新本社ビルの建設をきっかけにICTインフラを刷新 業務効率の向上を促す先進のコミュニケーション環境へ

計測、制御、解析の分野で世界屈指の技術力を誇り、さまざまな業界から高い評価を受けている小野測器は、本社ビルの新築と移転を契機にICT インフラを刷新。
先進のコミュニケーション環境を整えることで、顧客のニーズをより的確に反映できる「より優れた製品づくり」の基盤を実現しました。

企業名

株式会社小野測器

所在地 : 神奈川県横浜市北区新横浜 3-9-3
設立 : 1954年1月
資本金 : 71億3,420万円
従業員数 : 414名(2009年3月31日現在)

導入事例
  • シスコ ユニファイド コミュニケーション
  • 検疫ソリューション(NAC アプライアンス)
  • ワイヤレスLAN(ワイヤレスIP フォン)
課題
  • 新社屋にふさわしい、新しい世代のネットワークシステムとして利用可能なICT インフラを整備したい。
  • 開発拠点および営業拠点のコミュニケーションをより円滑にして、顧客のニーズを製品づくりに的確に反映できる環境を整えたい。
  • 請負業者の持ち込みPC や顧客が訪れた際に利用できるネットワークを用意すると共に、セキュリティへの対策を強化したい。
効果
  • ネットワークの刷新によって、データ通信と音声通信を統合し、「きれいなインフラ」を実現した。
  • 検疫ソリューションにより、持ち込みPC をはじめとしたネットワーク環境のセキュリティを向上した。
  • 導入したユニファイド コミュニケーションのソリューションにより、新たに営業支援システムとの連携性や今後の拡張性が向上した。

経緯

先進的なインフラの実現というかねてからの意向を、本社ビルの新築を契機に果たす

小野測器

小野測器は、1954 年の設立以来デジタル技術にこだわり続け、顧客のニーズに応える計測機器やソフトウェアの開発製造によって、自動車、鉄鋼、機械をはじめとする各分野から 高い評価を受けています。同社は2009 年初頭に新本社ビルを建設し、その際にネットワークを含めた社内のICT インフラ全体を刷新しました。

複数のメーカー、ソリューションを比較検討していくなかで、かねてより「次世代を担える先進的なインフラを実現したい」と考えていた同社は、最終的にシス コのユニファイド コミュニケーションを選び、ネットワークと音声を統合した新たなICT インフラを構築することになりました。
ネットワンシステムズは、シスコの販売パートナーとして実際のシステム設計、構築、導入作業を担当し、導入後の運用サポートも手がけています。
情報サービス室長 工学博士の大橋正尚氏は、今回のインフラ刷新について、次のように語ります。

「せっかく本社ビルを新しくするのだから、従来のレガシーなシステムとは違うものを検討してみようという話になったことがきっかけです。弊社の社長も、以 前から新しい世代に対応できるICT インフラを実現したいと話していましたので、この機会を生かして取り組むことになりました。

ソフトウェア開発の拠点も新しいビルに移すことになったので、ネットワークの刷新やコミュニケーションの効率化を通して、拠点同士はもとより、本社や開発拠点と地方に展開している営業部隊との連携を改善したいということも狙いのひとつですね」

選択

ネットワンシステムズの実績とインテグレーション力が、シスコ製品の選択を後押し

株式会社小野測器
情報サービス室長 工学博士
大橋 正尚 氏

それまで同社はPBX ベースの電話システムを運用しており、ネットワークに統合されるフルIP の電話システムへ移行することは大きな決断だったといいます。

社内でも盛んな議論が行われましたが、シスコ及びネットワンシステムズのデモンストレーションを通じて高い技術力と先進性を確認できたこと、そして社長の決断で、ユニファイド コミュニケーションの導入が決まりました。「レガシーなシステムを推す意見も多くありましたが、将来性を考えて決断したということです」と大橋氏は言います。さらに、シスコ ユニファイド コミュニケーションを選択した理由のひとつに、シスコの販売パートナーとしてシステム構築を担当したネットワンシステムズがIP 電話システムをはじめ多数の実績を持ち、優れたインテグレーション力を持っていることを挙げています(※)

「ネットワンシステムズは、弊社と日頃からお付き合いがある某自動車会社へのIP 電話システム導入も手がけていたので、その事例はとても参考になりました。

事前にテクニカルセンターなどの設備を見せていただいて、日本の企業としてしっかりした技術力を持ち、日本のユーザに適したサービスを提供していることを 確認できたのも大きなポイントでした。我々はシスコの製品は初めてで、海外企業ということもあって少々心配はありましたが、ネットワンシステムズがシステ ム構築を担当するなら大丈夫だろうという安心感を持つことができたのはなによりだったと思います」

  • ※ ネットワンシステムズは、シスコの技術者として最上位の資格であるMaster Unifi ed Communication Specialization を持ち、その技術力が立証されています。

