DOCSIS3.0に準拠した 国内最速ケーブルインターネットサービスを導入

企業名

イッツ・コミュニケーションズ株式会社

自社のインフラ(CATV網)を使った超高速インターネットサービスを検討

放送センター/お客様サロン放送センター/お客様サロン

1987年10月の開局以来、首都圏・東急沿線を中心としたエリアで、放送・通信・電話の3つのサービスを提供しているイッツ・コミュニケーションズ(株)(以下イッツコム)。「わたしたちは、ブロードバンドネットワークを通じて地域の皆様に『安心と快適』をお届けし、常に先進的な取り組みを行うことで豊かな生活環境を創造します。」という経営理念のもと、イッツコムは、1996年に日本で初めてケーブルインフラによるインターネット通信を成功させる など、常に業界を先駆ける画期的なサービスに取り組んでいます。

ADSLなどブロードバンドインターネットが進展する中、イッツコムでは、2002年からDOCSIS2.0に準拠した「かっとびワイド」を主力にインターネット接続サービスを展開。そして、FTTHによる超高速インターネットに対しては、2005年からKDDIのFTTH回線を利用した「かっとびひかりone」のサービスを提供しています。しかし、サービス本部システムグループ・シニアマネジャーの飯泉宗大氏は「地域の皆様に、より快適に、という経営理念のもとインターネットの高速化に取り組んできました。しかし、ケーブルテレビ会社としては、自社のインフラで超高速サービスを提供したいという思いが強く、様々な方策を検討していたのです」と語ります。

2006年秋に、超高速サービスができるPre-DOCSISに準拠した製品が登場したときも、細部にわたって導入を検討したといいます。しかし、Pre-DOCSISは、独自仕様のため、変更しなければならない部分が多く、導入を断念。以後、DOCSIS3.0に準拠した製品のリリースを待つことになりました。

「とはいえ、競合する他社の攻勢も激しくなり、営業からも導入を急かされていました。そんな中、次第に製品のリリース状況も見えてきました」(飯泉氏)。そこで、DOCSIS3.0準拠による160Mbpsの超高速CATVインターネットサービス「かっとびメガ160」の導入検討が、具体的に始動したのです。

検討ニーズに合致した、ARRISのCMTSに決定

イッツ・コミュニケーションズ(株)
サービス本部システムグループ
シニアマネジャー
飯泉 宗大氏

ネットワーク機器メーカーやSIベンダーを呼んで検討を重ね、2007年夏頃、CiscoとARRISの2社の製品に絞られました。そこで、両メーカーに社員を派遣。「これまでCiscoの製品を主に使用しており、何度も現地に足を運んでいるので、雰囲気は分かっています。しかし、ARRISに関しては初めてです。そのため、どんな会社で、どんな理念 で経営し、工場や開発の現場はどんな雰囲気なのか、つかむ必要がありました」(飯泉氏)。現地に赴き、様子を見た結果、これなら大丈夫だと確信をもって帰 国。具体的な機器の選択に入りました。

機器選択のポイントについて、飯泉氏は次のように語ります。「システム構成上、Ciscoの製品は、エッジカムを外に出して伝送路に接続しなければならず、これではエッジカムの冗長化がとれません。万一の場合を考えると、現場サイドには不安がありました。また、製品のリリースがアナウンス通り進んでいないことも不安要素の一つでした」。その結果、導入機器は、ARRISの製品に決定。そして、導入先ベンダーに決まったのが、ネットワンシステムズでした。

組織力、品質管理体制を評価し、
導入ベンダーをネットワンシステムズに決定

イッツコムでは、2007年から、投資の最適化とパートナーとの戦略的協業を志向する戦略的調達を行っています。特定のベンダーに絞ることなく、最適な調達を実現するプロジェクトです。今回のCMTS導入にあたっても、これに則り、提案、価格、保守体制などを総合的に判断。2008年2月29日、ARRISのCMTSを、ネットワンシステムズを通して導入することが決定されました。

