先進的な仮想化技術を導入し、全学を対象としたキャンパスネットワークと利用者認証システム基盤を構築

サーバ仮想化とFCoEの導入によって、物理サーバ数を削減し、サーバとストレージのケーブルを統合。さらに、仮想マシン用ソフトウェアスイッチによって、仮想サーバが一貫して管理可能になり、管理効率向上と柔軟な運用を実現。

企業名

国立大学法人佐賀大学

所在地 : 佐賀県佐賀市本庄町1番地
設立 : 1949年

導入事例 仮想化ソリューション/次世代データセンターソリューション/アドバンスドセキュリティソリューション
課題 サーバ台数が増加し、運用管理が煩雑化。機器の改訂を機に、研究対象となるような新しい技術へ挑戦。
選択理由 最先端の仮想化技術を取り入れた提案力と、過去の導入・構築、保守・サポートの実績を踏まえた技術力への信頼
効果 物理サーバを22台から7台へ削減するとともに、サーバ・ストレージ間のケーブルを統合。さらにソフトウェアスイッチの導入によって、仮想マシンの管理の効率と柔軟性が向上。

先進的な研究・教育体制の整備に向けて キャンパスネットワークを刷新


総合情報基盤センター長・教授
只木 進一 氏

佐賀大学は、文化教育・経済・医・理工・農の5学部を設置する総合大学として約9,000人の学生・教職員が在籍しています。コンピュータ/インターネットの利用促進のため、情報システム基盤を整備してきた総合情報基盤センターでは、キャンパスネットワークの更改に際して、同学が開発し、2000年9月から運用してきたネットワーク利用者認証システム「Opengate(オープンゲート)」の基盤となるサーバやネットワーク機器の老朽化に対処するため、2009年にシステム基盤の更新を決定しました。

今回のシステム基盤の更新について、佐賀大学の総合情報基盤センター長、只木進一氏は、「全学の基盤となるシステムであるためキャンパスネットワーク部分は非常に堅実な環境を構築しましたが、Opengateシステムの基盤には研究対象となるような最先端の仮想環境を導入することにしました」と語っています。

この要求仕様に沿って競争入札が行なわれた結果、ネットワンシステムズの提案が採択されました。佐賀大学でOpengateの開発者の一人である工学系 研究科知能情報システム学専攻教授、渡辺健次氏は、「ネットワンシステムズは、私たちの要求に応じた最先端の提案を行ってくれました。前回のネットワーク 更新時にも導入・構築を担当し、以後も保守・サポートを担当してもらっていたことから、同社の知見と技術力には信頼を置いていました」と評価しています。

ネットワーク利用者認証システムの基盤に先進的な仮想環境を導入


工学系研究科
知能情報システム学専攻・教授
渡辺 健次 氏

この度、総合情報基盤センターが新たに構築したOpengateシステム基盤は、ヴイエムウェアのサーバ仮想化ソフトウェア「VMware vSphere」、シスコシステムズの仮想環境用ソフトウェア・スイッチ「Cisco Nexus 1000V」、FCoE(Fibre Channel over Ethernet)対応スイッチ「Cisco Nexus 5010」、EMCのFCoE対応ミッドレンジ・ストレージ「EMC CLARiX CX4」、パロアルトネットワークスの次世代型ファイアウォール「PA-4050」で構成されています。

今回のOpengateシステム基盤の更新により、1台の物理サーバ上に複数台の仮想マシンが構築され、Opengateシステム用の物理サーバは従来 の22台から7台に削減されました。さらに、FCoEによって、ケーブルをスリム化するとともに、これら仮想マシンは仮想環境用ソフトウェアスイッチによって一貫した運用管理が実現されています。

先進的な今回のシステム導入に際してネットワンシステムズでは、2009年12月から自社施設内に同一の環境を構築して徹底した事前検証を実施し、2010年1月から佐賀大学で構築作業を開始、同3月に本格稼働しました。

ファイアウォール製品を集約し、P2Pのファイル交換操作を遮断


総合情報基盤センター・准教授
大谷 誠 氏

今回のシステム更新では、種類の異なる4台のファイアウォール製品をPA-4050に集約し、ネットワークのセキュリティも強化されました。 Opengateシステムの運用を担当してきた総合情報基盤センター准教授、大谷誠氏は、「これまで学内には、各学部や部門ごとに複数ベンダーのファイア ウォール製品が導入されてきましたが、仕様も設定も異なるため、それらを仮想化して単一のファイアウォールに集約し、統合的に管理しようと考えました」と 説明しています。これにより、個別に運用されてきたファイアウォールを総合情報基盤センターで統合管理できるようにしました。

また大谷氏は、PA-4050では「アプリケーション・レベルでルールが記述できるため、学生によるP2Pアプリケーションの利用やファイル交換を防止しています」と語っています。

仮想環境の導入により管理コストの低減と柔軟な拡張性を実現

新システム基盤の構築後の運用について渡辺氏は、「Opengateシステムが仮想環境でも問題なく稼働するかどうかテストをおこなってもらい、また実構 築においても迅速に対応してもらいました。まだ運用を開始したばかりですが、いまのところ安定稼働しています」と評価しています。「今回導入した仮想シス テムは本学でも初めて導入する環境で、同様の仕組みを実現している例もほとんどありません。このような先進的な取り組みに挑戦することは本学の研究・教育 にとって有用なだけでなく、他の大学や組織のケーススタディにもなるでしょう」(渡辺氏)。

仮想化技術について総合情報基盤センター長の只木進一氏は「仮想化は、運用・管理、保守の工数を削減するために必要不可欠になるでしょう。また、仮想化 によって機器類を集約し、その能力をフルに活用することで、柔軟な拡張性が実現でき、管理性を高めることができます」と語り、今回導入した仮想環境を積極 的に活用していく方針を示しています。

佐賀大学 キャンパス情報ネットワーク・システム概略図

佐賀大学 キャンパス情報ネットワーク・システム概略図
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佐賀大学ではほぼ全教室と図書館などに約730口の情報コンセントと約300カ所の無線LANアクセス・ポイントを整備し、先進のシステム/ネットワーク基盤を利用できる環境を実現しています。

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