同軸ケーブルでも0ABJを実現するために ケーブルプラス電話を導入

企業名

近鉄ケーブルネットワーク株式会社

多くのお客様の声に応えて、0ABJの電話サービスを導入

近鉄ケーブルネットワーク株式会社
技術本部 通信技術部
通信システム課 課長補佐
石庭 優 氏

奈良県平野部において、ケーブルテレビ、インターネット、IP電話のサービスを提供している近鉄ケーブルネットワーク(株)(以下、KCN)。子会社を含 めると、事業エリアは奈良県全域と京都府南部をカバーするなど、実に広大です。KCNは、「地域社会の情報ニーズに応えるキーステーションとして、より豊 かで快適な生活環境作りに貢献する」という経営理念のもと、地域のお客様に親近感をもっていただける企業を目指しています。その一環として、ショッピング センター内に、体験型ショールームであるKCN STATIONをオープン。インターネットを紹介したり、相談に応じたりするなど、お客様と触れあいながら、なるべくお客様の近いところでサービスを提供 していきたいと考えられています。

2007年11月よりサービスを開始したケーブルプラス電話サービスも、「お客様のニーズに応えるかたちで導入を決めた」と技術本部 通信技術部 通信システム課課長補佐の石庭優氏は語ります。「近年、トリプルプレイを求めるお客様のニーズが増えてきていました。当社としても、お客様の声にお応えし、なおかつ競合に勝つためにも、IP電話サービスを導入する必要がでてきたのです。最初は、当社の専用線を使った050の電話サービスを、次いで FTTHによる0ABJの光電話サービスを導入しました。しかし、お客様の中には、0ABJの電話番号にこだわる方や、集合住宅などでFTTHが導入でき ない方がいらっしゃったのです。そこで、同軸ケーブルを利用した0ABJの電話サービスの導入を決定しました」(石庭氏)。

奈良県のエリアの特徴から、収容効率の高いARRISのCMTSを選択

東生駒駅東生駒駅 駅前

2006年にサービス導入の検討を開始。複数のキャリアの電話サービスを検討した結果、KDDIのケーブルプラス電話サービスに決定されました。そして、 CMTSはARRISの製品を選択「KDDIが認定していたCMTSは、他社製品とARRISでした。導入台数でいえば、他社製品が多いのでしょうが、 ARRISを選んだのは、KCNがサービス展開するエリアの条件に合致していたからです。奈良県という地域柄、エリアの割にお客様が密集していません。サブセンターをいくつか設置して、エリアを広げていくのですが、ユーザ数が意外と少ないため、収容効率の高いCMTSが必要となるのです。ARRISの CMTSのほうが、小さいスペースでユーザを収容できるので、ラックスペースでも効率化が図れると判断しました」と、石庭氏は語ります。

そして、ARRISの導入ベンダーとして選ばれたのが、ネットワンシステムズでした。「ARRISとネットワンシステムズは、セットで考えていました」と 石庭氏。というのも、かつてDOCSIS2.0準拠のブロードバンドインターネットを導入する際に、ARRISを提案してきたのがネットワンシステムズ だったからです。他社製品の製品については、他ベンダーから提供を受けていたので、ケーブルプラス電話に関しても、いままでの流れを受けて、ARRIS= ネットワンシステムズという構図ができていたのです。「もちろん、ARRISに決めたのも、ネットワンシステムズに最大限の努力をしていただいたおかげで もあります。また、DOCSIS2.0の際に、ネットワンシステムズのテクニカルセンターやラボを見学し、ARRISのデモンストレーションや品質管理セ ンターの検査体制を見て、良いイメージをもっていた点もあったかと思います。メーカーとは別個に品質検証を行ったり、発送する部品全部について出荷前検査 を行ったりするなど、品質に対する徹底したこだわりは、我々としても非常に安心できるポイントでした」(石庭氏)。

ケーブルプラス電話サービスの導入により、データ通信の品質向上も実現

ケーブルプラス電話の導入は、KDDIによって決められた手順をクリアしながら順調に進められました。導入に際しては、あまり苦労した点はなかったといい ます。「ネットワンシステムズの技術者が、設定などに関するノウハウをお持ちだったので、ずいぶん助けていただきました。一番苦労したのは、伝送路の品質 をあげるところでしょうか」(石庭氏)。ARRISのCMTSは、子会社に導入される分も含めて、9セットが導入予定で、7セットがすでに導入されています。

また、ケーブルプラス電話サービスの導入にあたっては、品質を確保する条件があったため、これをクリアするために、伝送路の改善が必要でした。それにとも なって、伝送路の品質が向上し、電話だけでなく、データ通信などのサービスの面でも、品質が向上したといいます。「KDDIにも、ネットワンシステムズに も、品質を高めるチューニング等をしていただいたので、導入後、お客様からのクレームはほとんどありません。今回のケーブルプラス電話サービスの導入に よって、社員の品質に対する意識が、いままで以上に高まったのではないかと思います」(石庭氏)。

そして、2007年11月から、ケーブルプラス電話サービスを開始。これまでのところ、トラブルもなく順調に動作しています。保守体制も問題なく、トラブ ルの際の対応までのリードタイムへの不満もないといいます。また、ネットワンシステムズの対応スタイルについて石庭氏は、適度な親密度と適度な距離感が良 いと好評価を与えています。

「KCNには、自分たちでなんとか解決しようという社風があります。また、技術者には、スキルを身に着けたいという思いもあります。その点、ネットワンシ ステムズの提案は、我々の思いに応える実に柔軟なものでした。自分たちでやれる部分は自分たちでやり、わからない部分は教えていただくなど、我々のわがま まに応える形で過不足ない対応をしていただいています」(石庭氏)。

システム構成

サービス品質に自信。今後は積極的な販売を実施

加入者数は、徐々にではあるが、確実に増えてきているといいます。「お客様のニーズをしっかり捕まえることはできていると思いますが、加入者数はまだまだ これからです。サービスを始めてから半年間、0ABJのサービスは品質が悪いとお客様に迷惑をかけてしまうので、手探りをしながら恐る恐るやってきたので すが、幸いクレームも少なく、これなら品質的にも十分やっていけると自信がつきました。伝送路の品質も上がっているし、技術としても、営業としても、これ からはもっと積極的に販売していけると思っています」と石庭氏。奈良県のお国柄か、お客様は堅実な方が多く、なかなか新しいものには飛びつかないというと ころがあるそうです。クレームが少ないので、口コミを含めて営業展開していくことで、今後はユーザを確実に獲得できるだろうと、石庭氏は、これからの意気 込みについて語ってくれました。

同軸でもトリプルプレイができる強みを活かして、より良いサービスを提供

同軸でもトリプルプレイができる強みを活かして、より良いサービスを提供ARRIS Cadant C4 CMTS

いま石庭氏が高い関心を抱いているのは、DOCSIS3.0準拠による超高速CATVインターネットです。「奈良県の平野部に関しては、FTTHでのサー ビスを提供していますが、高速化という点で、HFCが不利なことは否めません。お客様にも、光であれば何でもいいといった光信仰もあります。そうはいって も、地域密着を掲げているKCNとしては、光を必要としないお客様、光が導入できない集合住宅などのお客様を含めて、すべてのユーザにブロードバンドの サービスを提供していくのが、当社の使命だと思っているからです。FTTHとHFCをうまくミックスさせてサービスを提供するのがベストではないかと考え ています。光だけでなく、同軸でもトリプルプレイを実現できる。それが、KCNの強みです」(石庭氏)。

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