導入

基本設計と詳細設計を並行して進め、約1ヶ月という短期間で導入を完了

株式会社小野測器
情報サービス室 係長
つる田 直己 氏

今回のインフラ刷新で、同社はシスコ ユニファイド コミュニケーションに加えて、検疫ソリューションのNAC アプライアンスと、ワイヤレスLAN アクセスポイントも導入しています。NAC アプライアンスは、本社ビルの1 フロアが外部スタッフや請負業者専用のワークスペースとして解放されることから、セキュリティ対策を強化する目的で導入されました。

「各業界大手の皆様と取引させていただいていますので、会社として信頼性を高めることは重要です。いい機会なので、入れられるものは全部入れてしまおうと考えました」と大橋氏は語ります。

導入したソリューションは多数ですが、新本社ビルの完成と移転のスケジュールは決まっていたため、実質的な納期は1ヶ月ほどと、非常に短かったとのことです。それまではPBXベースの電話システムだったので、社内の番号割り振り(番号計画)や機器の保守などを外部の業者に委託していたこと、ネットワークと音声を統合したシステムの経験がなかったことなども、作業の負担を大きくする一因だったといいます。

株式会社小野測器
情報サービス室
シニア IT エキスパート
福井 潤市 氏

情報サービス室 シニアIT エキスパートの福井潤市氏と、情報サービス室 係長のつる田直己氏は、システム設計から導入までのプロセスで、ネットワンシステムズの対応にとても助けられたと語ります。
「ネットワークの構築や検疫システムはこれまでにも取り組んだことがありましたが、音声を統合するのは初めてだったので、ネットワンシステムズに仕様固めの段階からいろいろと説明していただきながら詳細を詰めていきました。実際に設計を進めていく段階では、要件定義も次第に変わっていきますが、納期は変えられません。ネットワンシステムズのサポートがなかったら、とても間に合わなかったと思います」(福井氏)

「納期の関係で基本設計と詳細設計を並行して進めることになりましたが、ネットワンシステムズの担当の方も週に2 ~ 3 回来ていただいて、対話しながらシステムの詳細を擦り合わせたり、ドキュメントの整備などを行ったりしました。用語集の作成をはじめ、我々の経験がない部分を確実にフォローいただけてよかったです」(つる田氏)

機器の導入時にも、ビル内の意匠との兼ね合いでワイヤレスLAN アクセスポイントを急遽天井裏に設置することになったとのことで、「その調整作業も含めて、さまざまな面で助けていただきました。ネットワンシステムズには、もう感謝の言葉しかないですよ」と、大橋氏はその対応力を高く評価しています。
一部の機能は移転が完了してから段階的にスタートさせることになりましたが、大きな問題は起こっておらず、「思っていたよりも、非常に順調な立ち上がり」(福井氏)とのことです。

  • ※ つる田氏の「つる」は正しくは「雨」かんむりの下に「金」と「鳥」です。

今後

新システムの利用促進とアプリケーション連携による効率化が目標

株式会社小野測器
情報サービス室 係長
鈴木 茂樹 氏

導入完了から半年ほどということもあって、今はまだ基本的な電話機能の利用に留まっており、ユニファイド コミュニケーションならではの相互連携や番号管理などシステム運用の効率化は、これから効果が現れてくると大橋氏は捉えています。心配していた音質や接続 性は問題なく、満足しているといいます。

今回のインフラ更新とほぼ同時に、営業支援システムの更新も行われました。SaaS 型のサービスを利用して、顧客情報の管理や共有を効率化する取り組みが進んでおり、ユニファイド コミュニケーションとの連携も進んでいく予定です。

情報サービス室 係長の鈴木茂樹氏は、相互の連携について次のように語ります。「担当者個人に依存していた顧客データの共有と活用を進めることと、従来のシステムが老朽化したことを踏まえてシステムを移行させました。これから情報を どんどん追加していって、ユニファイド コミュニケーションとの本格的な連携を図りながら、新しいシステムを育てていくことができればと思います」
同社では刷新したインフラの運用管理をできるだけ社内で行い、さらにノウハウを蓄積していこうと考えています。そこで、ネットワンシステムズと共に運用マニュアルの作成などを進めているということです。

「ICT を活用して業務を効率化するという姿勢は昔からのものですが、業界の中でも、このように先進的な取り組みを行っているのは珍しいかもしれませんね」(福井氏)。

最後に、大橋氏は今後の展開と期待を次のように語ってくれました。
「新しい本社ビルにソフトウェア開発センターをまとめたので、ハードウェアの開発を行っているテクニカルセンターと拠点が分かれることになりましたが、向 こうにも同様のシステムを導入して相互のコミュニケーションがより活性化してくると、ネットワークを含めてインフラを刷新した効果がはっきり現れてくるで しょう。

ユニファイド コミュニケーションに備わっている各種機能の活用、さらにCisco Unified Presence との連携など、タイミングを計りながら幅広く対応して、新システムの効果をいっそう確かなものにしていきたいと考えています」

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