掛け声だけで終わらせない、デジタルトランスフォーメーション成功の鍵【後編】 ~ DX に必要なアジリティを実現するには

掛け声だけで終わらせない、
デジタルトランスフォーメーション
成功の鍵【後編】


~ DX に必要なアジリティを実現するには

ここ数年ほどの間で、「デジタルトランスフォーメーション (DX)」という言葉がにわかに注目を集めるようになりました。DXはITの活用が大前提ですが、日々の運用に手一杯のIT部門の視点から見れば、実現が難しいのが現実です。DX実現に向けて、IT部門は何をすべきで、アジリティ向上のためにまず何に取り組むべきなのでしょうか。

Index

DX実現に向けた、3つの課題

これから企業がDXを進めていく上で、今すぐできること、あるいは今すぐやるべきこととは一体何なのでしょうか? 前編での考察を踏まえて、現在多くの日本企業が直面している課題を整理してみます。

■ IT部門の人的リソース確保
現在、ほとんどの日本企業のIT部門は既存システムの運用管理に手一杯で、とてもDXのために人手を割くだけの余裕がありません。特にインフラ管理の領域においては、こうした傾向が顕著です。

■ DX投資のための予算確保
どの企業も、IT投資の規模は限られており、その中で既存システムの運用とDX推進の両方をまかなわなければなりません。従って、DXのための十分な予算を確保するには、まずは既存システムの運用コストの削減を求められます。

■ 事業部門の要望に耐え得るアジリティ確保
事業部門は、市場の変化スピードにいち早く追随し、競合他社より少しでも早く新サービスを市場に投入すべく、スピード感のあるサービス開発を求めています。そうした要望に応え、ビジネスにより貢献できるITシステムを実現するには、事業の要望に応じて迅速かつ柔軟にITリソースを確保してインフラを構築できるアジリティが求められます。

DX実現に向けた、3つの課題イメージ

IT部門・経営部門・事業部門の三方良しとなるDXは不可能か?

1つ目の「IT部門の人的リソース確保」の課題を解決するために、最も手っ取り早い方法は、新たな人材を獲得することです。しかし当然のことながら、人員増強には限りがあります。そこでどうしても、現状の人的リソースを何とかやりくりしながら、既存システムの運用とDXの取り組みを両立せざるを得なくなります。

これを可能にするには、まずは既存システムの運用業務の無駄をなくして、より少ない人数でこなせるようにする必要があります。その上で、浮いた人的リソースをDXの方に回すわけです。具体的には、それまで業務やアプリケーションごとにばらばらに運用してきた、「サイロ化された」インフラを標準化し、より少ない人数で運用できるようにする必要があります。

あるいは、それまで人手で行ってきた運用管理作業を自動化するためのツールを導入するのも効果的でしょう。今日では、RBA(Runbook Automation)やRPA(Robotics Process Automation)のような各種自動化ツールが存在するため、それらを導入して既存システムの運用作業の自動化を図るのも有効です。

IT部門・経営部門・事業部門の三方良しとなるDXは不可能か?イメージ

2つ目の「DX投資のための予算確保」という課題に対しても、こうした自動化ソリューションの導入は極めて効果的です。加えて、適正な投資計画を立てるためには、まずは自社のITインフラのどの部分に無駄があるのか、正確に把握する必要があります。そのためには、ITインフラ全体の状態が可視化される必要があります。これによって初めて、ITインフラのどの部分にコスト削減の余地があるか明らかになります。

システム運用にかかる人件費や外注費を削減するためには、この可視化の取り組みが欠かせません。インフラ全体の状況を正確に把握することで、どの部分に自動化や効率化、標準化の余地があり、よって人件費や外注費を削減できる可能性があるかが分かります。また、万が一インフラに問題が発生した際に、その状況や原因をいちいち人手で調査していては、やはりいつまでたってもコストを削ることはできません。素早く問題の状況と原因を可視化できる仕組みがやはり不可欠です。

ただし一言に「可視化する」と言っても、サイロ化したシステムが林立していたり、インフラの構成要素が複雑に絡み合っている状況下では、全体の状況を把握するのは容易なことではありません。そこで、インフラの状態や全体構成を自動的に可視化してくれる仕組みが求められます。近年では、インフラで何か問題が発生した際にその旨を通知してくれるとともに、その原因まである程度切り分けてくれるツールも存在します。既存システムの運用コスト最適化のためには、そうした仕組みの導入も積極的に検討するべきでしょう。

こうして既存システムの運用を効率化し、人的リソースと予算を捻出することで、初めて3つ目の「事業部門の要望に耐え得るアジリティ確保」にも取り組めるようになります。これまでのように新サービスを立ち上げるたびにハードウェアやソフトウェアを調達し、検証や設定、テストをいちいち行っていては、とても十分なスピード感を発揮できません。ビジネス側の要求に応じて、必要なリソースを必要なときに素早く調達できる仕組みが求められます。

こうした柔軟でダイナミックなインフラリソースの管理は、かつては極めて高度で技術ハードルが高い取り組みだと考えられてきましたが、近年ではさまざまなミドルウェアやクラウドサービスの発達により、現実味を帯びてきました。

IT部門・経営部門・事業部門の三方良しとなるDXは不可能か?イメージ2

アジリティを実現する次世代ネットワーク基盤ソリューション~「攻めのIT」のための「守り」の重要性

サーバやストレージの世界においては、前項で挙げた「インフラ運用の自動化・アジリティ確保」はある程度実現しています。特にサーバ仮想化やストレージ仮想化の技術が普及して以降は、ソフトウェア技術を使ってサーバやストレージのリソースを柔軟に管理し、必要なときに必要な分のリソースをダイナミックにアサインする運用が実現しています。

一方、ネットワークの世界に目を転じてみると、近年ようやく仮想化の技術が注目を集め始めた段階で、残念ながらアジリティの高い運用とは程遠いのが実情です。そのため、新たなサービスを立ち上げる際、サーバやストレージのリソースは極めて迅速に確保できているのに、ネットワークリソースの確保と構成に時間がかかってしまい、結果的に機会損失につながってしまうケースも散見されます。

DXを実現する上での最大のボトルネックは、ネットワークにあると言っても過言ではありません。そこでネットワンシステムズでは、そういった課題を解決する、新しい運用自動化サービスを開発しています。このサービスでは、企業の社内ネットワークに散在しているネットワークコンポーネントをすべてまとめて集中管理し、その状況を可視化・制御できるプラットフォーム「カスタマーポータル『NWC(Network Control)』(下図参照)」を提供します。

カスタマーポータル「NWC(Network Control)」概要

カスタマーポータル「NWC(Network Control)」概要

私たちは独立系SIベンダーとして、特定のネットワーク機器ベンダーの技術にロックインすることなく、新興ベンチャー企業も含め、ネットワーク運用の効率化・自動化に役立つさまざまな製品を取りそろえています。そして、これらさまざまなベンダーの製品を同じツール上で一元的に管理し、ネットワーク全体を可視化するとともに、RBAやRPAによる自動化のための基盤となるソリューションを提供しています。

私たちは、こうした次世代ネットワーク基盤ソリューションを提供することこそが、日本企業がDXを実現するための近道だと信じています。いわゆる「モノからコト」「モード2」へのシフトチェンジの必要性が声高に叫ばれる中、それらは、強固なネットワーク環境と効率的な運用なしには実現し得ないのです。
「攻めのIT」のための「守り」を、ネットワンシステムズは支援しています。

新サービスの詳細は、2019年春に開催を予定している弊社セミナーにてご紹介いたします。
セミナーの日程が確定しだい、ホームページにて告知いたします。

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