- サービス
- デジタル・イノベーションへの取り組み
netone valley から生まれる新しい共創の場、ITvalue+ 始動
2023年10月20日、弊社の新事業拠点である「イノベーションセンター(通称:netone valley)」にてオフラインイベント「ITvalue+ Fall 2023」を開催いたしました。ITvalue+ は、最新技術の最前線で活躍する方をお招きし、技術やビジネスにおける共創をテーマに様々な交流を目的として弊社が取り組む新しい試みです。記念すべき第1回目は、「データとAIの民主化における課題と挑戦について」をテーマに、産学それぞれのエキスパートによる講演を実施。その様子をレポートにて報告いたします。
参加者全員で課題を共有し共創を加速
テクノロジーの進化が目まぐるしい現代において、データとAIは企業の成長の根幹を握る要素です。両要素を通じて事業を発展させるにあたり、企業1社でできることには限界があります。ネットワンシステムズは、関係者皆様と知見を共有して共創ビジネスを実現したいと考え、「ITvalue+ Fall 2023」を開催することとしました。
イベントプログラムでは、ゲストによる基調講演とスタートアップセッションを実施。基調講演では東京大学 和泉潔氏、データブリックス・ジャパン株式会社 竹下俊一郎氏、Confluent Japan合同会社 清水亮夫氏にご登壇いただきました。
講演では、和泉氏が複数要素を組み合わせたデータ群=オルタナティブ・データとAIがもたらす価値を解説。複数のデータを組み合わせることで、GDP算出の頻度向上、生鮮食品の流通量が変化した要因の調査、コロナ禍の経済的な影響など、さまざまな恩恵が得られるといった実例を紹介しつつ、データの民主化とAIによる自然言語処理を組み合わせることで、データ活用のさらなる応用が可能になると話してくださいました。
その他、竹下氏はAIによるデータ活用で生じるプラットフォームの変化に対して、どのような組織基盤・人材が必要かを説明。清水氏は、データ活用の構造が複雑化していく中、データのやり取りを統合する中枢機能の重要性などについて発表してくださいました。
スタートアップセッションでは、セレブラス・システムズ合同会社 江尾浩昌氏、アルテアエンジニアリング株式会社テクニカルマネージャ 芝田隆宏氏にご登壇いただきました。発表では大規模AI活用におけるポイント、AI活用で生じる摩擦の解消法について解説。弊社のハディ・シェイク・ザケルも登壇し、属人化に依らないネットワーク運用の方法を発表いたしました。イベントの最後には、参加者の皆様による懇親会を実施いたしました。
多くの知見とつながりを得られたという声も
イベントの参加者様のうち、株式会社オプテージ ソリューション事業推進本部 パートナー営業部 コネクティビティDC推進チーム部長 中井 義久様よりコメントを頂戴しました。
中井様:「今回のイベントでは、他社のイノベーションの実例を見ることができ非常に新鮮な体験となりました。現在、弊社ではChatGPTの導入や顧客データベースとAIの連携による業務効率化など、業務におけるAI活用を徐々に進めています。イベントでは、弊社事業と直接関係性の深い技術について、今後の事業ポテンシャルの高さを予感させる発表があったことも印象的でした。
イベントがオフラインの場で開催されることの重要性も、改めて実感できました。懇親会ではお客様と改めて会話する機会があったり、参加者同士で最近の取り組みを話し合ったりなど、多くのつながりが生まれ、あっという間に時間が過ぎていきました。
「netone valley」には初めて訪れましたが、開放的な空間で過ごしやすく感じました。イベントなどを開催する場所として、最適だと思います。東京のお客様とお会いする際は、ぜひネットワンシステムズさんと一緒にこの場を借りて、セミナーなどを企画したいです」
他の参加者様からも、以下のようなコメントが寄せられました。
「イベントを通じて、将来を見据えて今知るべき情報を、絶好のタイミングで得られたと感じています。イベントのテーマである「データの民主化」については、他の組織が公開するデータと自社データを組み合わせて活用するという動きを今まで聞いたことがなかったため、大きな気付きを得ました。懇親会では、普段接する機会のない方々の話を聴くことができました。」
「AIとデータの活用について、多くの発表者様から話を聞くことができ、大変勉強になりました。特に、冒頭で発表されていた和泉先生の発表など、日常業務ではなかなか知り得ない事例や観点について学ぶ機会となりました。発表内容から、弊社の生産性を向上させるためのヒントも見つけられたので、ぜひ今後取り入れてみたいと考えています。」
「ITvalue+」の価値をさらに高めていきたい
〜ネットワンシステムズ株式会社 ビジネス開発本部 イノベーション推進部 部長 村上 丈文より〜
最後に、ITvalue+ の責任者の村上からのコメントをご紹介いたします。
「以前より、弊社には「お客様を交えた交流の場を開きたい」という想いがありました。2023年5月に「netone valley」がオープンしたことに合わせ、オフライン開催を決定すると同時に、イベントテーマを模索しました。
そうして決定されたのが「データとAIの民主化における課題と挑戦について」でしたが、これは弊社からのテクノロジー紹介・提供だけでなく、お客様含めた様々なステークホルダーが力を合わせなくては、真の価値創出はできない壮大なテーマだと考えました。
そこで、今回ご登壇いただきました方々と参加者の皆様が一緒になって、課題を出し合い解決に向けて動き出す共創の場を作ろうと思い至ったのです。
企画からイベント開催まで紆余曲折を重ねましたが、イベント当日は想像以上に積極的な情報交換の様子が見られました。参加者様のお顔を拝見しても、十分にご満足いただけた様子が感じ取れて、非常に嬉しく感じております。
ネットワンシステムズの強みは、最先端のテクノロジーを中立的な立場でご紹介できるという立場にあります。そして、「ITvalue+」を最先端技術への悩みや課題を気軽に共有でき、自然と共創が生まれる場にしていきたいと私達は考えています。
今回ご参加いただきました皆様の意見を反映して、今後はより参加者様のニーズにマッチしたイベントを開催いたします。それにより、「ITvalue+」という輪に入ることの意義を、より強く感じていただければ幸いです。」