようです。netone valleyでの打ち合わせを終えたお客さまやパートナーさまが、そのまま残って、仕事をしている様子をよく見ます。私たちにとっては、その光景が大きなご褒美のようなものです。
netone valleyは、一からICT環境を計画することができたため、その時点で最適と考えられる技術を積極的に採用しましたが、開設後に追加導入した技術もあります。代表的なのがローカル5Gです。私たちDX推進部のミッションは、ネットワン自身のDXだけでなく、お客さまのDXにも貢献すること。様々な産業での活用が期待されているローカル5Gに関するノウハウの習得はネットワンシステムズにとって必須。そう考えて環境を構築しました。
ローカル5G、生成AI、LLM 先進技術を活用した様々なチャレンジ
---ローカル5Gを活用して、どのようなチャレンジを行っていますか。
塩屋:
私たちビジネス開発本部は、国内外のテクノロジートレンドを調査したり、先端技術活用のプロトタイプを開発したりして、社会課題の解決につながる新規ビジネスの創出を目指しています。最近では、中部支社が中心となってお客さまと取り組んだ、ローカル5Gを使った工場の搬送ロボット(=自律走行搬送ロボット:AMR)に関する検証などに関わっています。
---賞を受賞したプロジェクトや、産学連携で取り組んだプロジェクトもあるそうですね。
塩屋:
多数のプロジェクトがありますが、代表的なものをいくつか紹介します。
教員の労働負荷の増加、安全管理、施設管理といった教育現場の課題を解決できないかと考えて、ネットワークカメラや各種センサー、生成AI、ダッシュボードを組み合わせた仕組みを開発しました。仕組みに「ネットワンMERAスクール」という名前を付け、シスコシステムズ主催の「Catalyst Meraki Developer-1グランプリ」 に応募したところ、校務のサポートおよび自動化への期待度などが評価され、優勝することができました。
また学生のみなさまを招いて、AIやロボット、LLM(大規模言語モデル)のような技術の社会実装に関する調査・ソリューション開発を産学連携で行ったりしています。
---netone valleyの特長は、チャレンジにどのように役立っていますか。
塩屋:
チャレンジの舞台としてnetone valleyは、これ以上ない環境を提供してくれます。
例えば、天井が高く、フロアも広大。オフィスでありながら、工場や倉庫のような空間を再現できます。また、オープンでフラット、コミュニケーションが取りやすい環境は共創に最適。実際、お客さまやパートナーさまから高く評価されています。社内の他部署とのコラボレーションも活発になりました。先日、私たちが表情分析に関するプロトタイプ開発を行い、それを展示していたところ、営業担当者が「この技術をソリューション化して提案していきたい」と声をかけてきました。現在、ソフトウェア会社とも連携して、ソリューション化に向けた取り組みを開始したところです。
---今後の展望をお聞かせください。
山口:
現在、netone valleyは、無線LANを通じてデバイス情報を取得し、会議室の利用状況を可視化したりしていますが、人の居場所なども可視化していく計画です。リモートワークやフリーアドレス環境では、オフィスに来ていてもどこにいるか分かりづらいという状況があります。一目で居場所が分かれば、もっとコミュニケーションが取りやすくなるからです。
塩屋:
その人の居場所を環境センサーのデータなどと組み合わせれば、人が密集している場所は換気を促す、曜日や時間帯で混みやすい場所をアナウンスして、人を分散させるなど、働いている人にレコメンドを行う新しいサービスも可能になります。ぜひチャレンジしたいです。ネットワンシステムズは、ネットワークインフラの印象が強いと思いますが、新しいビジネスの創造やお客さまとの共創の分野でも存在感を発揮していきたいですね。
阿部:
社内外を問わず、いろいろな人がnetone valleyに集い、共に仕事をしたり、遊んだりしながら、新しい価値を創っていく。netone valleyが掲げるコンセプトをさらに高いレベルで具現化するために、お客さまやパートナーさまだけでなく、未来の共創相手となり得る人々も訪れやすくするコワーキングスペースの設置など、様々な施策を検討しています。ぜひネットワンシステムズとnetone valleyに期待してください。

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