この選択について飯泉氏は「ARRISの製品を扱っているベンダーの中では、組織力が図抜けていました。ラボで検証しなければ出荷しないという徹底した品質への取り組みも気に入っています。提案についても非常に積極的かつ緻密で、他ベンダーと比較しても一段レベルが違うという印象を受けました。また、ARRISに関する知識が豊富で、なおかつCiscoの製品を多く扱っています。ARRISが初めての私たちに、CiscoとARRISの違いを通して、分かりやすいアドバイスをいただけるのではないか、とも期待しました」と語ります。

CMTSは6ヶ所に設置予定ですが、導入数は7台です。1台多いのは、放送センターを移転させる予定があったからです。つまり移転中は、センターとサブセンターの両所にCMTSを設置して、装置を切り替えながら移転作業を行う必要があるからです。しかし、移転が終了すると、CMTSが1台、余ることになります。そのため、「シャーシは予備としてとっておき、中のカードは増設用として使えるように設計していただきました。放送センターの移転を前提としていたので、どうしたらCMTSをムダにしないか考えていただきました。投資保護の観点からも、非常に優れた提案でした」と、飯泉氏はネットワンの提案の良さを語ります。

システム構成

システム構成
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全エリア一斉スタートに向けてプロジェクトが始動

2008年10月の「かっとびメガ160」の全エリア一斉サービス開始に向けて、プロジェクトが始動。現在は、導入のための第一歩を踏み出したところだといいます。設置場所や設置仕様を確認し、新製品なので出荷時期の微妙なブレも考えられるため、ARRISから最新情報を収集しながらスケジューリングを決定。また、これまでイッツコムで開発してきたプロビジョニングは、今回のCMTSには使用できないため、新たな開発が必要となります。プロビジョニング開 発は時間がかかるため、先行して着手。もちろん、これに関しても、ネットワンシステムズのサポートを受けられています。

国内初となるシステムの開発について飯泉氏は「もちろん、不安はあります。しかし、私たちのお客様は、非常に先進的でファーストランナー志向の方が多いので、もっと速いインターネットを、というニーズが常にあるのです。経営理念の中にも先進的な取り組みを行うことを明記しています。大変ですが、いま私たちは、国内初を意識しながら取り組んでいます」と語られます。また、一斉導入にこだわるのは、DOCSIS2.0準拠の「かっとびワイド」導入の際の経験がもととなっています。というのも、段階的に導入したために、待たせてしまったお客様が他社に流れていったことがあったからです。そのため、全エリア一斉スタートは、絶対に譲れないポイントとなっているのです。さらに10月開始というタイミングについて「上半期は、北京オリンピックという目玉があり、テレビの面から盛り上げることができます。しかし下半期になるとこれといったネタがありません。その中で、この超高速CATVインターネットサービスは、営業的にも非常に大きいと思っています。

機器の納期とサービス開始までの時間はあまりないので現場は大変ですが、今回のサービスに関して、私たちは強い期待を抱いています。たとえ初期不良があったとしても、ネットワンシステムズの豊富な経験や知識で、迅速かつ的確に対応してくれるのではないでしょうか」と飯泉 氏。

320Mbpsのサービスを視野に入れた、システム構築を推進

導入プロジェクトミーティング導入プロジェクトミーティング

「本当なら、10月から320Mbpsのサービスを展開したかった」と飯泉氏は話します。「私たちのエリアは、非常に競争が激しい。他社は光ファイバで サービスを提供し、次世代ネットワークであるNGNもこの秋から開始されます。その中で、私たちが勝ち残っていくには、圧倒的な速度の差が必要です。残念 ながら、製品のリリースが間に合わなかったのですが、後々を考えて、8チャンネルによるシステム構築を前提にした提案をお願いし、ネットワンシステムズか らは、これに応える形で提案をいただいています。一番こだわったのは、将来、もっとワイドバンドになったときにも、サービスを止めることなく増強すること ができるという点です。320Mbpsのサービスになると、本当にスピードが欲しいお客様が光から乗り換えてくると、期待されるからです」(飯泉氏)。

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