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Cisco DevNetアイデアソン&ハッカソン 2020 東京 体験レポート!

ライター:塩屋 晶子
2012年ネットワンシステムズに入社。Ciscoを中心としたコラボレーション(ビデオ)製品を中心に、新製品の技術検証、案件支援やお客様へのデモンストレーションなど啓発活動に従事している。
最近では、新技術を組みあわせた新しいソリューション開発や検証も行っている。

目次

近年、企業の成長には”オープンイノベーション”が求められ、組織、業種、年代を越えてコラボレーションすることによる相乗効果が期待されています。今回参加してきたCisco DevNetアイデアソン&ハッカソンでは、まさに「組織、業種、年代を越えたコラボレーション」の実体験ができたので、より多くの方にこの体験をご紹介できたら、という思いで今回のブログ投稿に至りました。

どんなイベント?

今回参加してきた「Cisco DevNetアイデアソン&ハッカソン 2020 東京」は、記念すべき第1回として2日間にわたり開催されました。趣旨として、「シスコは、企業や組織のデジタルトランスフォーメーションの支援に人材育成の面からもグローバルで加速しています。今回、このトレンドを盛り上げる企画として、Cisco DevNetアイデアソン & ハッカソンを企画しました。」とされています。定員以上の募集があり抽選での参加と聞いていますので、興味を持たれた方も多くいらっしゃったのではないでしょうか。

今回のテーマは「成果物よりも体験」および「シスコ製品や技術を絡めること」でした。私のようなプログラミングかじりたての初級者や、シスコ製品を全くと言っていいほど知らない学生も参加対象に含まれています。これらの参加者をフォローアップするために、イベントの要所で参加者の心理的安全性を作りだしている工夫がなされていると感じました。

2日間でどんなことしてきたのか?

そもそもアイデアソン、ハッカソンってなに・・?という方に、簡単にご説明させていただくと、アイデアソンとは異なる分野の専門性をもつ様々な立場の人たちが、一つのテーマに対してアイデアを出し合うことで、お互いに刺激し合い新しい発想を生み出すことを指します。一方で、ハッカソンではアイデアをもとにプログラミングを実施し、アプリ開発をすることを一般的にさします。

では、具体的にどんなことをしていたのか?について触れていきます。アイデアソンでは、まずテーマであるシスコ製品の知識がある事が前提となるため、シスコ社員による製品カテゴリごとに製品紹介・簡易デモの実演がなされました。ここから、ランダムに座った5名グループごとにアイデア出しを10分×3セット。シスコ社員も横についてどんなことに困っているか?引き出してくれました。付箋にそれぞれのアイデアを書き出してディスカッションを3セットした後、最終的に全体にシェアするために挙げたアイデアの中から3つに絞り込みました。

<アイデアソンの様子>

10グループにより生み出されたたくさんのアイデアからそれぞれ3つずつアイデアを全体にシェアし、それらをカテゴライズして15個のアイデアに絞られました。日々の運用の困りごととなる具体的なアイデアから、社会問題に至るまで幅広いアイデアが出てとても興味深かったです。

<投稿前のアイデア>

ここから一人2票分興味のあるアイデアに投票し、最終的にハッカソンにつながる10個のアイデアに絞っていきます。

<投票後のアイデア>

絞られたアイデアの中から自分の興味があるアイデアにエントリーし、ハッカソンを実施するグループ編成となります。ここからハッカソンへと進んでいきます。アイデアの具体化(課題定義・実現に必要な技術構成など)を行い、最終的には、編成されたチームメンバーで、課題とそれを解決するアイデアやソリューション、プロトタイプ作成、デモ・プレゼンを実施しました。

<ハッカソンの様子>

どんなものを作ったのか?

ネットワンシステムズからは、5名が参加しました。私のエントリーしたチームで作成した「VtuberになってWebex会議をしよう!」と、私と同一所属部署の久田がエントリーしたチームで作成した「ストレスフリーミーティング」についてご紹介したいと思います。

<VtuberになってWebex会議をしよう!>

解決しようとしている課題:
(1)Web会議に参加する時に、顔出しへの抵抗感がある
(2)匿名性が低いので、アイデアを意見だしするときに立場を気にして発言しにくい
APIやプログラマビリティの活用イメージ:Webexアバター選択&アバターでの会議参加環境の構築
作成しようとしているアウトプット:Cisco Webex Meetings、Webex Teams APIを用いたWebexアバター選択Botインテグレーション
テクノロジーや製品/技術/サービス:Cisco Webex Meetings、Webex Teams、Meraki、Facerig(Live2D)、HTTP(S) Server

<ストレスフリーミーティング>

解決しようとしている課題:ミーティングにおけるストレスを解消しストレスフリーなミーティングを実現する
(1)言語の壁
(2)会議の振り返り(議事録作成)
(3)見えない、聞けない、話せないなど自由に参加できない
APIやプログラマビリティの活用イメージ:
・Merakiによる位置情報取得
・Webex Meetingsでの録画データと音声データの取得
・Webex TeamsのBOT(議事録作成用、双方向多言語リアルタイムミーティング用)
作成しようとしているアウトプット:
・自動翻訳
・自動議事録作成
・音声・テキストでの双方向多言語リアルタイムミーティング
テクノロジーや製品/技術/サービス:
・Cisco Webex / Cisco Webex Teams / Cisco Meraki
・AWS(Amazon Transcribe / Amazon Translate等)
・IBM Cloud(IBM Watson Speech to Text)

どんな経験を得られた?

今回、アイデアソン&ハッカソンを通じて、普段なじみのないカテゴリの商材や、参加者の興味関心の高い商材動向・テクノロジー、あるいは実装におけるTipsを学ぶことができて、大変有益で貴重な経験となりました。改めて、日頃の課題意識やテクノロジーのインプットがいかに重要か、を考える良い機会となりました。

今回このような機会を作って頂き、全面サポート頂いたシスコシステムズの皆様をはじめ、今回ご縁のあった同じチームメンバーの方々にも改めてお礼を申し上げます。また機会があれば、自身のコーディングスキルを高めての参加、あるいは社内のコミュニティ啓蒙活動に臨んでみるなど今回の経験を生かしていきたいと思います。

<今回ブログを記載した久田・塩屋>

さいごに

弊社では、アイデアソン&ハッカソンとは形式は異なりますが、”Incubation”という活動を通じて、様々なカテゴリの新しい商材やテクノロジー、フィールドニーズを組み合わせて、起案したアイデアベースでプロトタイピング作成、お客様向けご紹介も行っております。ご興味のある方がいらっしゃいましたら弊社営業までお問合せ頂けますと幸いです。

・量子コンピュータを用いたネットワーク経路最適化
・お手軽Edge管理・運用を実現するVolterra
・センシング技術によるオフィス管理、会議室等の有効活用
・テレビ会議システムを利用したデジタルサイネージ
・多言語翻訳チャットサービス

参考リンク

Cisco DevNet アイデアソン&ハッカソン 2020 東京 開催しました!- 前篇

Cisco DevNet アイデアソン&ハッカソン 2020 東京 開催しました!- 後篇

※本記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属する組織の見解を代表するものではありません。

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