教員の業務遂行に欠かせない基盤システムのリプレース。省電力、拡張柔軟性などを満たした仮想化プラットフォームを高いコストパフォーマンスで構築。

学生向けシステムへの展開も視野に入れた重要なシステムで先鋭的な仮想化環境が実現。

大学名 日本大学 文理学部様
所在地:東京都世田谷区桜上水3-25-40
設立:1889年
導入事例 プライベートクラウドソリューション
課題 教員向け研究用システムが更改時期を迎え、従来サービスの継続、仮想化による省電力、新たなサーバ要望に対する拡張柔軟性、セキュリティ強化をキーワードにシステム検討が進められた。
選択理由 VMwareをベースに、サーバとしてCisco Unified Computing System、ストレージとしてEMC VNXを提案、競争入札の結果、ネットワンシステムズが落札を果たした。
効果 2012年4月に本番を迎える新システムでは、最低25%の電力削減、柔軟なサーバ増設、増加の一途をたどるデータの最適保管、最適管理が実現することが確実視されている。

哲学から化学まで幅広く学べる日本で唯一の複合学部

日本大学文理学部は、人文系・社会系・理系の3系統から構成された複合学部です。哲学から化学、さらには体育にいたるさまざまな学問分野を学ぶことができる、いわば「学びと知の共同体」で、すでに100年以上の歴史を誇ります。戦前から正規の大学の学部として数多くの社会をリードする人材を輩出、特に社会学科、心理学科などは、日本最古の私立大学学科として知られています。

約8,000名の学生が通う東京世田谷区桜上水キャンパスの図書館内に、文理学部の情報環境を一手に集約するコンピュータセンターがあります。研究・教育・事務のそれぞれのサーバ群を中心とした学部情報基盤の拠点を形成しており、学部の心臓部とも言えます。図書検索端末を含め、館内には500台以上のコンピュータが設置されています。授業に使用される6室のメディア・ラボ、自習用スペースであるインフォメーション・スクウェアなどをはじめとした先進的な情報の収集・発信環境の中で、同学部の学生や研究者は新しい学びと知の形成に励んでいます。

教員向けシステムが更新時期に。そこで求められた要件とは

同学部には研究用システムと呼ばれる教員向けのコンピュータシステムがあります。ユーザ数は約500名、古くは学術研究のための高速計算機能提供を大きな役割としていましたが、現在は、メール機能、メーリングリスト機能、ファイルサーバ機能、計算機機能など教員が日々の研究業務を遂行するために必要なITインフラを提供しています。システム停止はそのまま業務の停止に直結するため、24時間×365日の稼働を前提とした堅牢さが何よりも求められるシステムです。

このシステムではまた、次世代テクノロジーが積極的に導入されます。これは、学生向けの大規模な教育用システムに適したテクノロジーを模索する意味合いを有しています。

2012年は、この研究用システムにとって4年に1度の更新年でした。2011年、コンピュータセンターでは、同学部で実績のあるインテグレータ4社にシステム提案を依頼しました。その1社がネットワンシステムズです。ネットワーク構築で長く同学部に関わり、前身組織も含めるとすでに20年以上途切れることなく、取引が継続しています。

システム提案の際に示したキーワードは、“従来サービスの継続” “仮想化による省電力” “次の4年間に渡って新たなサーバ要望に対応可能な拡張柔軟性” “セキュリティ強化”でした。

先鋭的な仮想化基盤を提案したネットワンシステムズが落札


文理学部 情報科学研究所
コンピュータセンター 准教授
小林 貴之 氏

ネットワンシステムズはこの入札で、仮想化プラットフォームとして複数のOSをサポート可能で学術研究にも適したVMware vSphere、サーバ環境として大容量メモリを搭載でき、集約性の高い仮想化を実現できるシスコシステムズのCisco Unified Computing System(以下、UCS)、ストレージとして、SANとNASを単一プラットフォームで提供可能で、ファイルの利用頻度に応じ保存ディスクを自動階層化できるEMC VNXを提案。開札の結果、ネットワンシステムズが落札を果たしました。

日本大学 文理学部 情報科学研究所/コンピュータセンター准教授 小林貴之氏は、ネットワンシステムズが落札したことについて次のように語ります。

「ネットワークインテグレータのイメージが強いネットワンシステムズですが、今日、ITインフラでますますネットワークの重要性が増しており、ネットワークがわからなければ、その上のインフラもうまく活用できなくなっています。今回、同社に決定したことには安心感を持っています」

省電力を実践しながら、柔軟かつスマートな管理体制の確立を期待


文理学部 物理学科 教授
コンピュータセンター センター長
平本 尚 氏

今回のシステム更改により、従来13台あった物理サーバ群は開発用途を含めて7台に集約、実質的には3台物理サーバ上で、メールサーバなど必要なサーバ機能をカバーすることが可能になりました。省電力は首都圏の供給電力事情を考慮してめざした要件ですが、すでに前システム比25%削減が確実視されています。

仮想化の実現で期待されているのは、柔軟なサーバ増設です。日本大学 文理学部 物理学科 教授 /コンピュータセンター センター長 平本尚氏は、次のように語ります。

「これまでは、4年間の運用期間内に『研究用に新しいサーバを立ち上げたい』と、教員から要望が寄せられても、物理サーバを簡単には新規購入できないため応えることができませんでした。しかし今後は仮想化環境のもと、そういうニーズが生じてもサーバを柔軟に増設することができます。大学は社会に開かれた高等教育機関として、情報をできるかぎり公開するという傾向が高くなっており、その意味でも、いつでも独立サーバを立てられる体制が確立できたことはよかったと思っています」

EMC VNXは、高パフォーマンス・フラッシュ、高速ハードディスク、大容量ハードディスクと3種のディスク装置を搭載したユニファイド・ストレージです。非常に頻繁に使用されるデータは、高パフォーマンス・フラッシュで処理され、時間が経過してデータが古くなってアクティブでなくなると、高速ハードディスク、大容量ハードディスクへと移行するため、ユーザの快適なファイル操作を維持しつつ、ファイル格納のコストを最適化できます。また、重複除外機能を有しており、ファイル格納やデータ・バックアップを短時間で処理可能です。

「研究用システムで扱うデータは増加の一途をたどっているので、これらの機能がうまく働いてくれると、ユーザの満足度を上げつつ、コンピュータセンターでの管理工数を抑制できるのではないかと思っています」と、平本氏は語ります。

今回、UCSとVNX間の接続規格にはFCoE(Fibre Channel over Ethernet)を採用。これによって、インタフェースやスイッチの削減、省電力化、ケーブリングの簡素化、物理統合による管理効率向上も実現しています。さらに、VMwareの機能を利用し、仮想サーバの稼働状況をタブレットPCでチェックする新しい管理手法もスタート。

「システム的にはおもしろいものができたと思います。教員を務めつつ管理も行うわれわれとしては、日々の工数ができるだけ低いことが理想です。成果を出すのはこれから。ネットワンシステムズのサポートにも期待しています」(小林氏)

4月の新学期スタートが新システムの本番スタート。ネットワンシステムズは仮想化プラットフォーム構築もまた、強みを持つ分野であることを証明していきます。

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